人間関係

人生で一番嬉しかったこと

今朝目覚めたら、ベッドの中でもう、今日は素晴らしいお天気になりそうだって予感がしました♬

ハワイから戻る時はいつもちょっとしょんぼり。 だって、楽園から現実に帰るのがとても淋しいんです。

でもね、ハワイから帰ったら、ひとつだけ良いことがある。 

それは、時差ボケで、早朝からシャキっ‼と目が覚めるってこと♬ 

目覚めは爽快だし、そのまま朝早くから気持ちよく動けちゃう~♪

昔から夜型体質の私なのですが、本来人間の身体って、やはり太陽の出ている時間に活動して、夜はしっかり寝るサイクルに適して作られているんですよね。

ハワイから戻って、こうして早起きペースで動いていると、自分自身でしみじみとそのことを実感します。 (やがてすぐに、夜型にもどっちゃうんだけどね…)

今日の素晴らしいお天気は、これまでの私の人生で一番嬉しかったあの日のお天気によく似ています。

まるで今日みたいに、雲一つない青空の広がる、奇跡のようなお天気の日でした。

それは私の妹が生まれた日。

その日も、とてもお天気の日で、おでこにいっぱい汗をかいて、走って家に戻り、自宅の玄関のドアをあけたら、待ちかねていたように祖母が私に告げました。

「赤ちゃん生まれたよ、女の子‼」

それを聞いた瞬間の、あの飛び跳ねたくなる喜びを、私は今でもとても鮮明に思い出すことができます。

大人って、自分も子供だった経験があるくせに、無邪気に、子供に対してとても残酷な質問をするものです。

「お父さんとお母さんと、どっちが好き?」

自分が大人になった今でも、大人はあの質問に何を求め、何を期待しているのか、いまだに理解不能です(笑)

なぜ子供に、お父さんとお母さんの優劣をつけさせる必要があるのかしらね~?

あの頃も、お腹の大きくなった母と一緒に外出すると、周りの大人から「弟が欲しいの? 妹が欲しいの?」とか聞かれることが、たびたびありました。

そのたびに、私は「どっちでも嬉しい…。」と答えていました。

でも本心はね、ずっとずっと妹ができることを、すごくすっごく待ち望んでいたんです。

ただ、子供ながらに私は、両親や周りの大人たちに気をつかっていたんです。 

赤ちゃんが、元気に生まれてきてくれたらもう、それだけで嬉しいこと。 なのに、私が妹がほしいと言っていて、もし生まれてきたのが男の子だったら…。

きっと、赤ちゃんを産んだ母も悲しいだろうし、生まれてきた男の子の赤ちゃんにも悪い。

子供って、結構子供なりに気を使ってるもんです(笑)

妹のBeBeが生れる2年前のこと、日に日に大きくなる母のお腹をそっと撫でたりさすったりしながら、私は自分の妹がやってきてくれることを、とても待ち望んでいました。

でも、その願いはかないませんでした。

赤ちゃんの出産のために入院した母が帰ってきたときに、私の待ち焦がれていた赤ちゃんは一緒ではありませんでした。

おそらく、まだ小さかった私に本当のことを告げるのは残酷だし、きっと理解できないだろうと、大人たちは判断したのだと思います。

だから、「お母さんのおなかの中に、赤ちゃんはいなかったの」と、私はきかされていました。

本当は、赤ちゃんは死んでしまっていたことを、知らされていなかったのです。

でも、ものすごく妹を待ち望んでいた私にとって、とってもとっても悲しい出来事だったことには変わりはありませんでした。

ずっと後になって祖母が言うには、「三人の女の子の孫の中で、一番きれいな赤ちゃんだった」のですって。 

あの時もまた、お腹がどんどん大きくなる母のことを大切にしてあげなくちゃと、私は精一杯のお手伝いをしたりして、子供ながらに母に無理をさせないようにすごく気遣っていた気がします。

そしてただひたすら、祈るような気持ちで毎日を過ごしていました。

もし、また赤ちゃんがいなくなってしまったらどうしよう…。 無事に元気な赤ちゃんがやって来てくれますように‼ 

だからあの日、元気に生まれてきた赤ちゃんが女の子だったと知らされた瞬間の喜びと、妹が欲しいという願いが同時に叶った喜びは、本当に特別なものでした。

「こうなったらいいのにな、こうなりますように‼」と強く願ってそれが叶ったことの、とても数少ない中で、ダントツで最高の出来事です。

大人になってしみじみ思います。 自分の願いを叶えたいなら、実現するために自分自身で努力するしかない。 

でも、人生の中には本当に、ただただ願うだけしかできないことだってある。

すでにそれが叶えられている私は、神様に感謝しなくては。

だからその代わり、それ以外の望みは、ちゃんと自分自身で頑張って頑張って叶えるようにしなくっちゃ。

妹の存在って、私にそんな特別なことも教えてくれたのです。 ありがとう、妹。

お誕生日おめでとう、妹♪

5222(撮影:あたし)

今日もご覧くださり、本当にありがとうございます。


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