静かな雨の週明けとなりました。
いつもの年と比べて、ずいぶんと雨の多い今年の晩夏でしたが、さらにこれからの季節は、一雨ごとに秋が深まってゆきます。
日没の遅い九州でも、朝夕にはずいぶんと涼やかな風が吹くようになってきました。
夏の間は、ぬるめにしていたお風呂のお湯の設定温度を、数日前に少し上げました。
夜、ゆっくりとバスタブに浸かって両手足を伸ばし、窓の外から聞こえてくる虫の声に耳をすますと、なんだかとても穏やかな気持ちになれます。
私にとって、この季節のひそかな楽しみのひとつが、虫の音を聴きながらのお風呂タイムだったりします。
子供の頃は、夏休みが終わって、急に現実に引き戻されるような気がするこの時期は、けして好きな季節ではありませんでした。
だけど今は、子供の頃の私に教えてあげたい。
大人になったら、この季節のことも大好きになれるよ。
大人の人生を過ごすのは、子供の頃のあなたが思っているよりもずっと、刺激的で面白くて、かなり楽しいよ、と。
思えば、人生のなかで一番、毎日をつまらなく感じていたのは、私の場合は小学生の時だったかも。
父の仕事の関係で、小学校は3つ変わったけども、その中でも一番長く通った学校は、自宅からとても遠い場所にありました。
そもそも、学校に通うということだけで、とても大変だったのです。 夏は暑いし、冬は寒いし。
小さなころからチビだった私には、ランドセルですらたまらなく重たいのに、さらにお習字道具やら、絵の具セットやら、体操服が入ったサブバックなんかを下げて歩く、学校までの遠い道のりは、苦行でしかなかった気がします。
学校が終わって、また長い道のりを歩き、ヘトヘトになってようやく家にたどり着いたと思ったら、その足ですぐに塾やお稽古事に向かわなくてはいけなくて。
あの頃は、月曜から土曜日まで、何らかのお稽古事で埋まっていたので、唯一のお休みは日曜日だけでした。
なので、私は、小学生のころから「サザエさん症候群」の子供でしたよね。
あの頃は学校にも周囲にも、それなりには合わせてみせてはいたけれど、けして馴染めてはいなかったと思うのです。
ただ、あの当時は風潮的にも、学校に行かないという選択肢はなかったので、しかたなく我慢して行っていただけで、楽しいなどと感じたことはなかった気がします。
私の場合は、ですが、小学校より中学校、中学校よりも圧倒的に高校が楽しかった。
高校の3年間なんて、本当に素晴らしい友人たちに恵まれたし、相変わらず学校は遠くて、通学には苦労したけど、とにかく楽しい思い出しかないって気がします。
さらに、その後の短大で過ごした2年間は、その何十倍も楽しかったです。
それでも、この年まで過ごしてきて、あの楽しかった2年間の学生生活にすら、戻りたいと思ったことは一度もありません。
何故なら、大人の世界はとても大変だけど、自分で自分に責任を持って生きてゆく人生は、毎日がたまらなく刺激的で面白いのだもの。
さきほど苦行…と言って、自分で「まさに‼」と思ったのだけど、小学校、中学校に通うことって、結構な苦行な気がしますよ。
中には、この間にこそ、楽しい思い出しかないという方もいらっしゃるのかもしれないけども、少なくとも私の場合は、今振り返っても、灰色の時代ですもん(笑)
最近は、ゆたぼんちゃんみたいに、学校には行きませんという選択肢も、世間的に理解してくれる人がたくさんいてくれる世の中になっているようです。
そもそも昨年からのコロナ禍で、学校には行きたい、行きたくないにかかわらず、休校が続いたりしてるようですけどね。
この時代、外に行かなくても外とつながることができるし、いろんな情報が簡単に手元に揃うし。
学ぶ姿勢さえあれば、学校になんて行かなくても、勉強はいくらでもできる。
ただ、私は小さい頃の、ひたすら辛抱して学校に通ったというあの経験は、大人になってから、いろんな大変なことを乗り越えるための、とても良い練習になったという気がしています。
世の中には、理不尽なことや不条理なことがたくさんあるのです。
小学生でも、先生やお友達から、理不尽なことを言われたり、不条理な目に遭わされることだってたくさんあります。
学校に通うということは、義務教育で定められた授業の内容を頭に入れること以上に、今後の人生を生きる上で、辛いことへの耐性をつけるための、とても重要な訓練期間であるような気がします。
少なくとも、私の場合は、「我慢すること」や「スルースキル」、「諦めること」や「気にしないこと」などが身についた。
そして世の中って、理想そのままで成り立たないものだということとか、自分にとって正しいことでも、正しいとは認識しない人もいるんだということや、集団の中では大勢の意見が優先されるのだというようなこと。
そんな様々なことを学んだと思う。
そして、それらすべてをある程度、「仕方のないことだ」と受け入れるということは、これからの長い人生を生きてゆくなかで、自分が壊れないように守ってくれるスキルとなるのだということなども。
変な話、世の中は、綺麗ごとだけでは成り立たないのだということを、子供のうちに一番しっかりと学べる場所こそが、義務教育の学校の中ではないのかという気がするくらいです。
それでも、小学校の6年間や、中学校の3年間の集団生活の中で得られることというのは、本当にたくさんあって、なので自分にとっての良いことも悪いことも、すべてがかけがえのないものだということが、大人になったらわかるものです。
だから私は、自分に対して学校に行かないという選択肢を与えなかった親に、感謝しています。
学校へは、行けるのであれば行ったほうがいいと、私は思う。
つらくても頑張れたという自信は、その後の自分にとっての一生涯の宝になると、私は思うから。
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