おうちごはん

桃の節句と結婚の意味

今日は3月3日 桃の節句。

チワワのうきわは女の子なので、初節句になります(笑)

我が家のお雛様は、もうずいぶん前から段飾りを省略して、男雛と女雛だけを床の間に飾っています。 

そういえば、子供の頃、この季節になると毎年必ず母が「あー、またお雛様を出さなくちゃ…」と、さも大儀そうにつぶやくのをきいて、いつも申し訳ないような気持ちと、そんなに大変な思いをしてまで飾らないといけないお雛さまって・・・??という微妙な思いが交差していた記憶があります。

私はおそらく、古くからの風習に対して、とても魅力を感じる性質のようで、好きなんですよね、古いものや古いこと。 

だから、多少面倒なことでも、わりと季節の行事をわざわざ楽しんでやっているようなところがあるんです。

ただ、確かに段飾りを出して飾るのって、大人になった今ならわかるんだけど、そりゃ面倒ですわ(笑) 母は、さぞ苦痛に思っていたことでしょう(笑)

父はとても仕事が忙しい人でしたから、段飾りを出すのを手伝う時間などなかったはずですし、出したものはしまわないといけない。  しかも、あれって、飾ると結構な場所をとりますしね~。

そんなわけで、男雛と女雛を取り出して飾るだけなら、少しも手間ではないし、「春が来た‼」という感覚も十分に味わえるしで、まあ、これでいいかなという感じです。

それでも、お雛様を飾ると、なんだか気持ちが華やぎます。 いくつになっても、なんだか嬉しくなるものです(笑)

雛祭りに限らずお節句って、考えたら、お正月に続いて、三月、五月、七月、九月、十一月と、季節の大切な節目でもある時期に設定されたイベントなんですよね。

「季節を認識する」ことによって、健康を意識したり、今の幸せを再確認したり、身の回りのことに感謝したり・・・そういう意味で、とても大事なことなのかもしれません。

それにしても、我が家のお雛様も、なんだかいい感じに年期が入ってきました。 なにしろ、私とほぼ同じ年なんですもの、そりゃ古くもなるわな~(苦笑) 

でも、新しいものにはない風格がある気がしますよ、ずっと大事にしなくては。

お雛様は、女の子の健やかな成長を願うことと、将来の「幸せな結婚」を願う意味があるものですが、今の時代、「女性にとっての幸せ=結婚」という概念は、ちょっと時代遅れに感じてしまうことは否めないような気がします。

社会的に、女性に求められることが「家庭を守る」ということに限定されがちだった時代ならば、結婚することしか、女性の居場所を確保する方法がなかったかもしれません。

しかし、今の時代はそのころとはちょっと違う。 

昔は、結婚に対して、メリットとデメリットを考えること自体が、もしかしてあり得なかったことかもしれません。

だけど、令和のこの時代、結婚には、できるだけメリットが多い相手を選ぼうという思考は、むしろ当然というか、特別「あざとい」と非難されるようなことでもないような気がします。

メリット、デメリットで考えると、確かにメリットもたくさんあるのだろうけど、もしかしてそれ以上にデメリットがあるかもしれないってのが、結婚ってもんです。

ならば、わざわざなんで婚姻制度にとらわれる必要があろうか、と考える人もいらっしゃるわけですよね。

昔は、社会的信用という意味でも、結婚って大事なことだったみたいですけど、個人が尊重される現代社会では、そういうことすら昔ほどには重視されていないと思います。

「幸せになりたいから結婚」という考え方自体は、別に間違っているわけではないと思いますが、女性が「結婚=幸せにしてもらう」という発想を持つことは、大間違いであると言えましょう。

最近、私、思うのです。

幸せって、どれだけ感謝できるかということなんです。

感謝できることがあれば、すなわちそれが幸せということです。

はたからみて、どれだけ恵まれているように見えて、どれだけ幸せそうに見える生活ができている人でも、本人がそのこと自体に何の感謝の気持ちも持てなければ、それはその人にとって、少しも幸せではないのです。

今夜は「ちらし寿司」作りました。 

菜の花のおひたしにかける、からし酢味噌を作る時、いつも「ああ、春がきた」と思います。 

娯楽の少なかった昔には、こんな行事を愉しむことで、今を生きていることに、きっとたくさんの幸せを感じることができたのでしょうね。

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