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元カレに関するモヤモヤと失態

先日・・・と言っても、早いもので、もう先月のことになるんだけど、鮑先生がご来福くださり、連日、風水鑑定に回っていたある晩のこと。

監修レポートをまとめてくださっている鮑先生のお手伝いをしながら、ふとカレンダーに目をやった私は、あることに気づいて、思わずつぶやきました。

「あ、今日、元カレの誕生日だ・・・。」

「へ~、そうなんですね~」と、軽くいなす風でありながらも、鮑先生からの、「どーせ彩先生のことだから、おもろいエピソードがいくらでもあるんでしょ」という、無言の期待を感じた(気がした)。

(画像はこちらからお借りしました)

あるよ、ありますよ。 鮑先生が失笑なさるようなお話が、いくらでも。

そもそもなんだけど、何故、その方のお誕生日を覚えているかというと、数字の並びが非常に印象深いからなのです。 

あちらは私の誕生日など、まさか覚えてもいないと思うのだけど、印象深い数字生まれの人って、そういう意味ではなんか得よね。

ちなみに、私の誕生日は3月7日なのですが、昔から殿方に、3月10日と間違って記憶されてしまうことが多いんですよね。

お誕生日をスルーされたうえ、後になって「ごめん、10日だったね‼」と言われたことが、一度ならず何度もありますの。(こんな失礼って、もしや、九州男児あるあるなのかしら?)

思うに、3と7という数字を聞いた瞬間、咄嗟に「10」という数が浮かぶのではないかと。 

反社的に計算しちゃうって、頭が良い証拠なのかもしれないけど、でもさ~、彼女の誕生日の、たった2個の数字すら覚えられないなんて、やっぱり賢くないんじゃ?って気もしないでもない・・・。

まあ、それはいい。 そんなことはどうでもよいのです。 

鮑先生のご期待に応えて、ちゃんとその場で、おもろいエピソードをご披露したのだけど、(それに関しては、また日を改めて語るとして)

それより、その方のある印象深い思い出の中で、私の中で、小さな教訓になっていることがあるので、今日はそちらをお話しいたします。

その当時のこと、妹のBeBeと一緒にハワイに行く直前に、その方からお使いを頼まれたことがあったのですね。

ピンクパレスという愛称で、世界中のハワイ好きから愛されているワイキキの老舗ホテル、ロイヤルハワイアンの中に、「Newt At The Royal(ニュート・アット・ザ・ロイヤル)」という、これまた超老舗の、有名なパナマ帽の専門店があるんですが、そこで帽子を買ってきてほしい、というものでした。

ご存じの方も多いかと思うのですが、アメリカの大統領をはじめ、多くの有名な俳優さん方も愛用されているという、とても歴史あるパナマ帽のお店です。

以前、その方がハワイに行った際、悩んだ挙句に結局買わずに帰ってしまったことを、長年後悔し続けているのだとかで、そのお帽子というのは、半分に折ってクルクルと折りたたんで持ち運ぶことができるという、洒落たタイプのパナマ帽でした。

もちろん私は頼まれたものを、ちゃんと買いに行ったのです。 

実際、旅先でのお買い物を頼まれるって責任重大だし、特に海外で、わざわざそのために時間を割くというのって、正直なところ、結構な手間だったりするものではないですか? 

でも、BeBeも嫌な顔もせずに付き合ってくれましたし、私は無事に、立派にお使いをやり遂げました。

専用の、素敵なお箱に入ったそのお帽子を、まさか帰りの飛行機で預ける荷物にするわけにはいかず、私はそれを、大事に抱えて飛行機に乗りまして、大切に日本に持ち帰り、ちゃんとその方にお届けしたのでした。

「外出先にも折りたたんで持って行けるなんて、すごく便利だね‼」と、私が言うと、その方からは意外な答えが戻ってきました。

「いや、使わない」

へ? 何で?? 意味が解らん・・・と思いました。 だったら何のために、あたくしは苦労して、ハワイから運んできたのでしょう??

理由を尋ねると、「折り曲げると、そこから傷んでしまうから」とのこと。 それどころか、「もったいないから使わない」と言って、その方は、帽子を箱ごとしまい込んでしまわれました。

いや、ますます意味が解らんから・・・。

そんなわけで、それ以来、私も何かの折に「ああ、もったいなくて使えない‼」という気持ちになった時に、あの時の一連の出来事を思い返し、「いやいや、使わんことのほうが、よほどもったいないから‼」と、思い直すのです。

だってそうでしょ? 物は使ってこそ価値があるのです。 

有名なお帽子のお店の、熟練された腕を持つ職人さんだって、使ってもらうために丹精込めて、その一品に職人技をつぎ込んだに違いないのです。

なにしろ、あえて「持ち運びに便利」に作ってあるデザインのものを、持ち運びもしないどころか、使わないだなんて、私はもう、甚だしく落胆いたしましたのです。

こういうのを、価値観の違いというのだと思います。

で、それ以来・・・ずっと、そのような行為にあてはまる、適切な言葉を探していたのです。 

たしか、上手く当てはまる言葉があるはずなのですが、どうも思い出せない。

ずっとモヤモヤとし続けておりました。

で、最近、ふと、「もしや、これかも⁉」という言葉に行きつきました。 合っているかどうか・・・。

「貧乏性」

いかがですか? 違いますか? どうなんだろう・・・。 「それより、これじゃない??」という、もっと適切な言葉をご存じの方がいらっしゃいましたら、是非ご一報くださいませ。 なにしろ、ずっとモヤモヤしているのです。

ところで・・・先日、年末に向けての断捨離作業中に、普段使っていない、クローゼットの上段から、こんなものを見つけました。

一度も使ったことがない、リボンがかかったままのChopardのスカーフです。 

私がここに在籍していた時の物だから、少なくとも15年以上、未開封のままでしまい込んでいたということになります。

何たる失態‼ 

ミニスカーフなので、首に巻くだけでなく、バッグのハンドルに巻いたり、用途はいろいろあるはずなのに。 15年分損したやん‼

私のバカバカ。 というわけで、早速、大切なお気に入りのリボンスカーフたちと一緒に、ヘビーユーズすることにいたしました。

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