カウンセリング・心理学

小さな違和感にこだわる

4月になりました。 

今月も、月初め恒例の、朔日参りに出かけました。 境内の桜はすでに満開をすぎ、葉桜になりつつあります。

あくまでも好みの問題ではあるけれど、私にとって、一番美しいと思える桜は、満開・舞い始めの頃です。

桜の花の中に青葉がのぞき始める葉桜を見ると、「ああ、今年の桜も、あっという間だったな」という気持ちになって、ちょっと淋しくなってしまいます。

花びらが散り始め、青葉が出始めるのは、これから陽気が高まり、初夏へと季節が移る合図ですよね…たしかに、あの瑞々しい葉の色もとても美しいものなのに、でも、毎年ちょっと残念な気持ちになってしまうのです。

ずっと以前のことですが、その話をすると、「なんで? 葉桜のうらぶれた感じが、またええやん。俺は好きやな」とおっしゃった殿方がいらして、「ああ、この方とは合わんな」と思ったことがありました(笑)

感性の違いを感じる瞬間って、不思議なもので、二通りに分かれると思うんです。

「へ~‼ あなたはそう思うのね‼」と、自分の感性との差を、魅力的だと思える場合…つまり、相手と意見が違えど、それを肯定的に受け入れられる場合。

もうひとつは、「私はその感覚には共感できないわ」と、相手の感性を受け入れがたいと感じる場合。

他人を優先する癖がついていて、我慢ばかりしている人や、いつも相手に気を使って、本当の自分を出せない…というよりも、むしろ、本当は自分がどうしたいのかもわからなくなりかけている人は、「相手のことを受け入れようとするのが習慣になっている」、ことが多いと思うんですよね。

確かに、相手を肯定してあげることって、とても大切なことだと思います。

それに、とりあえず受け入れてみる、寄り添ってみることで、自分の学びになったり、得になったりすることもありますものね。

例えば、ラーメンは絶対に豚骨派だ‼ と決めてる人でも、たまには誰かの意見に従って、非豚骨系も試してみるとかさ❤(え、そういうこと⁉)

「え、意外に美味しい❤ これも好きかも‼」って思えたら、その新しい発見って、人生のラッキーだと私は思うんだ🎵

私は食べ物の好き嫌いがないので、誰かと食事に行った時には、全面的に相手の好みを優先することにしています。 

「私は何でも大好きだから、是非、あなたのお好みのものを選んでね♬」と。

そうするとね、自分一人だったら、おそらく選ばなかっただろう、というものに、いろいろトライできることが多いんです❤ 

それってめっちゃ幸せなことじゃない?

だけど、食べ物の好き嫌いが激しい人って、「そんなに美味しいのなら、ちょっと食べてみようかな」ってことを、まず、なさらないものですよね。 

ご自身が安心して口にできると決めている、数少ない食べ物以外は、絶対に受け付けないという人もいますもんね。

あくまでアレルギーは別として、頑なに「嫌い‼」といってはねつけちゃう。 あのパワーって、ホントにすごいと思うんです。

相手を肯定するばかりの人や、相手を優先してあげるばかりの人にも、あれと同じくらいのパワーが備わっていれば、ずいぶんと自分が楽に生きられそうだし、人生がより楽しく変わりそうだと思いませんか?

最近、私、よく思うんですよね、

「葉桜のうらぶれた感じが、またええやん。俺は好きやな」とおっしゃった殿方に感じた時のような、あの違和感と同じ感覚を、私はずっと大事にしなくっちゃなって。

あれ? ちょっと漠然として分かりにくいですね、この表現・・・ごめんなさい‼

つまり、「まずは相手を優先させなきゃ」と思うタイプの人は、

自分と意見が違うことを、肯定的に受け入れられるという気持ちは大切にする。

そして、「その感覚は受け入れられないわ」と、相手の感性を受け入れがたいと感じる気持ちにも、ちゃんと向き合うことにする。

これが、自分を見失わないための、とても大切なポイントだと思うのです。

受け入れられないな、と思ったら、別に受け入れようと無理する必要はないのです。 

それでもし、相手に嫌われてしまったら、あなたはそんなに困りますか? 

それくらいのことで、あなたのことを嫌いになる人ならば、それこそあなたにとって、本当に必要な人ではないのですよ。

人とのすれ違いって、小さなことの積み重ねであることが多いものだと思います。

何か決定的なことが起こった時って、実は長年、気づかぬふりをして、小さなことを見逃していたり、ずっと相手にいい顔をして、我慢し続けていたことが、ある時、決定的なこととして、表面に出ただけのことだったりするものです。

自分をわかってもらえず淋しいと思ったり、相手に何か怒りを感じたり、許せないと思えたりする時は、たいてい相手が、自分の気持ちに寄り添ってくれなかったり、自分の大切にしていることを否定されたり、自分の感情を受け入れてもらえない時だったりするものなんです。

小さな違和感に向き合ってみること

自分の感性の中で、「これは大事」と思えるものは、そのまま大切にしてよいのです。

自分の譲れないものは、ちゃんと守らなくてはいけないのです。

だからといって、どちらもけして、相手を否定することにはなりませんよ。

花霞、花筏、花曇り、花冷え、花散らしの雨・・・。

桜の花の季節には、花の景色を表した言葉や、花にちなんだ季節の言葉がたくさんありますね。

この季節は、確かに雨も多く、春の嵐も多い。 花霞、花曇りという言葉の通り、うすぼんやりと曇った空の日も多いけれど、私は満開の桜に一番似合うのは、素敵な青空だと、いつも思います。

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