9月9日の今日は、「重陽の節句」です。
陰陽論で、縁起が良いといわれる陽の奇数で、最大の数字である「９」が2つ重なるため、「重陽（ちょうよう）」といわれます。
この日はとりわけ縁起が良いとされていて、「菊の節句」とも呼ばれます。
菊の花には長寿の効果があり、邪気を払うといわますから、この日に、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた「菊酒」を用意して、無病息災や長寿を願うのです。
そういえば、高校の時の生物の授業で、菊の花を育てる課題があったのですよ。
苗から選んだ菊の世話をし、咲かせた菊の鉢を、秋の文化祭に展示するというもので、菊の水やりのために、夏休みにも学校に出かけましたっけ。
今思えば、いかにものんびりとした女子校らしい、ゆる～っとした授業ですよね(笑)
菊には自分で好きな名前を付けて良いことになっていて、ピンク色の大輪の花が咲く予定の苗を選んだ私は、その菊に「フラミンゴ・ピンキー」という名前を付けて（なんでやねん）、立派に育てあげました。
実は我が家では、昔から私は「園芸部長」と呼ばれています。
別に、趣味が園芸というわけではなくて、ただ、植物をあまり枯らすことがないというだけのことなんですけどね。
花や草木は大好きで、身近に花や緑は欠かしませんが、だからといって室内を観葉植物でいっぱいにするタイプではありませんし（むしろ室内の植木鉢の数が多いのは、風水的によくありません）
特に植物に詳しいわけでも、園芸の知識があるわけでもないのですが、ただ、育てて花を咲かせたり、くったりした鉢植えを元気にしたり、生けた切り花を長持ちさせたりするのは、自分でもわりと得意なほうだといえるかも。
ガーデニングが盛んな英国では、植物を育てるのが上手な人のことを、Green thumb（グリーンサム）と呼ぶのだそうです。
日本語にすると、「緑の親指」という意味ですが、グリーンサムと呼ばれる人は、緑と仲良くできる人ということですね。
反対に、植物をすぐに枯らしてしまう人のことをBrown Thumb（ブラウンサム・茶色の親指）と呼ぶらしいです。
植物をすぐに枯らしてしまう人というのは、水をあげるのをすぐに忘れてしまうとか、逆に水をあげすぎてしまったりする人だったりするのかな。
グリーンサムは、植物の成長を見ながら、本能的に水やりの量やタイミングがわかったり、伸び伸び成長しやすい場所を選んであげるのが上手いのかもしれません。
つまり、理屈ではなく、ナチュラルに植物と仲良くできる人なんだと思うのです。
植物と付き合うことに苦手意識を持っている人に限って、植物を育てようとするときには、
「水は毎日何CCくらいあげるのですか？」
「水をやるのは、朝ですか？夜ですか？」
といった、とても細かなことににこだわり、知りたがったりされる気がします。
「う～ん、水は夏は多めで、冬は少な目かな」なんて言うと、「夏とは、何月何日から何月何日までが夏ですかっ？」みたいなね（苦笑）
そこでふと思うのですが、恋愛のご相談を受けていて、やたらとマニュアルどおりに恋愛をすることに、こだわる方っていらっしゃるものです。
恋愛のハウトゥー本というのは、巷にたくさん溢れていますけど、「相手に好きバレさせないように」とか、「先に告白したほうが負け」などと、「恋愛＝駆け引き」として書かれていることが多いものです。
そして、そのマニュアル通りに、一生懸命に実践しようとする方がいらっしゃるのですよ。
つまり、「相手の心を操作する」ことで、恋愛において有利な立場に立ち、また、それこそが「恋愛の成功例」だと思い込んでいらっしゃるタイプの方ですね。
ですが、冷静に考えてみてください。 自分が操作されるのを、喜んで受け入れる人って、はたしていらっしゃるものでしょうか？
特に男性ならば、女性に操作されるなんてこと、ご自分のプライドが許さないと思われる方が多いのではないでしょうかね？
あなたの周りに、「オレは女性を追いかけるより、追われるほうが好き♡」なんておっしゃる殿方がいらしたとするならば、それは売り上げ成績のパッとしないホストか、ただのヒモです。
つまり、「オレはキミのために、なんの努力もする気がないよ。キミが頑張れよ。」と言ってるようなもんですからね。
メンタリストのＤａｉＧＯさんも、ご自身のことを「人の心を読み、操る技術を駆使するメンタリスト」というような文言で紹介しておられたかと思いますが、本来、心理学をはじめ、人の心の機微について学ぶことは、人の心を操作するためではないと、私は思っています。
むしろ、他人を操作するためには使うべきではないし、使うとするなら、自分の感情を上手くコントロールするために使うべきものではないのでしょうかしら？
恋愛のハウトゥー本を読み漁り、意中のお相手の心を思うままに操作しよう（しなければならない）と信じているあなたは、今すぐそのターゲットをお相手ではなく、ご自身にチェンジしましょう。
そして、ご自身と向き合われることで、相手の気持ちに寄り添える人になるには？ということをお考えになってみましょう。
何度も申し上げますが、お相手の心を操作しようなどということは、なさらないことです。
そういう気持ちは、不思議と相手に伝わります。
植物を、マニュアル通りに育てようとすればするほど、その通りには育たたないように、優しく寄り添う気持ちで、相手が今、何を求めているのか、どう接して欲しいのかを、自然に理解してあげられたほうが、素敵な関係が作れるものだと思います。
決まり事ではなく、「ほど良い加減」を自然に察知できること。
グリーンサムといわれる人も、植物にそうやって接することができる方なのでしょうが、人間関係にも似たものがあるような気がします。
ブラウンサムな人ほど、マニュアル通り、テンプレにそった、相手との関係を作らなければ…と思いこんでいたり、人の心を操作することで、自分にとっての有利で快適な関係が作れると思っているのではないでしょうか。
相手との良い関係を保てる方というのは、相手を操作しようとするのではなく、自然に関わることや、相手をうまく支えることができる人だと私は思います。
自宅のベランダで、ミントやタイム、ローズマリーなどのハーブを育てているのですが、その日のお料理に、ベランダから葉っぱを数枚ちぎってきて使うのに、とても重宝するのです。
この時期、たっぷり茂ってくれているバジルは、特に大活躍してくれます。 ベランダのバジルでカプレーゼ♪ 簡単にテーブルに一品が増えちゃいます。
こちらは先日、贈り物でいただいた「Dolce & Gabbana」のとってもお洒落なマスクです♡ 嬉しい‼
鮮やかなフラミンゴがポイントで、育てた菊の「フラミンゴ・ピンキー」のことを思い出しました。
シックな色合いのシンプルなお洋服のアクセントにして、マスクが主役のコーディネートでお出かけしようと思います♬
そういえば、フラミンゴ・ピンキーは、文化祭に出展して、たしか賞をいただいたはず。
写真の一枚も残していないこと、今になって残念に思えます。
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