ウワサ話し

その子の問題行動の理由

ハワイに来るといつも、気持ちがとても穏やか~になります。

この爽やかな風と、青い空のせいかな。 気候と環境って人のココロやカラダに、これほどまでにダイレクトに影響を与えるものなのかと思います。

昨日は、BeBeと一緒にお気に入りのローカルのレストランで早めのディナーをしました。 私たち姉妹が大好きなこのお店と、お料理のことは、アメブロでご紹介しています。 「ハワイのおススメ、美味しいレストラン」

こちらで過ごしていると、犬を連れて歩いている人をよく見かけるのだけど、どの子も躾が行き届いていて、おとなしくて、とてもお利口さんです。 ちなみに、私たちが滞在しているコンドミディアムも、犬との同居がOKなので、エレベーターやエントランスで、いろんなワンちゃんたちに会うけれど、どの子も飼い主さんにとても従順で、落ち着いた様子で、とても優雅に行動しています。

ペットとして、可愛がり放題になりがちな日本と違って、外国では、犬と一緒の生活をするということに対して、犬を管理するという意識が高い人が多い気がします。

先日、チワワのうきわちゃんを連れてお世話になっている獣医さんのもとを訪れたときに、先生がある飼い主さんに「犬の躾けの訓練所」をすすめているお話が聞こえてきました。

我が家のうきわちゃんは、とてもおとなしい性格で、吠えることも噛むこともありません。 むしろおとなしすぎるほどの性格で、飼い主以外の人に対しては、人懐っこく尻尾を振っていくこともないし、このところ続いている、地震の揺れを感じるたびに、身を縮めて食欲すらなくしてしまうほど・・・。 心配でこちらがつらくなってしまうくらいに、デリケートなチワワです。

我が家の周りのお家に飼われている犬たちは、チワワやミニチュアダックス、シーズなどの超小型から小型犬ですが、どの子も、少しの物音に対して強烈に無駄吠えをしたり、お散歩途中も、たまたまほかの犬に出会ったときの吠えかかりようなどは、飼い主さんの握るリードを強く引っ張りながら、小さな体を弓なりにして襲いかからんばかりの勢い。 かなり攻撃性が高い子たちです。

たとえ小型犬でも、特に犬が苦手な人だと、こんな様子を見せれば、怖いと感じたり、不快な思いをすることかと思うのですが、これが大型犬になると、もっとだと思います。 近所にそんな犬がいたら、小さなお子さんのいらっしゃる方は、お出かけの時にはいつも警戒しちゃうと思いますし、ご近所に攻撃的で無駄吠えの多い犬がいたりすると、ストレスになったりしますよね。

やはり、犬を飼うからには、躾をきちんとして、正しく管理をしたうえで、愛情をたっぷり注いであげることがとても大切ではないかと思うのです。

海外の研究データをもとにした、あるブログ記事によると、「攻撃性の高い犬に育ててしまう飼い主の共通点」があるのだそうです。

このブログによれば、噛む・唸るなどの攻撃性の高い問題行動に困り果て、専門家に助けを求め飼い主に対し、ペンシルバニア大学獣医学部助教授ジェームズ・サーペルととヴァレリ-・オ-ファレルが行なった研究の中に、興味深い答えがありました。

攻撃性を見せ始めたきっかけなどを調査し、犬に有意な共通点を見いだせなかったため、飼い主の性格診断を行ったのだそうです。

すると、攻撃性の高い犬の飼い主に、【感受性が強すぎる・混乱しやすい・感情的に行動する・恥ずかしがり・臆病である・躊躇する・社会規範に無頓着・決まり事を守れない・言うこととやることが矛盾している・意欲満々・ひどく興奮しやすい】などが顕著に一致しました。

私もこれまで、何匹かの犬を飼ってきて、そして、いろんな犬たちを見てきて思うのは、確かに飼い主の性格やしつけ方が、犬の行動にはっきりと表れるのだろうなということです。

本来、犬という動物は、群れる性質を持ち、飼い主に対して従順です。 とても愛情深くて、飼い主が笑ったり喜んだりすることが大好きな、優しく忠実で、飼い主のためにはとても勇敢になれる生き物です。

うきわちゃんのように、仔犬のときからおとなしめの性格の子や、以前飼っていたヨークシャーテリアのルイスのように、誇り高く堂々として、何事にも動じない姿勢の子。 プードルとミニピンのミックス犬だったマルコのような、人間のことが大好きで、何にでも興味を示し、元気に飛び跳ねるのが大好きなお茶目な子など、犬の本来の性格は様々なものの、飼い主と一緒の暮らしぶりはやはり飼い主に従う姿勢、そして攻撃性や無駄吠えはない子たちでした。

このブログを読んでいて、犬に「自傷行為」があることを知って、胸がぎゅっと苦しくなりました。

日本で、ペットの管理の問題は、ほかに大きな問題がたくさんあることから、残念ながら社会的にはそう大きく取り上げられていないものの、実はとっても深刻な問題です。 飼えなくなった、持て余しちゃった、もう要らない、などの理由で、簡単に小さな命を捨ててしまう人が後を絶たないのです。

そして、とても残念なことですが、私の暮らす福岡市は、犬猫の殺傷処分率がとても高い街でもあります。 実は、保健所の処分は安楽死ではありません。 犬も猫も、ガスで苦しむながら死んでゆくのです。

それを考えると、飼い主が猫かわいがりをして、やりたい放題のわがままな犬に育ててしまったにしても、大切に飼っているなら、無責任に捨ててしまう人よりは、よほど良いのかな、って気もしたりしますが…。

本来、犬はとても賢く、飼い主のために仕えることに喜びを感じる性質があるといいます。 きちんと躾けて飼ってあげることこそが、犬にとっての幸せなのではないのかな、と思うのです。 飼い主とのルールをつくり、きちんと管理すること。

飼い主との決まりごとがあることで、犬も安心して飼い主に従うことができ、気持ちが安定した楽しい生活ができるのです。

ところで・・・犬でなくても、周りに【感受性が強すぎる・混乱しやすい・感情的に行動する・恥ずかしがり・臆病である・躊躇する・社会規範に無頓着・決まり事を守れない・言うこととやることが矛盾している・意欲満々・ひどく興奮しやすい】などという人がいたら、とても大変だな…と、ふと思ったのです。

過去に、私も「言うこととやることが矛盾している」上司や、「意欲満々なわりに、指示に全く一貫性がなく、ひどく興奮しやすい」というような上司がいて、とても辛かった記憶があります。

また、部下となった人にも、「感受性が強すぎ、混乱しやすい」人がいて、指示の出し方や接し方に、非常に困ったことがありました。 彼女は、ちょっとしたことに対しての動揺の仕方がとても激しくて、落ち着いて考えたらどう行動すべきかは明確なことでも、ひどく混乱してしまうので判断ができず、どうかしたらその場にしゃがみこんでしまうほどにパニックになってしまうのです。

こんな人が周りにいたら、犬でなくても…。 もし、こんな人が親だったら…。 子供はどれほどの心の負荷があることだろうか…。

ふと、そんなことを思うと、一人の人間として、周りの人たちと、どのような心がけで接し、暮らしてゆくかということは、本当にとても大事なことだと思ったりしたのでした。

一昨日、ワードウエアセンターで出会ったこの子は、とても優しくて、日本語はわからないはずなのに、思わず「カワイイ‼」といった私に寄ってきて、そっと顔を近づけてくれました。 飼い主さんはとても穏やかな優しい笑顔の素敵な女性で、写真をとってもいいですか?とお尋ねしたら、にっこりと応じてくださり、わんこのカメラ目線を作ってくれました。

今日の応援もよろしくお願いします。

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