普段、あまりに忙しくしている妹のBeBeが、せめて実家で一緒に過ごしている間だけでも、少しはゆっくりできる時間を作ってあげたいな〜って思うのが、姉心ってもの。
BeBeは以前から、鑑定はお休み中だと公表しているにも関わらず、人様からのご相談の対応に追われているので、できるだけサポートしてあげたいんだけど、なにしろ私自身も過密日程のうえ、さらに新しい予定がどんどんかぶさってきちゃってるのですよね。
なのでせいぜい毎日、体に優しい食事でもこしらえて、BeBeを労うくらいしかしてあげられないのだけど。
私のセミナーやプライベートレッスンは、コロナ禍以降、ほとんどをオンライン講座に切り替えてしまいました。
ご都合の良い時間帯に、ご自宅で気軽に受講していただけるというのが、オンライン講座の最大の利点とはいえ、季節の変わり目などは特に、体調を崩される方が増える時期です。
ご自身やご家族の体調不良で、予定の日の受講ができなった方は、その方だけ別の日にあたらめて講座を開設することになるため、欠席した方の数だけ、追加講座の回数が増えていくことになります。
というわけで、すでに来月までの予定がほぼ埋まってしまっております。
そもそも、病気を好んで招き入れる人なんていませんし、誰だって病気にはなりたくありません。
それでも、20代、30代と年齢を重ねるにつれ、人は体のどこかに不調をきたし始めたり、病気に罹患するリスクが高まるものです。 風邪こそ昔から「万病のもと」と言いますし。 健康なことを当たり前と思わず、普段からできるだけ気をつけて過ごさなくちゃいけませんね。
さて、少し前、「私のやりたいこと」を、このブログでお話ししたことがございます。
それは、今月から来月にかけて九州国立博物館で開催されている「長沢芦雪展」を観にいくこと。 ちゃんと有言実行できたよ、すごく嬉しい✨
九州国立博物館です。
緩やかなカーブを描く博物館の建物のデザインは、周囲の山と見事に融合して、自然の景色の一部になっています。 ここは福岡県の中でも、特に私がお気に入りの場所の一つです。
どうしてもこの「やりたいこと」を実現したかったので、この日は朝の5時半までお仕事を頑張って、少しだけ仮眠をとってから、国立博物館に向かいました。 (やりたいことを割り込ませるには、こうして睡眠時間を削るしかありませんのです)
長沢芦雪は、江戸時代の中期に活躍した天才絵師です。
あの円山応挙の弟子だったことでも有名な方ですが、ダイナミックなのに繊細な筆遣いに加え、斬新な構図と、奇抜であり、どこかユーモラスでもある画風は、どれも息を呑むほどに素晴らしい作品ばかりでした。
ところで、確か「旭日遊雀図」という絵だったか、雀を描いた作品に見入っていた時に、突然後ろから、「あ〜❗️ チュンチュンだぁ〜💕」という、すっ頓狂な女性の声が響いて、私はギョッとして、反射的に振り返りました。
その声の主は・・・登山とかキャンプがお好きな方々が多く愛用なさることで有名な、国内アウトドアブランドのお洋服に、ニットキャップを被ったいでたちの、若い女性かと思いきや、まさかのババア・・・じゃなくて、中年女性(同じや)
けして来場者が少ないわけではなかったけれど、当然静まりかえった館内で、その女性のうかれた声は、場違い感甚だしい(それ以前に、やかましいヤツはみんなの迷惑)
見れば、お連れの殿方も同年代の白髪のおっちゃん・・・じゃなくて、中年男性です。
えっと・・・パパ活とは言わんよね、こういうのって・・・。
私は立ち止まって、そのお二人に先に進んでいただくことにしました。
さて、次の展示物の先の角を曲がると、その先には突然、壁一面の見事な大作が広がっていました。
それが、こちらの作品です。
(錦江山無量寺障壁画 のうち『虎図』)
「うわ〜、かぅわぃぃ〜💕 ネコちゃぁぁ〜ん‼️」 そのババア・・・じゃなくて、中年女性はふたたび、頓狂な声をあげました。
私はつい、連れのおっちゃん・・・じゃなくて中年男性のリアクションを確認してしまいました。
すると、彼は全く動じることなく、彼女にこのようにレクチャーを始めました。
「この絵はね、この辺に立ってみるとイイんよ」
おおお、なるほど❗️ じゃなくて・・・今、この場で、その立ち位置のレクチャーって要る?(てか、どこから観ようと素晴らしい屏風絵だからね)
そうか、彼はまさにあの、「教えたがりおじさん」だっ‼️
いや、その前に、おじさんそこじゃない❗️そういうことじゃない‼️ 先に教えることは「それはネコじゃない」ということではないのか??
教えたがりおじさんは、一番重要なことはレクチャーせずに、次の作品へと向かってしまった。
ネコちゃん❌
虎⭕️
もっというなら、この襖絵には、有名な対となる「龍」の絵がありまして、もちろんお隣にちゃんと飾られていました。
(『龍図』 いずれも九州国立博物館のサイトからお借りしました)
和歌山県の無量寺所蔵のこの襖絵は、東側の襖に龍、西側の襖に虎が描かれており、これがまさに、風水の青龍・白虎を表しています。(風水では東に龍、西に虎を配します) さらに、龍と虎には仁と義の意味もあって、対を成すものなのだよ。
アタクシなら、博物館デートは、それくらいの知識をお持ちの方とさせていただくわね。(偉そう)
ちなみに、教えたがりおじさんは、龍の絵の前は素通りしてしまいましたの。
実は、世界中に生息しているといわれる「教えたがりおじさんは」、現代に限らず大昔から存在していて、このようなおじさんの行為を専門的な用語では「マンスプレイニング」というのだそうです。
マンスプレイニング( Mansplaining)とは、男性=manと、解説=explain とを組み合わせた言葉で、男性が偉そうに女性を見下しながら何かを解説することを言います。
ウィキペディアによると、「男性は女性よりも知識が豊富である」あるいは「女性よりも多くのことを理解することができる」という全く根拠のない性差別を前提に根ざしている」のだそうですが、私の知る限り、このタイプのおじさんは、大体、若くて従順な女性が好きなのではないかと・・・。
最近の私などは、若くもないうえ、けして従順でもないため、ありがたいことに身近にこの「教えたがりおじさん」がおりません。
なので、こんなエエお年頃のおばちゃん・・・じゃなくて、中年女性を連れた教えたがりおじさんをお見かけする機会は、かなりレアなんじゃないのかという気がしましたのですけど・・・。
しかし、みるからにこの女性には「知識の与えがい」があるとみえ、おじさんの承認欲求を存分に満たしてくれるということなのでしょう。
なるほど、そういう意味では、彼女はある意味、相当な伸び代を持った人材なのかもしれない、と思った次第なのでございます。
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