オネエのびびこちゃん、またね。

ごめんやけど・・・。

実は私は、「思考停止」という言葉が好きではなくて、自分都合に「思考停止」を言い訳にして、やるべきことを放置するような人にはなりたくないなと、いつも思っているんです。

ましてや、「だって思考停止してたんだもん」を理由に、他人様にご迷惑をかけるなんてことは、人としてもってのほかな行為だと思っておるのでございます。

そんな私が、このことを知った瞬間、ますます「思考停止」なんてあり得ない‼︎と思った。

だって、思考が止まるどころか、この数日、あまりにいろんなことが頭の中を駆け巡って、どうしようもなかったのです。　

だからこのことを、なかなか文字にできなかったんじゃないの。　逆に、思い出が溢れてきて、止められなかったの。

いっそ思考がストップするほうが楽なのに、そう思うと余計にショックだった。

私も、妹のBeBeも、普段は悲しい情報はシェアしないことにしてます。　

私の大切な読者の方たちを、悲しい思いに巻き込みたくないし、辛い気持ちを共有してもらうことは、けして望まないから。

でも、びびこちゃんはとても淋しがり屋で、みんなに忘れられてしまうなんて、「耐えられない～‼」って大騒ぎしそうだから・・・。

だから、こんなキュートなオネエが、私たち姉妹の大切な友達だったことを、みんなにも覚えていてほしいなって思うのです。　だから伝えます。

びびこちゃん❗️アンタ、なんてことしてくれてんのさ。

今年の７月は、博多山笠を見に行くわよって、あんなに楽しみにしてくれてたじゃん。

「奈良にもまた来てね、今度はアタシん家に泊まってよ。
神戸異人館エトランゼ、浪速食い倒れ、京都着倒れツアーなんでもやるわよ❗️」

そう言ってくれてたじゃん、約束したじゃん。

今年の元旦には、律儀に「今年もよろしく❤️」って写真入りのメッセージくれて、
お正月明けの連絡は、「今月、お江戸で会える？」だったよね。

「今月は月末に行くわよ〜♫」って返事したら、「いやん、ニアミス❗️ ６日から５日間お江戸なの」って。

でも、またすぐに会えるって思ってたのに。　これがあなたとの今世で最後の通信になっちゃった。

つい何日かまえ、帝国ホテルでの楽しそうなお食事を、幸せそうにSNSにあげてたよね。

楽しそうにしてるって、安心してた。

でもあなたは、ギリギリのところで明るく生きてたんだね。

誰よりも繊細な心を持った乙女だったよね、びびこちゃん。

人一倍心配性で、人一倍怖がりなくせに、なんでそんな怖いことできたのさ。　誰よりも寂しがり屋のくせに、1人で行ってしまうなんて、どんなに寂しかったことか。

びびこちゃんのばかばか、ものすごく怖かったでしょうよ。

おかげで世の中には、絶対に成功しちゃいけないチャレンジがあるんだってことに気づいたよ。

福岡で会った時には、あなたらしく、急に「明日のお昼は博多にいるの・・・」って連絡くれたよね。

今、しみじみと思うの。　いきなり連絡してきたのは、もしも「明日は無理」って言われても、「そうよね、急だったもの、また今度ね」って言えるからだよね？

怖がりなあなたは、繊細な心が傷つかなくていいように、いつもそんなふうに、自分の心を守るための予防線を張りながら生きてきたんだね。

「迎えに行くから、ランチしよう❗️」って返事したら、「忙しいのに、ごめんね」って、すごく恐縮しちゃって。

「なに遠慮なんかしてんのさ、逆に知らせないで帰っちゃう方が、怒るよ❗️」って言ったら、「いや〜ん、姐さん、大好き❗️」って言ってくれたよね。

あたしも、びびこちゃんのこと、ずっと大好きよ。

美味しいのもをたくさん食べてもらいたくて、お連れしたお店では、大はしゃぎして喜んでくれて、私まですごく嬉しくなっちゃった。

あなたって、本当に喜び上手で、私なんかよりも１００倍女の子らしくて、人を励ますことがとても上手だった。

なのに、自分のことは励ませなかったの？

あの日は、土砂降りの１日で、せっかくの綺麗な景色がほとんど見えなかったのに、それでも、大喜びして、楽しんでくれたよね。

用意していった黒の花柄の傘と、HUNTERのピンクの傘、「どっち使う？」って聞いたら、あなたは迷わずピンクを選んだっけ。

2人で温泉に行って、太宰府天満宮に行って、それから天開稲荷に行ったよね。

あの時、静かに熱心に、何を祈ってたの？

私の中には、本当に、すごく楽しかった思い出しか残ってないのよ。

「ねえ、あたしたちって、そもそも何で仲良くなったんだっけね？」って言ったら、
「そんなこと、もう忘れちゃったわよぅ‼」って言ったよね。

「ヤダ～、姐さんって、すごくしっかりしてるから、アタシよりもずっと年上だと思ってた‼　」なんて言うから、
「失礼ねっ‼　私のこと、いくつだと思ってたのよっ‼」って言って、二人で大笑いしたっけね。

その時、ぽつりと、「アンタみたいなお姉ちゃんがいて、BeBeちゃんが羨ましい」って言ってたよね。

お母様のことを看取るために、東京のお部屋を引き払って、奈良のご実家に戻って、一人でお母様の最期にしっかり付き添ったんだよね。

偉かったよ、すごく立派だったよ、びびこちゃん。

これから自由に、どこにだって行けたし、何だってできるんじゃなかったの？

あなたのこと、大好きだって言ってる人たちが沢山いるのに、知らなかったの？

あの日、福岡空港まで送った時に、名残惜しくて、フライトの時間になるまで一緒に居ようっていって、出発のゲートに入るあなたのことを見送った。

いつか私がそっちに行った時は、いつものように私を見つけて「きゃ～っ♡」って叫びながら駆け寄ってきてね。

「姐さん、全然変わんないから、すぐにわかったわよ～っ‼」って、絶対に言ってね。

「今度はシャンパンで乾杯しようね」って約束したんだからさ、ちゃんと果たしてよね。

またBeBeと3人で、ガールズトークしよう。

びびこちゃん、またね‼

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