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お守りの期限と忘れてはいけないこと

お守りや護符については、実はその後も、いろんな方からのご質問をいただいておりまして、オンラインクラスのお生徒さんからもご質問のメールが届きました。

この方は、今年初めに限定でご案内させていただいた鮑先生の護符を、ご自宅用と、弟さまのご自宅用にお求めになられた方です。

「やはり弟からも、お金をもらったほうが良いですよね?」というご質問だったのですが、ご心配なく。 

このような場合は、弟さまから「僕の分も一緒に頼んでおいてね」と言われたのではなく、この方が、弟さまのご自宅の安全を守ってもらうためにお求めになったものですので、弟さまにお金を請求なさる必要ありません。 

また、ご自宅を離れて、お一人暮らしの息子さんのためにお求めになった護符も、ご自宅の子供部屋の延長という感覚で捉えていただけば良いですから、息子さんにお金を請求なさる必要はありません。

これは、いわゆる「代参り」と同じ意味にあたるものなんです。

「大参」とは、日本では古くから、日常的に行われてきた参拝方法です。

どなたかの代わりに、他の方が神仏にお願いしに行くというもので、ちゃんとご利益をいただけますから、どうぞご安心くださいね。

病気や怪我のため、回復を願う本人が、自分でお参りに行けない場合
参拝したい神社やお寺の距離が遠すぎて行けない場合
受験の合格祈願に行きたいが、受験勉強に忙しく、本人が参拝できない場合 など

誰か他の方が代わりにお参りをして、ご本人のお願い事を伝え、叶うようにと祈ってくれるというものです。

ただ、代参にもルールがあります。

① 代理の方は、ご本人との関係をきちんと伝えてから、代わりにお願い事をすること
②あれこれと、別のお願い事をしないこと
③お礼参りは必ず本人がすること

①は、「A美の母のA子と申します。 A美の代理として〜のお願い(合格祈願や病気の回復など)に参りました」という感じで、ご本人との関係(姉です、叔母です、友人ですなど)を伝えます。

②は、せっかくお参りに来たのだから・・・と、自分のことやご家族のことなど、他のいろんなことも、ついでにあれこれお願いしたくなるものですが、代参のお願い事は一つだけです。  
合格祈願なら、合格祈願のみ。 病気平癒なら、病気平癒だけを、ご本人の代わりにお願いします。

③は、代参をお願いしたときでも、お礼参りは本人が行うことが大事なことです。

代参でなくても、お礼参りは必ず行うのが神仏に対しての礼儀なのですが、お願い事をしたときには、必ず「願解き」をするのが、神仏に対してお願い事をする御作法と言えること。 

お願い事と必ずセットになっているもので、実はこれがとても大事なことなんです。 宗教的なルールだというよりも、人としてのエチケットなのだとお考えになってみてください。

たとえば、「ねえ、ちょっとそこのリモコン取ってくれない?」と、ご家族にお願いした時でさえ、手渡してもらうときには「ありがとう」って言いますよね。

もし、子供さんが「ありがとう」を言い忘れたなら、親御さんなら「どんな小さなことでも、ありがとうの言葉は大事よ」って、教えてあげますよね。

そんな日常の些細なシーンでさえ、「ありがとう」の言葉はとても大切なものなのに、多くの方は神仏に対して、とても大きなお願いごとだけしておいて、「ありがとう」を言いに行くことを、うっかり怠りがちなものなのです。

考えてみてください。 お願いのしっぱなしだなんて、誰に対してもマナー違反ですよね。 

先日、気軽にお守りをお土産にしたり、誰かにプレゼントしたりしないように・・・とお伝えしたのは、宗教的な決まり事というよりも、誰のお願いごとなのか、ご本人がちゃんとお礼参りに行けるのか、など、そういうことがややこしくなってしまうからなのです。

誤解を恐れずに申し上げるなら、お守りにしても、護符にしても、買った人やお金の出どころが誰なのか、ということは、実はそれほど重要なことではないのです。

それよりも、

誰のお願い事なのか。 
そのお願い事を叶えるためには、誰が頑張るのか。 
そのお願い事を叶えたい人は、(神仏に限らず)あらゆることに対しての感謝の気持ちを、常に忘れずに持てているのか。

何よりも大切なことは、この3つに限ります。

そして、あと一つ、とても大事なことは、お礼について。

願い事が、思う通りに叶わなかった場合は、お礼のお参りは不要という訳ではありません。 願掛けに対しての願解きはセットです。

お願いすることに対しての、お礼の言葉はセットですよね。

願いが叶えば、きちんと感謝すること。 たとえ願いが希望的展開に進まなかったとしても、本当は、願い事は一度、きちんとリセットすることがとても大事なんですよ。

そうしないと、ご自身の中で、願望や欲求がだんだんカオス状態になって、たまってきてしまうんです。
心の中の願望も、お部屋にたまったものと一緒で、きちんと整理整頓する必要があって、これはとっても大事なことなんです。

(願解きの意味とやり方は、こちらでお話ししております)

希望通りの展開にはならなかったとしても、お願い事をしたからには、ご報告を兼ねてお礼を伝えに行くことは、やはりとても大事なマナーではないでしょうか。

というのも、今の段階では、望んだ通りの流れには運ばなかったとしても、「神のみぞ知る」という言葉がある通り、後々「あの時に、こうなったことで結局とても良い結果に運んだ」ということがあるからです。

「汝今知らず、のち知るべし」と言います。 感謝の気持ちを忘れなければ、きっときっと、必ず良い流れに導かれるはずですよね✨

今日はあと一つ、「お守り」についても大切なことをお伝えしたいと思います。

多くの方が、「お守り」に対して「持つことで願いが叶うアイテム」というイメージを持っておられるような気がします。 でも、これは正しくありません。

お守りから与えられるご利益というのは、ご自身の願いを叶えるために頑張っている姿を見守っていただけることや、自分の意思を忘れずに自覚して、努力し続けるためのアイテムという表現が適切かと思います。

そして、お守りの有効期限は1年間と言われています。

お守りをいただいた神社やお寺に、お礼を兼ねて返しに行くことが基本ですが、遠方であったり、どうしても返しに行けないときは、せめて近くの神社やお寺(神社のお守りなら神社、お寺のお守りならお寺)に、お返しに行きましょう。

大きな神社には、たいてい古札納所が設けられていますし、お正月明けの左義長(どんと焼き)で、お焚き上げしてもらうという方法でも良いと思います。

お守りの「返納」は、一年が過ぎたお守りを、感謝の気持ちと共にお返しをするという意味のものです。

お守りの返納については、有名な神社仏閣がお持ちのそれぞれのサイトでも、詳しくご説明くださっているところがあります。

ちなみに、合格祈願で有名な太宰府天満宮のサイトでは、「よくあるご質問」の中に、お守りの返納について、きちんと教えてくださっていますから、ご紹介させていただきますね。

「お守りはどこに返納したらよいですか?」
お札やお守りには、神社でお祀りされている御祭神の御神霊をお遷いたしております。
そのため、個人的に処分するのではなく、「古札納所」へお返しください。
「古札納所」は楼門に向かって左手前にございます。

諸々のご事情によりご参拝が叶わない方は、下記へお送りいただけましたら、代わってお焚き上げを執り行っております。

818-0195
福岡県太宰府市宰府4丁目7-1
太宰府天満宮 祈願係  宛

人と関わる際に、相手に対しての礼儀やマナーを大切になさる方が、人から愛されるように、神仏に対しての礼儀やマナーを守れる方は、神仏からのご加護を受けられるのだと私は思っています。

思いやりの気持ちと同じくらい、感謝の気持ちと、謙虚な気持ちを忘れずに、常に目標や願いを叶えられるように努力を続けていきたいな、といつも思っています。

あなたのお願い事も、きっと叶いますように。

先日もまた、妹のBeBeと一緒に太宰府天満宮に行ってきました♪ 本当に、この季節の太宰府は、一年の中でもとりわけ素敵です

※ 追記
鮑先生の護符に関しては、お渡しした際にご案内している方法で、一年後にお焚き上げをしてください。

今日もご覧下さってありがとうございます。
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