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贈り物のセンスの磨き方

週末の福岡はとてもお天気♪ 贈り物にするための手作りグラスを受け取りに、お気に入りの硝子作家さんの工房にお邪魔してきました。

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琉球ガラスに似た趣の、内側に入ったクラックがとても美しいこの「雪花ガラス」は、繊細に見えて、実は耐熱ガラスで出来ているので、熱湯を注いでもOKなんです!ロックからお湯割りまでいけちゃうなんて、お酒好きにはたまらなく嬉しいグラス。

手にのせたときの感触や重さもほどよくて、お気に入りのMYグラスになること間違いなしなんですよね。 実は、私も愛用者のひとり。 

工房に出かけると、作家さんが水あめみたいに溶けたガラスのかたまりを、細ながい金属のパイプの先に付けて、「ふ~っ」と膨らませて、グラスを製作しているところを見ることができます。 くるくると回して形を整え、見ている間に見事にグラスが生まれてくるさまは、ちょっとした感動です。

作家さん自ら、美味しいコーヒーを煎れてくださいました。

このグラスの作家さんでいらっしゃる青木さんの作品は、なんとあのクルーズトレイン「JRななつ星」のラウンジ用のグラスとして採用されているんですよ♫ ななつ星の車内販売でも買うことが出来るそうなので、世界中からななつ星に乗りにお見えになった方達のお土産として、これからいろんな国のいろんなところで愛用されるんだな~と思うと、なんだか嬉しくなります。

ところで、このJRななつ星という高級寝台列車で、3泊4日かけて九州を旅するのにお支払いする価格は、70数万円~110万円というセレブ価格。 それと比較したら、ボイジャーオブザシーズって、あの豪華さで、あの設備の充実度…それなのに、あのお値段だなんて、考えたら本当にリーズナブルよね!!

さて今回、このたびお知り合いの女性が、新しいお仕事を始めたお祝いに、このグラスを贈りものに選びました。 お祝いごとに、「割れ物」ってあまり使わないものかもしれないのだけど、なにしろこのグラスは耐熱ガラス。 熱湯を入れてもOKなうえに、とても強いので、おっちょこちょいの私がうっかり取り落としても割れないという頼もしさ。

耐熱ガラスと耐熱ガラスの間に柔らかいガラスを挟みこんだ三層構造になっていて、この柔らかいガラスが、まるで雪の花のようにも見える美しいヒビの模様を作っています。 使い込んでゆくうちに、このヒビは成長してゆくので、使いはじめとは模様が変わってゆくところも素敵です。 どんどん美しさを増してゆくんですよ。

なにかの記念の贈りものとして、私がよく、青木さんの作品の「雪花ガラス」をつかわせていただくのには、美しさと強さと手作りの優しさの魅力の他に、もうひとつ理由があります。 それは、お願いしたらグラスの裏側に、青木さんが手彫りで文字を入れてくれることなんです。

手作りなので、ひとつひとつがすべて世界に一個のオリジナルなうえ、さらに名前を彫り込んでもらうことで、完全なその方だけのオリジナルが出来ます。 パワーストーンでつくる、私のオーダーブレスと開運ジュエリーと同じですね♫

自分の名前の入ったものは、開運アイテムです。 それで、私はお祝いや記念の贈りものに、この雪花ガラスを選ぶんです。 

他にも、贈りものとして使いたいものを見つけた時は、私はそのサイトを自分のPCのお気にいりにまとめて保存しています。 たとえば、とても美味しかった食品や、福菓子など…。 どなたか贈り物を差し上げたい方がいる時に、このリストの中からどれにしようかと選ぶのは、とっても楽しい作業です。

嬉しかったのが、今回差し上げた方は、なんとこのグラスのことを良くご存じでいらして、「わあ!! 私の好きなグラスだ!!」って喜んで下さったの。 以前、たまたまデパートで見たことがあって、その美しさに一目ぼれだったのだとか。 

趣味が合うとか、とても感覚が似てるって有難いことですよね。 贈り物って、差し上げる方の好みにぴったりなものを選ぶのはなかなか難しいものです。 せっかく一生懸命選んでも、相手にとってはちっとも有難いものじゃなければ、贈る側の、たんなる自己満足で終わってしまうってことですもの。

逆に、贈る側の選んだ意味や気持ちが伝わらなかったり、その価値を全く理解してもらえなかったりするのはとても残念で、がっかりしますよね。

以前、関西の方に、手土産に博多名物の辛子明太子をお持ちしたことがあります。 ご存じの方も多いかと思うのですが、博多でも、スーパーの一角にパックに入って売っている辛子明太子とは違って、贈答用の化粧箱入りの辛子明太子って、数きれはいって5,000円~10,000円と、結構お値段が張るものなのです。 つまり、なかなか高級な贈り物。

ところが、「どうぞ」と手渡した方は、「どうもありがとう。明太パスタにするわ~。明太パスタ好きなんよね~。」なんて、どうやらその価値をイマひとつご存じではないご様子…。

もちろん、差し上げたものですから、どのような召し上がり方をしていただいても自由だし、高級店ではキャビアなんかをパスタにふんだんに使ったり、ゴージャスに伊勢海老丸ごと一匹使った贅沢パスタだってある。 ただ、明太パスタがお好きならば、あえて辛子明太子ではなくて、普通の明太子とか、たらこを使ったほうがよほど美味しいと思うのです…なんというか、例えるならば、お刺身をわざわざ加熱して、マヨネをかけて食べるようなイメージ…。

だったら明太マヨネーズをたくさん買って行けばよかったのかもと(なかなか美味しくて、とても便利なんですよ~!!)、その人にとっての的を得た贈り物ができなかったことを反省しちゃいました。

そういえば、山口県には「杉本利兵衛本店」という老舗の名店があり、こちらの「白銀」という高級蒲鉾は絶品です。 コシが強く、ぷりぷりとした歯ごたえのとても美味しいかまぼこで、キレイな風呂敷に包まれた「白銀3本入り」のギフトセットは3,000円と言う、なかなか強気なお値段。

でも、皇室に献上するほどのその蒲鉾のお味は、お皿に数きれ盛るだけでも、充分に完成されたお料理ひと品となるほど。我が家の父の好物なこともあって、ちょっと贅沢なんだけど、うちは昔から時々お取り寄せをしているのです。

ある時、一本おすそ分けした方が、「美味しかった」と言って下さったので、ちょっとしたお礼を差し上げたいことがあった機会に、この「白銀3本入りギフトセット」を選びました。 そしたら、「ありがと~!! これ、ウチのネコちゃんが大好きなんだよね。」って言われて、なんだか複雑な気分に・・・。

ワンちゃんやネコちゃんも大事な家族の一員ですから、ペットフードではなく、高級なお肉やお魚をあえて取り寄せて調理して与えている飼い主さんもたくさんいらっしゃいます。 私も犬も猫も大好きですし、チワワのうきわちゃんも大切な家族の一員なので、美味しいもの、喜ぶものをあげたいという気持ちは本当によくわかるんです。

差し上げたものをネコにあげても、食べずに捨てても、贈った側にはそれは何の文句を言うべきことではありません。 ただ、思ったのです。 「あなたに喜んでもらいたくて、これを選びました! どうぞ♪」と言って差し出されたものを、「ああ、これ、お隣の家のオジサンが好きだから、早速お隣に持って行くわ。」なんて言われたらがっかりします。

あなたに食べてもらおうと思ったのに、あなたが喜んでくれると思って選んだのに…って。 

悪気がなく、相手がガッカリしちゃうようなことを平気で言っちゃう人って、正直で本当に無邪気な人なんだと思うんだけど。 思ったことをそのまま言葉に出しちゃうって、大人気ないと思われてしまうことが多いような気がするんです。 

ちなみに、私が雪花グラスを差し上げた方は、生け花は師範格だし茶道にも精通していらして、ご自身も素晴らしいお茶道具をお持ちの方。 和服のセンスもサスガなもので、お茶やお花だけでなく、普段から、こまめにいろんな展覧会にお出かけになる、文化的な教養のとても高い方でいらっしゃるのです。 

そんな方が、「わあ! 私の好きなグラスだ!!」と、箱を開けた瞬間にそう言って下さったことがとても嬉しくて、私ももっともっといろんなことを勉強して様々な分野に幅広い知識を持って、「ものの良さ」を、しっかりとわかることのできる素敵な女性になりたいな~と思ったのでした。 贈ってくださった方の思いや、それを選んでくださった意味合いなど、深いところまで理解できるような人になりたいな。

つまり、自分を磨くってそういうことよね。

今日の応援、宜しくお願いします。

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