お知らせ

節分と平(たいら)

本日、2月3日は節分です。

「節分」は、その字のとおり、「季節を分ける」という意味です。

本来は、立春、立夏、立秋、立冬の前日を全て「節分」と言うのですが、やはり一年のスタートが春だからなのでしょう、とりわけ春の節分が、大切な節目とされていますね。

2月4日の「立春」から、季節は春に入ります。

ところで、この節分の行事といえば、やはり豆まきですよね。

季節の変わり目には邪気が入りやすいと言われているため、豆まきは邪気払いのために行うものです。

昔の人のいう邪気とは、大半が「疫病」を意味していて、昔から、とても恐れられていたもののようです。

もちろん、季節の変わり目という時期は、ただでさえ心と体の不調を起こしやすい時期ですしね。

どうか、この季節の節目をターニングポイントとして、これから疫病が収束に向かって欲しいと願います。

古くからの行事には、たいてい無病息災や五穀豊穣、そして、平安に過ごせることを願う意味が込められているものです。 

何事もないこと

昔の日本人は、いわゆる何事もなく普通であること、穏やかで当たり前の1日を平穏に過ごせることが、何より幸せなことだととらえていたものだそう。

氷川神社でおみくじを引くと、今でも「平(たいら)」というものを引き当てることがあるそうですが、これは大吉から数えて、ちょうど中程に当たる、言葉通りの「平々たる」という意味の運を示すものです。

昔のおみくじは、私たちに馴染みのある、「大吉」や「末吉」以外でも、十二直というものでも運が示されていたものらしいです。

十二直は、今でも暦の中には記されているものですが、もとは季節を知るために、北斗七星の柄杓の柄の指す方位に合わせて作られたもので、後に吉凶の要素を当てはめたものです。

建(たつ)・除(のぞく)・満(みつ)・平(たいら)・定(さだん)・執(とる)・破(やぶる)・危(あやぶ)・成(なる)・納(おさん)・開(ひらく)・閉(とづ)」の十二種類。

そして昔の人たちは、とりわけこの「平」を、何よりの幸せの啓示として有難がったものだそう。

平穏無事

何事もなく、普通であるということが、何よりの幸せ。

そのようにいうと、謙虚で、多くを望まないという意味に受けとめる方もいらっしゃるかも。

でも、当たり前だと思っていることが、本当はとても有り難いものだということは、当たり前にあるはずだったことを失くした時に、はじめて気づいたりするものです。

日々を平穏に暮らせていることや、家族が元気でいてくれること。

普段は特別、気にとめることもない、当たり前だと思えることに、感謝の気持ちを向けることで、身の回りにある幸せの数は格段に増えます。

普通が一番

という言葉がありますが、これは平々凡々であることが無難だという意味合いというよりも、きっと、本当は平穏無事が何よりの幸せ、ということなのでしょうね。

出る杭は打たれるのだから、人よりも抜きん出ようとせず、比較的目立たずにいることが幸せだという意味ではなく、十人なみでいようすることが一番賢いという意味でもないような気がします。

日常の、ささやかな出来事に、感謝や喜びを見出せる柔らかな心でいられることが、たくさんの幸せを感じ取れる秘訣だということなのかも。

幸福度は、身の回りにあるたくさんの「平」なことに視点を向けることによって、高めることができるのです。

暦はそもそも、吉日を知るためというよりも、季節を知るためのもの。 

昔の人たちにとっては、種を蒔く時期を知ったり、雨の多い時期を予測することは、人が生きて行くために何より必要なことだったから。

そしてそれらを知る術として、太陽や月、星の動きを観察することにより、暦が作られたのですね。

暦って、当然のことですが、本来は、楽しむために作られたものではありません。

ですから、これを使って人様に何かをお伝えするには、まずはしっかりと仕組みを学んで、きちんと理解したうえで、使いこなせるようになる必要があるものなのです。

暦に示された一般的な吉日以上に、個人的な吉日の方がよほど重要であったりしますから、良い日だというなら何となく、それに合わせてやっときますか、というのでは、特別効果もないでしょうし、そもそも意味がなかったりします。

「当たらなかった!」とがっかりされてしまう原因を作るのが、暦の浅い部分だけを指して、ネットやSNSで「開運指南」がなされていたりすることです。

残念なことですが、実際に私の知るところでも、インスタで相互フォローを繰り返して、フォロワー数を増やし続け、お友達になった人たちに、気軽に、とても無責任な発信をしている方がいらっしゃるのですよ。

そういった情報を頼りに、大切な日にちをお決めになる方もいらっしゃるわけですから、それは非常に無責任で危険なことだなあと、心配になります。

ですが、こんな無責任なことをなさる方に限って、「暦の吉日は楽しむもので、日にちを決めるのは自分の責任」だと、責任転嫁をなさったりするようで、期待されていた方を落胆させてしまっているようです。

正直なところ、真剣に取り組んでいる者からしたら大変迷惑な話しです。
 
古くから伝えられてきたものを、正しく理解して使い方を守る意識は、とても大事なことだと多います。

このような知識は、一朝一夕に得られるものではなく、向上心だけではなくて、根気も必要とするものです。

ただ、時間をかけてでも謙虚な気持ちで深く学んで、それを大切に後世に繋いでゆけたら良いなあと思います。

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