先日、このブログで平将門公の娘のお話をいたしましたのですが、(妖術使いのお姫様)早速、鮑義忠先生が、所縁の土地まで連れて行ってくださったんです♫
この日、鮑先生の愛車で向かったのは、茨城県坂東市にある國王神社(こくおうじんじゃ)です。
東京から茨城県というと、わりと距離があるのだと思っていたら、途中、SAでランチをしたり、美味しいソフトクリームを食べたりしながら楽しく向かったら、思いのほかあっという間に到着しました。
初めて訪れたこの町は、とても静かで穏やかな気が満ちていて、そして空の広さがとても印象的な所でした。
高い木々に囲まれた場所にある「國王神社」は、将門公の三女といれわれる如蔵尼(にょぞうに)が、平将門公の終焉の地に建てた神社で、如蔵尼自身が刻んだといわれる、木像の平将門像が、御神体として祀られています。
家系を辿ると、この方の血筋のひいている私たち姉妹にとっては、平将門公といえば、けして恐ろしい怨霊神というイメージはなくて、それよりも、敬意と共に遠い先祖の温もりを感じてしまう存在なのです。
国王神社の社伝(「国王神社縁起」および『元亨釈書』)によると、将門公が討たれた後、娘の如蔵尼(にょぞうに)は奥州に逃れ、出家して、ひっそりと暮らしていたようです。
その後、父の終焉の地であるここを訪れて、父の三十三回忌に将門公の姿の木像を刻みました。
天禄三年(972年)のことだそうで、それが國王神社の始まりと伝えられています。
この場所は、1000年以上の時が流れた今でも、娘から父への、厚い敬意と深い祈りに包まれています。

静かに澄み渡る空気。 境内の凛とした気配。 張りつめた中に、どこか優しい静寂。
茅葺(かやぶき)の社殿は圧倒される美しさで、時を経た佇まいは、堂々としていて威厳があります。
ここには、清らかで力強さを感じる、とても良い気がいっぱいに満ちています。
私たち誰もが日常の中で、自分の中に流れる血のことを、とくに意識しながら暮らすということは、あまりないものかと思います。
けれど、こうしてご縁ある縁をたどり、縁ある地を訪れ、手を合わせると、過去と今、そして未来が、一本の線でつながったような気持ちになりました。
今、自分がこうして生きていられることの背景には、確かに過去に生きた人たちの人生があって、それぞれのあゆみがある。
そう思うと、この瞬間が、なんだか尊いものに感じられて、遠い昔に生きたご先祖さまに、確かに守っていただいているという不思議な感覚と、今日、ここを訪れることができた感謝の気持ちで、心がいっぱいに満たされました。
呼吸を整えて社の前に立つと、境内の木々の葉を揺らして、涼やかな一陣の風が吹き抜けてゆきます。
社殿の前にBeBeと並んで、柏手を打って、今日、こうして、ここに来ることができた感謝の気持ちを伝えルト、なんだか不思議な心地よさに包まれて、すぐには立ち去り難いような気持ちになりました。
参拝を終えて……。
自分の中に受け継がれたものを大切にして、しっかり歩を進めてゆきたい、そんな気持ちが湧き上がってきて、なんだかたくさんの勇気をもらえた気がしました。
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