カウンセリング・心理学

社日(しゃにち)

明日は社日(しゃにち)です。

シャニチって、おそらく、多くの方にとって耳馴染みのない言葉かと思います。

社日の日は、一年に2回だけ、春と秋に訪れるものです 

秋分の日と、春分の日に一番近い「戊(つちのえ)」の日が巡ってきた日のことで、土地の神様、土の神様、産土神さまに感謝して、お祀りする日なのですよ。

戊(つちのえ)・・・これまた、日常生活では、あまり馴染みのない漢字ですね?

実はこの日は、暦のなかでは10日に一度巡ってきているもので、陰陽五行の法則の中で、「陽の土」を表すものです。 山やどっしりとした土という意味があります。

「土」のお祭りですから、農耕と密接な関係があるものです。

春の社日を「春社(はるしゃ)」、秋の社日を「秋社(しゅうしゃ)」と言い、春社に五穀豊穣を祈願して、秋社では収穫を感謝します。

春の社日に山から下りてこられた神様は、農作物の実りをもたらして、山に帰って行かれる日が、明日の秋の社日の日だと言われています。

土地の神様というと、産土神様も含まれているそうで、社日には、日ごろの感謝を伝えに、産土神社にお詣りをするのも良いかと思います。

産土神さまとは、あなたが生まれた時から、ずっとあなたのことを守ってくださっている神様のことです。 

生まれた時に、両親がお住いでいらした場所から一番近くにある神社の神様で、お家を守ってくれている氏神様のことだと思っていただければよいですね。

生まれた場所から一番近いところにある神社のことだと思っている方もいらっしゃるようですが、そうではありません。

例えば、お母さまが名古屋から九州にあるご実家に里帰りをしてお産をなさった、という方の場合だと、九州のご実家近くや、生まれた産院の近くにある神社という意味ではなくて、名古屋のお家から一番近くの神社さんが、あなたの産土神さまである、ということになります。

私の場合は、生まれた当時の父の赴任地が宮崎だったものですから、私の産土神さまは宮崎神宮です。 両親が結婚式を挙げた神社で、私の初めてのお宮参りもこちらでした。

お宮参りの時に、大きな太鼓の音にも全く動じず、スヤスヤと眠っていたのだと、祖母が生前、教えてくれたことがありました。

なんという豪傑…(汗)

残念なことに、今の住まいからはとても遠くて、滅多にお詣りに行くことができないのですが、幸い、宮崎神宮では年間を通して、様々な祭事が行われていますから、年に2回の神事に合わせて、玉串料をお送りさせていただいています。

今の住まいの氏神様である神社は、小ぢんまりとしたお山一つが、神社の杜になっています。

小さいながら、とても古くからの由緒ある神社です。

階段を上った先の本殿の右手から、細くて急な石段を登ってお山のてっぺんまで登ると、そこには「社日社(しゃにちしゃ)」の小さなお社が祀られています。

明日は、社日の神様にご挨拶に出かけようかと思っています。

昨年、秋に、境内の大銀杏が色づき始めた頃の写真です。

本殿の隣にある、恵比寿社と、小さな稲荷社の間に、古い石段があって、上った先には社日様が祀られた、「社日社(しゃにちしゃ)」があります。

この神社の主祭神は天照大神で、社伝によると、再建されたとされる年の記録が天慶2年(939年)だそうですから、再建でも今から千年以上も前のこととなります。 

この土地一体の農耕の神様としても、古くからずっと、大事にされてきたのだと思います。

今年の春の社日の頃の境内の景色です。

赤い鳥居の稲荷社のとなりに、「社日社」の案内があがっています。

紫陽花の季節には、石段の前が華やかになります。

神道(しんとう)は、日本に仏教が伝わってくるよりもずっと昔から、私達の先祖たちが、自然のなかで自然のままに大切に信仰してきたものです。 

神道で、八百万(やおよろず)の神というとおり、この国では、神様は一人だけではなく、森羅万象、様々なものを神格化したものだと説明されています。

日本の神話の神様たちは、とても人間味あふれた方々がたくさんいらして、そして日本古来の「神道」とは、とっても大らかなものです。 

こうしないといけないというような、決まり事や掟のようなものがいっさい存在せず、経典なければも、なにかを教え説くようなこともないんですよね。

考えたら、非常に寛容というか、自由というか・・・(笑)

そもそも、人の心の中には、もとから良心が存在していて、正しい行いができるということが前提のものであるような気がします。

この日本という国の神様という存在は、自然のなかで、とても古くから人々の心に自然と共にあったもののようです。

何故、神道では、他の宗教どうしでは起こりがちな衝突や争いがなかったかというと、神道は常に他者をいっさい排除せず、認め、受け入れる姿勢であるからなのだそうです。

日本人が、お正月は初詣に行き、バレンタインデーやハロウィンや、クリスマスのイベントで盛り上がり、結婚式をチャペルで行い、お葬儀は仏式であったりすることを、無分別だとか、信念がないとか、調子よい八方美人であるかのようにとがめる人もいらっしゃいますね。

でも、日本の神様の在り方が、他を否定せず、後から来たものでも受け入れる、共存の姿勢であるからなのだと思います。

「あなたはあなたであっていい」

そういう感じです。

何だか、それは日本人として、とても誇らしいことのように私には思えます。

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