先日の、九天玄女様の写経会にお越しくださいました皆様方、お暑い中お運びくださいまして、ありがとうございました。
日曜日の午後のひととき、清らかで厳かな、とても静かな時間を過ごしました。
九天玄女様は道教の神様で、武勇と知略に通じ、古代の軍略・兵法の女神とされ、戦いに強く、策略と指導力に長けた方なのだそうです。
また、陰陽術、占術・呪術に通じておられ、力強くも美しい女神様として、古くから信仰されてきました。
今回、鮑義忠先生の廟にて行ったのは、九天玄女さまの御名のもと、数名限定の静かな写経会でした。
写経は、お経を「書き写す」ことだけが目的ではなくて、集中して文字を書く行為を通じて、自分自身を調えるという時間でもあります。
今回は、ペンを使って写経を行いましたので、筆と墨で書くよりは、みなさん随分と力むことなく、自然な運びで文字を書くことができたかと思います。
写経をすると、不思議なもので、書き進めるにつれ「浄化されてゆく」感覚を感じられるものです。
私は、その感じを体感する瞬間が心地よくて好き。
悲しくないのに、何故か涙が出てくるという方もいらっしゃるのですが、なんとも言えない温かさに包まれる気がすることもあります。
ところで、九天玄女という神名を聞いたときに、もしかして、少し構えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ちょっと調べたりすれば、「軍神」「兵法」などのワードがあがるから、強くて厳しい(というか、怖い方なの?というような)イメージを持たれる場合もあるかも。
戦いの女神様というと、確かに勇ましいイメージが湧きますが、静かに強く、あたたかく包んでくださるような存在の神様です。
写経を書きはじめて、だんだん文字を書くことに集中することができてくると、周りの方がどれくらい書き進めているかなどは気にならなくなってきて、目の前の一文字、一文字に、ただ無心に向き合う気持ちになってくるものなんですよね。
他の人のペースが気にならなくなってくるだけでなく、早く書かなきゃとか、上手く書かなきゃ、などという気持ちも、自然と消えてゆきます。
ただ「自分の内面に深く向き合える」ような気持ちになってくるんです。
書くことで、”内なる秩序を呼び戻している”という感覚です。 そうして、心が整ってゆく感覚を体感できるんですよね。
ただ、文字をなぞって書いてゆく作業・・・それだけの時間なのですが、これほど心の奥深くに届くものなのかということを、感じていただけたことかと思います。
季節は、五行の火の季節から、まもなく土の季節へとうつります。
「土」のエネルギーとは、全てを受け入れて抱きとめ、そして次の季節へと引き渡してゆく“つなぎ”の役割をしてくれます。
火の季節で燃え上がった感情や出来事を、いったん大地が引き受けて、静かに“整え”てくれるようなときです。
土の季節は、焦らず、急がず、どこか足元を見つめ直すような時間。
このタイミングでの写経は、自分自身の内側に、くすぶっている火のエネルギーを、穏やかにしずめるための助けとなります。
思考の整理、心の中のモヤモヤの消化。
土の気は、それらを穏やかに促してくれる、穏やかで力強さのあるエネルギーです。
まもなく迎える「土用」の時期は、そんな“内なる大地”とつながるような感覚を大切にすることを意識するとよい時期。
季節は目には見えませんが、確実に動いています。 日々の時間を大切に、そして丁寧に過ごしていきたいですね。

鮑義忠先生のご著書の挿絵を担当させていただいた時に描いた”九天玄女様”です。
実は・・・妹のBeBeをモデルにしたんですよ。
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