夏の土用が明け、立秋を迎えました。
これからは「暦のうえではもう秋です」とか、「立秋とは名ばかりで・・・」という言葉が、お手紙の挨拶に使われる季節になります。
暑中見舞いは、梅雨があけてから立秋までに出してしまうものなので、立秋以降は残暑見舞いとなります。
ここ数日、とても忙しくしていたので、ふと気づいたら立秋直前‼ 今年は梅雨明けが遅かったこともあって、うっかりしていました。
慌てて暑中見舞いを書いて投函しました。
最近は、電話以上にメールが主流ですし、ましてや手紙となると、もうずいぶん前から、多くの方にとって、書く機会が激減してるのではないでしょうか。
実際にペンで文字を書くということすら、滅多にしないという方もいらっしゃるかも。
もちろん、私もコミュニケーションツールはEメール、LINEが主流です。 （もともと昔から、私は電話が苦手なんですよね）
だからあえて、手書きの一言を大切にしていて、ネーム入りのサンキューカードをオリジナルで作っているんです。 お礼やご挨拶の気持ちは、できるだけ手書きの一言を添えてお届けするようにしています。
暑中見舞いや残暑見舞いは、多用途に使える便利なご挨拶状といえますね。
年賀状は、年の始まりの大事なけじめという意味もあるので、縁起の良い言葉を選ぶだけでなく、目上の方には「賀正」などの2文字の言葉は失礼にあたるとか、句読点は入れないというルールなど、結構面倒なしばりがあったりするのに比べ、暑中見舞いや残暑見舞いはずいぶんカジュアルといえるかも。
基本、伝えたいことは季節のお見舞いで、「暑いですが、体に気を付けて」ということ。
そして、日頃のお礼や、近況報告など、年賀状よりもずっと自由に書けるので、疎遠になっている方だけでなく、今は感染予防の意味でなかなか会えない方にも、手書きのハガキを書いてみるというのも良いのではないでしょうか。
私は特に、日頃何かと気にかけていただいたり、お世話になっているものの、こちらから「たまには会いませんか～？」な～んて気軽にお誘いするなんてこと、まさか恐れ多くてできないようなお方に、せめてもの気持ちで、手書きでのご挨拶をお送りするようにしています。
季節のお手紙は、お中元、お歳暮やバレンタインデー等の贈り物ができる時期の他に、日頃のお礼やお元気でお過ごしいただきたいという気持ちを伝えることができる、良い機会です。
銀座に行った時には、いつも鳩居堂さんによって、気に入った柄をまとめて買っておきます。 季節の柄がたくさんそろっていて、選ぶのが楽しいんですよね。
蓼（たで）に、女郎花（おみなえし）、吾亦紅（われもこう） 夏から秋にかけて、日本の自然を彩る優しい野の草花です。
ただ、こうして改めて、ハガキに自分の思いを書くとなると、なかなかスラスラと気の利いた言葉が思い浮かばないもので、万年筆を握ったまましばらく悩みます。
しかも、硬筆のお稽古をはじめて3年目にはいりましたが、丁寧に書こうと思えば思うほど、整った文字で書くことって難しくて…。
いつも熱心にご指導くださる先生に、申し訳ないなあ…と思ってしまいます。
今年からは、久しぶりに毛筆のお稽古も再開したのですが、こちらはもっと上達が見られず、私の人生の目標のひとつである、「筆でサラサラとお手紙書く」ことに到達できるのは、相当先になりそう。 長生きせねばってことか(笑)
お送りする方のイメージに合わせ、経営者の男性の方などには、お仕事の旺盛の縁起物である「蜻蛉（とんぼ）」の柄を選んだりします。
素早く飛び回る蜻蛉（とんぼ）は前にしか進まず、けして退かないことから、「不転退（退くに転ぜず＝退去しない）」ということで、武士に好まれ、古くは「勝ち虫」とも呼ばれていました。
また、蜻蛉は益虫で、なんと弥生時代の銅鐸にも刻まれているのだとか。 水田の守護神とされ、「豊作」の意味のある縁起が良い虫です。 田畑を会社に置き換えれば、業績アップの守り神ともいえるのです。
あの有名な「トンボ鉛筆」も勝ち虫にあやかってつけられた社名だそうですよ。
「お印（おしるし）」という言葉をご存じの方もいらっしゃることでしょう。 皇族方がご自身のお印として、シンボルマークを身の回りの物におつけになるものです。
もとは皇族に仕える方たちが、皇族のお名前や称号を書くことは恐れ多いということで、お印を使うようになったとか。
要するに「私のマーク」となる目印ってことですが、素敵なマークやデザイン、縁起物などに、ご自身の名前を重ねるなどして使うというのは、なかなか粋ですよね♬
私は、自分の名前の頭文字である「A」のコレクターで、そのことを以前からブログで公言していることもあり、有難いことにプレゼントしていただくことも多いのです♡ お陰で、「A」の入った小物をたくさん持っています♬
それから、名刺やオリジナルのサンキューカード、オリジナルで作っていただいているポーチには、私の目指すもの、理想と夢の実現を応援してくれるシンボルフラワーとして、「蓮の花」のマークを入れています。
風水で「幸運の花」と呼ばれているハスの花は、仕事をはじめ、目指すものを成功に導く力、そして人間関係をスムーズしてくれる力、愛情運を高めてくれる力もあると言われているんです。
受け取ってくださる方に、幸運が訪れ、蓮の花の持つ意味と同じ力が降り注ぎますようにという願いを込めて、メッセージを書き添えています。
ご自身のお持ち物に「お印」として、また、ネームカードや、普段お使いになる市販の一筆箋やポストイットなどに、ご自分のシンボルマークと決めた柄が入ったものを見つけてお使いになるというのも、素敵ではないでしょうか♬
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