7月20日から、夏の土用に入ります。
丑の日の”うなぎ”というのが、すっかり定着していますが、土用は日本の四季の移り変わりの中で、ちょうど季節の変わり目にあたる期間のことなので、一年の中では、実はこの時期以外にもあと3回あるのです。
立春、立夏、立秋、立冬の前日までの18日間が土用の期間にあたります。
昔の人は、この間には、陰陽道では”土”をつかさどる「土公神(どこうしん)」という神様が土の中にいらっしゃる時なので、騒がしくしてはいけないと言っていました。
騒がしくしないというのは、例えば”土を触る”こと。 土を掘り起こしたり、木を植え替えたり、井戸を掘ったりなどですね。
他にも、柱を立てるとか、基礎工事を始めるとか、増改築なども、土用の時期を避けた方が良いと言われていました。
また、この期間中には、転職、結納や結婚、開業、開店、新居の購入など、何か新しいことを始めるのにも適した期間ではないと考えられていました。
ただし、土用の期間に入る前に着手したことであれば、土用の期間に引き続き行っても問題はないとされています。
「土用三郎(どようさぶろう)」
これは、夏の土用に入ってから三日目にあたる日のこと。
古くから伝わる農耕の暦の風習で、この日が晴れなら今年は豊作、雨なら凶作になると言われていた、豊凶占いのひとつです。
豊作を占う日は他にもあって、
彼岸の一日目を「彼岸太郎(ひがんたろう)」
八専の二日目の八専次郎(はっせんじろう)・・・えっと、八専については説明がちょっと複雑なので、別の機会にお話ししますね。
それから、土用三郎。
そして、小寒の四日目が「寒四郎(かんしろう)」です。
いずれも、この日が「晴れならば豊作、雨なら不作」になると言われていました。
科学的根拠のない単純な占いだ、といわれれば、まぁその通りだとは思うのですが、ただ、暦と季節と天候はとても密接な関係があります。
長い年月にわたって暦とお天気の記録を重ねていけば、その時期特有の気象の傾向と、こうした言い伝えが、まったく無関係とは言い切れなかったりするのではないかしらって気もしたりして・・・。
なにしろ、すべてがお天気頼みだった昔の人たちは、空を見上げ、風を感じ、季節のわずかな変化に心を配りながら、日々を精一杯暮らしていたのですよね。
ですからこうした豊凶占いは、未来を当てるためというよりも、自然を敬い、常に自然と向き合って暮らしていた人々の願いとともに生まれた知恵だったのではないでしょうか。
便利になった現代では、季節をしっかりと肌で感じたり、仕事やプライベートの予定を確認する以外で、「暦」を意識する機会は少なくなりました。
土用という節目に、私たちは常に「季節」の中で暮らしているということに、あなたも少しだけ意識を向けてみませんか。
早朝の風の匂いや、日中の蝉の声に耳を澄ませてみる。
夜空を見上げて、今夜の月の形を確かめてみる。
そんなふうに自然のリズムを感じながら過ごす時間は、心と身体を整えてくれます。
そして、その小さな積み重ねが、運のリズムを整えることにもつながっていくのかもしれません。
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