少年老い易く学成り難し
一寸の光陰軽んずべからず
未だ覚めず池塘春草(ちとうしゅんそう)の夢
階前の梧葉(ごよう)已(すで)に秋声
小学6年生の時に暗記した(正確には、暗記させられた)この有名な詩には、
「人間、あっという間に年をとっちゃうんだよ、人生長いなんて思ってたら、とんでもないよ、な〜んにも学べないまま、終わっちゃうよ。」
という意味のことが書いてあるわけです。
小学校6年生の時の担任の先生が、ものすごく書道のお上手な先生で、当時の教室には、彼の手による大作の書が掲げられておりましてね、我々は日々、この詩を暗唱させられておりましたの。
少年易老學難成
一寸光陰不可輕
未覺池塘春草夢
階前梧葉已秋聲
当時は少女だった私も、本当にあっという間に年をとってしまい、思えば確かに、学はなり難いものでございます。
振り返れば、人生においても、この年齢になるまでがまさに一瞬だったわけですもの。
セブ島で過ごすこの2週間なんて、瞬きするまもないくらいです。 もう、たちまちなんてもんじゃないです。
というわけで、いや〜、早いわ‼️ あっという間に2週間、ホントにもう、驚くほど早いです(前置き長かったけど、つまりそういうことです)
短期間の留学で、英語がペラペラになるわけないじゃん❗️と、はじめからそんな視線で、私のことを、生暖かく見守ってくださっている方が多いのではないかと思っておりますが、いや、ホント、そりゃそうよ。
このトシになるまで、英語が下手な人生なんだから、たった1ヶ月で劇的に上達するわけがないのよ。
開き直ってるわけではなくて、だったら、なんでわざわざセブまで?って聞かれると、やはり多少は自分を追い込みたかったからなんです。
人間、なんにしても本気で目標を達成したければ、ストイックに自分を追い込む必要があるわけですよ。
本気で体重を落としたければ、真夏にサウナスーツ着て、ジムでひたすら体を鍛え、とことんカロリー制限した食事のみの生活をするとかね。
鮑義忠先生なんて、この夏、お友達と10キロ減量のお約束したからといって、ご自身をとことん追い込んで、たちまち目標達成なさいましたからね〜。すごいわ、ホントにすごすぎ。
ですが、そのストイックさたるや、鬼気迫るものがありましたわよ。 さすがプロのキックボクサーだけあって、そのガチさ加減はひたすらお見事でした。
そのお姿を拝見して、「そうか、こうだったらいいのにな〜、なんて、ふんわりと語ってるだけじゃダメなんだ、やらなくちゃ」と思いました。
やるからには、やはりある程度は自分を追い込まなくちゃね。 そうでなきゃ、成果は上がらないと思うのです。
ジョン万次郎も、三浦按針も、言葉の通じない環境で、とことん追い込まれて必死で頑張ったからこそ、あのように、異国の地で偉業を成し遂げたのよ。
英語への苦手意識は、長年の私のコンプレックスの一つなの。 だから、少しでも上達したいの。
で、ここに来て2週間経った感想だけど、たった1ヶ月でも、とことん自分を追い込んだ場合は、当然、それなりの成果は出ると思いますよ。
ちなみに、私はそこまで自分を追い込んでないだけ(追い込んでないんかーいっ❗️)
ええ、ほどほど感を楽しんでおりますので。
でもね、それでも前のアタシよりはマシ(自己肯定感、高っ❗️)
自宅にいたら、絶対にこんな環境は作れないし、やらなきゃなって思いながら、時間がどんどん過ぎてゆく。
だって、他に優先しないといけないことが、たくさんあるんだもの。
全く違う環境の、非日常的空間に身を置いて、自分を追い込んでみるつもりでここに来たのですが、気がついたら、ここに来てからの私、すごく自分を取り戻して、自分らしく生きてることに気がつきました。
ここは、本当に身軽でいられる。
Tシャツにビーサン、他にはせいぜい、とてもチープだけどお気に入りの、着心地の良いワンピースなんかが、ほんの数枚ありさえすれば、十分に楽しく心地よく過ごせる。
ここでの毎日は、冷蔵庫に入ってる食材を思い出しながら、「あのキャベツを、今日中には使い切ってしまいたいから・・・」とか、「今日はゴミの日だから、忘れずに海老の殻を剥いて処理しておこう」なんて、今夜の料理の段取りやら、ゴミの都合なんかだって、一切考えなくていい。
夕方近くになったら、「そろそろスーパーに買い物に行かなくちゃ、お夕食の支度に間に合わない❗️ 」なんて、時計を見ながら焦ったりもしなくていい。
毎日、1日の終わりには、こんなふうに、どうでもいいことを綴ったブログを更新して、「明日が来るのが楽しみだなぁ」と思いながら、眠りにつく。
ああ、なんて満たされた幸せな生活なんだろうか・・・。
この、自然体で、何も飾らず、伸びやかでいられるここでの生活は、なんだか本来の自分を取り戻せた気がして、とても快適で、心地よくて、この上ない幸福感に包まれています。
私がずっと求めていたものって、こういうことだったんだ。
皆様もどうか、素敵な週末をお過ごしくださいませ。
この先には何があるんだろう・・・✨ とても魅力的に思える、細い路地の向こう。
この島には、思わず心惹かれる、不思議な懐かしさを感じるような、こんな小道が至る所にあります。
でもね、うっかり迷い込んだら危険かもしれないので、もちろん我慢しますけど。
今日もご覧下さってありがとうございます。
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