アート

彩雨(さいう)

彩る雨、と書いて「さいう」

この度、お習字の師匠からいただいた、私の雅号です。

「あやちゃんの字は、優しいねえ」

お稽古を始めた頃、師匠にしみじみとそう言われたことがあって、とても意外な気がしたのでした。

私は体格に合わず、筆圧が高くて黒々とした力強い字を書く子供だったもので、大人になった今「優しい」と言ってもらえるような字を、まさか自分が書いているなど全く自覚がなくて。

「え? 本当に??」と思いました。 

字には、その人の性格や人柄が現れる、と私は思っています。

なので、師匠から「優しい字を書く」という評価をいただいた時に、これまで以上に意識して、人に優しさをもって関われる人であろうと思ったのでした。

そして、あれから何年が経ちましたっけ…。 

「師範」への昇格が見えてきたタイミングで、この度、雅号をいただけることになりました。

私の師匠は、とても心温かく寛容で、生徒に対しての様々なことに寄り添ってくれる先生なんです。

いかにもそんな彼女らしく、「何か希望はある?」と、わざわざ私の意向をきいてくださったのだけど、私は尊敬する師匠の決めてくださるお名前を戴きたかったので、そのようにお願いしました。

色々と考えてくださった結果、私の本名ではないけれど、普段仕事でも使っている「彩」の字も入れていただいて、「彩雨」とつけていただきました。

色のある雨。 

「彩雨」とは、色を含んだ雨、という意味ではなく、自然の中の、色鮮やかな景色の中に降る雨に、彩を感じるというような、とても風雅な意味合いのある名前です。

嬉しい・・・何だか、私には勿体無いみたいな素敵な雅号です✨

風水では、雨は恵をもたらす豊かさの象徴と言われます。 物事を綺麗に浄化するという意味もあって、吉日に雨が降れば、雨が天地人を一つに繋ぐとされ、願いが通ると言われているのですよ✨

天から降り注ぐ雨は、大地に潤いと豊かさをもたらし、あらゆる生命に恵を与えます。

豊穣の源である雨に鮮やかな色を乗せて、私の名前として与えていただいたことで、自分の中に、新たな生命を吹き込んでいただいたような気がしています。

なんと有難いことでしょう。

今の季節はちょうど「雨水(うすい)」です。  

暦の中で、一年のスタートとなる立春の次に訪れる季節で、雪が雨に変わり、草木が芽吹き始める時という意味です。 春一番が吹くのがこの時期で、山に積もった雪が溶け始め、麓の田畑を潤して、間も無く訪れる、暖かな春の陽気を感じられる頃。

この時期に、お雛様を飾ると良いとされる期間です。

雨水が明けると、私は誕生日を迎えます。

ちょうど、雨水を経たタイミングで、私もこの世に生まれ出たのだと思うと、この名前をいただいたことを機に、これから私自身も、新しい自分に生まれ変わるつもりで、成長を遂げたいなという気持ちになりました。

この世に生を受けた時に与えられる名前とは違い、その後、何かのタイミングで新しい名前を得る機会があった時に、もちろん、名前は自分でいかようにも付けることができるけども、「誰かに与えてもらえる」という名前には、何か特別な意味合いがあるものだと思うのです。

仮に、それが神様から与えられた名であれば、神に尽くし、世のために尽くす使命を同時に与えられるという意味があるように、名前を与えてくださった方からの、愛情や期待を一緒に贈られるわけだから、その気持ちにしっかりと応えられるように精進しなければ。

新しい名前をいただくということに対して、これから生きていく上での責任も生じるのです。

襟を正し、しっかりと歩んで参ります。
 

福岡の自宅も、お雛様を飾らなくては・・・。

二十四節気の雨水が明けたら、次は啓蟄。 いよいよ春らしさを感じられる季節が、すぐそばまで来ています。

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