福岡に戻ったその足で、なにはさておきまずは我が家のお墓に向かいました。
いつも彼岸の入りの頃に必ずお墓掃除に出かけるようにしているものですから、もう気になって気になって💦
今回は少し遅くなってしまったのだけど、とりあえずお彼岸が明けるまえにはお墓参りに行けたので、ようやく心に引っかかっていたものが解けた気がしました。
ふた月弱ほどのあいだ、福岡を留守にしておりましたので、戻ってからやることが山積みで、さて何からどう片付けていけば・・・と軽くパニックになりながら、
「とにかく目の前のことから愚直に取り組もう」と思って、向かった先でちょっと(いや、かなり)ショックな出来事があって。
とりあえず帰宅しようと車には乗ったものの、駐車場からしばらく車を出すことができないくらい、しばらくボーゼンとしておりました。
ああ、がっかり。
心の動揺を鎮めるために、帰宅して、まず香を焚きました。
先日、台湾に行った時に、私の中ではちょっと奮発して買ったお香。
自宅で焚くのを楽しみにしていたのです。
まず香炉に真っ白な灰を入れて、そっと表面を平らにならしてゆきます。
次に、金属製の香匙でお香の粉をすくい、円錐形の小さな型に詰めて、しっかりと押さえたら、ならした灰の上に静かにのせます。
香匙の先の部分で、型を軽く「コン」と叩いてから、そ〜っと引き上げると、端正な三角錐の形になったお香が現れるのです。
ちょっとした精神統一を必要とするこの一連の作業が、心の平静を取り戻すのにはとても効果的な気がします。
火をつけるまでのこの所作、とりわけ香炉に移した灰の表面を均等にならして整えるという時間が、とっ散らかった頭の中から、雑念を通り払ってくれる気がするんですよ。
そして、香に火を灯した瞬間、浅かった呼吸が、自然と深く、ゆっくりになるのを感じます。
立ち上る柔らかな煙をしばらく眺めていると、心の中に静かで穏やかな余白が戻ってくる。
お気に入りの香りのお線香や、コーンタイプのお香に、ライターで火をつけるというのも、とても手軽に気分転換ができる方法だけど、香炉の灰を整え、粉香を焚くという時間を持つというのも、なかなか良いものです。
駐車場でボーゼンとしていた時は「なんて日だ……!」と車の天井を仰ぎましたが、香煙を眺めているうちに、「さて、落ち込んでいても仕方ない。 できることをやるだけだ。」と、腹を括りました。
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