博多っ子はせっかちです。
せっかちだから、博多ラーメンの麵は細いのです。
細麵だと、注文してから茹で上がるまでの時間が短いので、すぐに食べられますからね。
博多のラーメン屋さんでは、座って30秒後には目の前にラーメンが置かれる、というのは言を俟たないのです。
しかし、それすら待てないという博多っ子は、たいてい「硬麵(カタメン)‼」とオーダーします。
中には「バリ硬」をご所望なさる方もおいでとのことで、他県の方には、「より硬い麵を注文する強者こそが真のツウ」だというような話がまことしやかにささやかれているようですが、実際に私の知る限りでは、たいていみなさん「カタメンで」とおっしゃるのが一般的である気がします。
ところで、博多で「バリ」というのは、インドネシアの島のことではなく、「とっても」という意味なのですが、これを博多弁だという説に、生粋の博多っ子は異論を唱えます。
偶然、昨日も私の古くからの友人が、そのことをSNSに投稿されていたのだけど、これは1980年代に、福岡の中学生たちが急に使い始めて広まった言葉らしく、博多弁というには非常に歴史が浅いものです。
意味としては、広島県や山口県の方々が仰るところの「ブチ」に限りなく近いのだけど、「バリ」の語源は英語の「very」ではないかという説もまた、まことしやかにささやかれています。
「あやさんも、博多ラーメンとか食べることあるんですか?」
「当ったり前じゃないですか、バリバリ食べますよ~‼ ちかっぱ好きですよ‼」 と、このような感じで、私も日常的に使っています。
ちなみに、「ちかっぱ」というのは「力いっぱい」の博多弁で、まさしく「バリ」に匹敵する「とっても、たいへん、ものすごく」という意味です。
私も、妹のBeBeも、この言葉は日常的に「ちかっぱ」使います。 連呼しています。 なにしろ力いっぱい全力で生きておりますので。
ついでに言うと、私は普通麵派、猫舌気味のBeBeはカタメン派です。
細麺ですから、食べるのが遅いと、たちまち伸びてしまうというのも、博多ラーメンの特徴なのです。
博多ラーメンの麵の硬さの等級は、硬い順から以下のようになっています。
湯気通し
粉落とし
ハリガネ
バリカタ
カタ
普通
やわ
バリやわ
・・・湯気通しただけ、粉落としただけの麵なんか、バスバスで美味しくなかろーもん、というのが素直な感想ですが、いるのかな、実際にこの硬さでオーダーする人・・・いらしたら是非お会いしてみたいかも♡
ところで、数日前、あるタレントさんが、お子さんと一緒に訪れたという、東京のある有名「激辛麵」のお店で、滞店時間の長さに文句を言われたというトラブルを、店名と共にブログで公開したところ、賛否両論が巻き起こり、ちょっとした炎上騒ぎになっているみたいですね。
コロナ禍で、私も今は東京に行くことがあっても、ほとんど外食をしませんので、しばらくご無沙汰ですが、渦中のお店は私も大好きで、(チェーン店ですからすべてのお店を存じているわけではありませんが)私の知る限りでは、お店の方もとても感じが良く、今後も是非またお伺いしたいお店です。
まあ、それほど騒ぐようなことでもないような、日常の出来事だとも思えますが、なにしろこのコロナ禍で、みなさん何かとナーバスになっておられます。
しかも今は、たいていのお店は20時に閉店してしまいます。
20時までに食事を済ませなければ、というリミットがあるわけですから、そりゃどなたも、夜の19時をすぎれば、ますます慌てておられることでしょう。
このタレントさんは、小さなお子さん連れで19時頃にお店に入ったのだけど、後から来た子供さん連れのお客さんに「遅い」とせかされ、お店の方からも同様の注意を受けて、まだ1/3ほど残っていたのに、やむを得ず退店したというご不満を、ご自身のブログに店名とともに公開なさったのだそうです。
滞店時間は、「ほんの30分ほど」だったとのこと。
そうか、博多のラーメン屋さんでは、30分もかけて、まだ2/3しか食べ進まないような方はまず皆無ですから、あたくしに言わせれば、全く戦いにならん。
おいおい、誰と戦っとんのじゃ?という話ですが、麵を食すのは、ある意味、作り手も食べる側にとっても、時間との闘いでしょう。
「ラーメンはお別れの合図ばい」
これは博多華丸さんの名言ですが、我々博多に住まう人間にとって、ラーメンとは、〆の一杯というポジショニングです。
三島由紀夫先生ではありませんが、アフターザバンケットです(なんのこっちゃ)
いずれにしろ、たっぷりと時間をかけて、じっくり味わうという作法は、ここに限っては通用しません。 むしろ野暮といえましょう。
ましてや、博多のラーメン屋さんにおいて、連れと時間をかけて楽しく語り合ったり、ゆっくりとお店のインテリアを眺めたり、その空間で過ごす時の流れを堪能するというような立ち居振る舞いは、エチケットに反すると言っても過言ではありません。
例えば、通常は飲食の際に、音を立てることはマナー違反とされますが、茶道では、「吸い切り」と言って、お抹茶の最後の一口を、「ズズっ」と音を立てて飲みきることがルールとされています。
これは、「音を立てて飲み切るほどに美味しかったです」という意味合いとともに、お茶を点ててくださった方(亭主)に対して、「飲み終わりましたよ」と知らせることで、次の所作に移ってもらう合図となるものです。
つまり、食の文化はそのシーンによって、様々な作法や暗黙のルールがあるわけです。
一般的にラーメン屋さんでは・・・と言っても、勿論、ひとくくりにどこも同じというわけではありませんが、考えてみれば、これは地域に限らず、人気で込み合うお店では、迅速に、しかれども味は存分に堪能し、そして速やかに去るというのが、ある意味暗黙のルールで、マナーであるとも言えましょう。
その場に合わせたマナーやエチケットをわきまえて、臨機応変に対応できる人が、粋で素敵な人なんだわ♡ なんて思ったりなんていたしました。
これが博多のお別れの合図
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