昨日はとても良いお天気で、朝起きて、大慌てでベッドからシーツを引っ剥がしてお洗濯しました。 風邪ひきさんだったから、これだけでもなんだか体の調子が良くなりそうな気がします。 お天気の良い日は、普段のお掃除に必ずプラスアルファをすることにしています。 ベランダや、窓ガラス、時間があればキッチンの換気扇など。
お天気って、人の心のテンションにダイレクトに影響するから、気分が良いついでに、てきぱきと動くようにしているのです。
その分、雨の日は、朝、目覚めてから、なんとなく気分的にスロースタートになる気がします。 今日は一日中雨。 風邪は少しずつ回復に向かっているけど、ここ数日ほんとに休む間もなく自分の体を酷使したので、今日は午前中のうちに病院によってから、午後からボディメンテナンスの日にしました。
さて、今日はエレガントな女性のお話し。 エレガントな女性のイメージは?ってきかれたら、あなたはどんな女性を思い描きますか?
私は…。 上品、優雅、気品があって、たおやかな、麗しく聡明な女性…そんな言葉が浮かびます。
いくら上品ぶっても、いくら美しく着飾っても、特に女性は、きちんとしたマナーが身についているかどうかで、簡単にボロが出ちゃうもの。 中でも、「話し方」と「食事の仕方」、この二つは特に大切!
もちろん、これは女性に限らず男性でも同じですが、「言葉遣い」と「食事のマナー」で、簡単に「お里が知れてしまう」ものだと思います。
私が最初に、「お手本にしたい」と思ったエレガントな女性の、とても素敵で魅力的なお食事の仕方、これは今も私の憧れであり、理想の女性のしぐさのイメージなのですが、今日はそれを皆さんにもご紹介したいと思います♬
それは、小学校の高学年だったか、もう少したった、中学校に上がるころだったか、とにかくそのころに読んだ本の冒頭に書かれているもので、もともとエレガントなきちんとしたマナーを心得た、上品で素敵な女性の、魅力的なお食事の仕方のイメージというと、今でも変わらず、私にとってはこのシーンなのです。
太宰治の『斜陽』。 とても有名な小説ですから、たいていの方がお読みになったことがあるかと思います。 戦後、没落していく上流階級の人々を描いた、太宰の代表作で当時大ベストセラーとなった小説です。
朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、
「あ」と幽かすかな叫び声をお挙げになった。
という、私の大好きなシーンで始まります。
お母さまは、何事も無かったように、またひらりと一さじ、スウプをお口に流し込み、すましてお顔を横に向け、お勝手の窓の、満開の山桜に視線を送り、そうしてお顔を横に向けたまま、またひらりと一さじ、スウプを小さなお唇のあいだに滑り込ませた。ヒラリ、という形容は、お母さまの場合、決して誇張では無い。婦人雑誌などに出ているお食事のいただき方などとは、てんでまるで、違っていらっしゃる。(中略)
スウプのいただきかたにしても、私たちなら、お皿さらの上にすこしうつむき、そうしてスプウンを横に持ってスウプを掬すくい、スプウンを横にしたまま口元に運んでいただくのだけれども、お母さまは左手のお指を軽くテーブルの縁ふちにかけて、上体をかがめる事も無く、お顔をしゃんと挙げて、お皿をろくに見もせずスプウンを横にしてさっと掬って、それから、燕つばめのように、とでも形容したいくらいに軽く鮮やかにスプウンをお口と直角になるように持ち運んで、スプウンの尖端せんたんから、スウプをお唇のあいだに流し込むのである。
そうして、無心そうにあちこち傍見わきみなどなさりながら、ひらりひらりと、まるで小さな翼のようにスプウンをあつかい、スウプを一滴もおこぼしになる事も無いし、吸う音もお皿の音も、ちっともお立てにならぬのだ。それは所謂いわゆる正式礼法にかなったいただき方では無いかも知れないけれども、私の目には、とても可愛かわいらしく、それこそほんものみたいに見える。また、事実、お飲物は、口に流し込むようにしていただいたほうが、不思議なくらいにおいしいものだ。
けれども、私は直治の言うような高等御乞食なのだから、お母さまのようにあんなに軽く無雑作むぞうさにスプウンをあやつる事が出来ず、仕方なく、あきらめて、お皿の上にうつむき、所謂正式礼法どおりの陰気ないただき方をしているのである。(中略)
スウプに限らず、お母さまの食事のいただき方は、頗すこぶる礼法にはずれている。お肉が出ると、ナイフとフオクで、さっさと全部小さく切りわけてしまって、それからナイフを捨て、フオクを右手に持ちかえ、その一きれ一きれをフオクに刺してゆっくり楽しそうに召し上がっていらっしゃる。
また、骨つきのチキンなど、私たちがお皿を鳴らさずに骨から肉を切りはなすのに苦心している時、お母さまは、平気でひょいと指先で骨のところをつまんで持ち上げ、お口で骨と肉をはなして澄ましていらっしゃる。
そんな野蛮な仕草も、お母さまがなさると、可愛らしいばかりか、へんにエロチックにさえ見えるのだから、さすがにほんものは違ったものである。骨つきのチキンの場合だけでなく、お母さまは、ランチのお菜さいのハムやソセージなども、ひょいと指先でつまんで召し上る事さえ時たまある。
なんと素敵な描写だろう…。 まだほんの小娘にも成長していない私は、このシーンを何度も何度も読んで、きちんとしたマナーを身に着けた女性が、あえてとても品よく、ご自分なりにくだけたアレンジをしているという感じに憧れて、そんな素敵な大人の女性になりたいな~と、未来の自分に思いを馳せたりしたのでした。
とにかく、女性は「言葉遣い」と「食事のマナー」をきちんと正しく身に着けることが、一流に近づくための最初のゲート。 いろはの「い」ともいえると思います。
よく、「自分磨きに何から始めればいいのでしょう?」「女度を上げるためには?」「素敵な女性になるためには、何をしたらいいですか?」というご質問をいただきます。 もちろん、自分に欠けていると思える部分を補うこと、自分にとって自信がない部分を克服する努力をすることや、向上心を高く持って、常に上昇する意識を持つことなど、様々なことに取り掛かることが必要でしょう。
そして、何から始めるか、何をやるのかそれを自分で考えることからが、上昇の第一歩だと私は思っているのですが、中でも絶対必要なことは、きちんとした正しい言葉遣いと食事のマナーを、しっかりと身に着けることが絶対に外せないし、絶対に必要なことだと思います。
もし、ご自宅で小さいころから習慣的に、親御さんから躾けられたことだけでは充分ではないという認識がある方は特に…。
こういったマナーは、小さい頃から親に躾けられてきたか、とても素敵なお手本が身近にいるか、あらゆる書物(名作といわれる小説なども含め)を手当たり次第に読んで内面から知識として吸収することで備えていくか、あるいはフィニッシングスクールに通って、徹底的に教えてもらうことで身に着けるか、しかないんじゃないかなと、私は思っています。(もちろん、その全部というのもありですが。)
きちんとしたマナーをしっかりと身に着けることは、いつでもどこでも、どんなシーンでも、自分自身が自信をもって堂々と振る舞うことができるために、とても必要なことだと思います。
そんなわけで、私もまだまだ勉強中~‼ 今後の彩の開運セミナーでは、こういった「エレガントな女性のマナー講座」も取り入れて、一方面からだけでなく、多方面から様々な知識を身に着けてゆくことで、自分だけでなく周りの人すべてを開運へとリードしてゆけるスーパー開運力アップセミナーを開催したいと考えています。
いよいよ、この春からスタートしたくて、準備を進めております♬ ご期待くださいね‼ 参加してくださった方には、たくさんの幸せをお持ち帰りいただけることを、お約束いたします♬
ところで、先月の博多美人会で、私は講師としてお招きをいただき、特別に「あげまん風水」のメソッドを公開したのですが、一昨日に今月の博多美人会に顔を出しましたら、先月の講演を聴いてくださった方から、入れ替わり立ち代わり、開運報告をいただいて…‼
何と、結婚が決まった方、彼氏ができた方、お子さんのお受験の合格、もういろんな「嬉しい‼」と「ありがとう‼」のお言葉をいただいて、もうほっぺが緩みっぱなしでした~‼
さてさて、お彼岸に入りました。 楽しい三連休をお過ごしになりますように♬ 今日の応援もよろしくお願いいたします。