アート

守破離

日付が変わっちゃいましたが、9月9日は「長幼の節句」でした。 新暦での9月9日は、実際、菊の花の香る季節にはちょっと早いけど、菊の花を用いて長寿を祈る風習は、大切にしたいですね。

さて、先週、書の展覧会に出かけてまいりました。

硬筆のお稽古をはじめて2年目になりましたが、素晴らしい先生のご指導のお陰で、今年も特選をいただくことができて、私のその作品も会場に展示していただいていたのです。 

ただね、硬筆って実用的なんだけど、あのような場ではとても慎ましやかだった~(つまり地味…)

それに比べて、毛筆には繊細さや力強さ、直線や曲線の美、墨の濃淡やかすれ具合の趣きなど、芸術的な魅力が存分に加わりますから、圧倒的に迫力が違います。

作品の周りには凛とした空気が漂い、墨をのせる瞬間の緊張感や、人の手の躍動感が伝わってきます。 

どれも素晴らしい作品ばかりで、ため息がでました。

仕事柄、文字を「打ち込む」ことは多くても、ペンを持って「書く」ことってホントに減りました。

でも、最近は、日常ではほとんどがPCやスマホを使っていらっしゃる方が多いかと思いますから、みなさんもたいてい、字を「書く」より、「打つ」機会のほうが多いかもしれません。

字は、自分だけが理解できればいいというものではありません。 だから、出来るだけ美しい形で伝えられたら…と思い、このトシにして、改めてお稽古を始めたのです。

クライアントには、必ず手書きでお礼のメッセージを添えるようにしているのが、私のマイルール。 

感謝の気持ちを伝える大切な物なのに、つい、私のクセ字の特徴の、走り書き的な文字になってしまうのが自分で嫌で…。

先生からは、「Ayaちゃんの字は、ホントにクセがないよ」といつも言ってもらうのですが、違うの、クセがないように見えるのは、お手本を忠実に真似するように努めているから。

そう言うと、『今、「守破離」の「守」の段階よね、そのうち「破」に移って、最終的に「離」になるのよ』、と言われました。

改めて、「守破離」って言葉、いいなあと思いました。

守破離とは、書道や茶道、あるいは武道など、日本の「道」が付くものをはじめとする、師の教えを守り鍛錬を重ね、上達して過程を示したものと言うべきかしら。

まずは師匠の教えを忠実に守り、やがて自らの力で発展させ、ついには自分の型を確立させるという一連の流れです。

もちろん、そこには長い時間と、気の遠くなるような努力がなければ成り立たないものだけど。

私の場合は、まだまだ「守り」の段階です。 師匠の教えをしっかりと守り、ひたすら「真似て」基本を学んでいるところです。

時間はどれだけかかってもいいの。 急ぐ旅ではないので。 でも、頑張ってコツコツと黙々と続けて、やがて自分なりに発展させていけたら素敵だな…とは思っています。

習い事に限らず、自分を高めたいならば、自分が目指したいお手本となる方の「真似」から入ることって、大事なことではないでしょうか。 

素敵なお手本を見つけること。 その人を目指して、できるだけ近づけるように「真似る」こと。

やがて、「守」からすっかりと自分のものにして「破」に発展し、いつかは自分のスタイルをしっかりと確率させられたらステキ‼

成長するって、そういうことではないかしら。

人は、年齢は関係なく、いくつになろうと成長し続けることができるんだし、成長をやめないことが大切なんですもの。

今年の私の作品です。 昨年は「楷書」で出展したのですが、段をとってからは「行書」も提出しなくちゃいけない決まりなの。 おかげさまで、今年は「行書」で賞をいただくことができました。

まだまだ先生のように流れるような美しい書体には及びません。 しっかりと「守」を固めねばなりませんね。

今日もご覧くださり、本当にありがとうございます。


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