女子校時代を共に過ごした友人たちと一緒に、週末から、一泊の温泉旅行に出かけてきました。
楽しみにしていた、私にとっての、今年最後の大きなイベントです。
「温泉に行きたいね、ご馳走をお腹いっぱい食べて、お風呂につかって、のんびりしたいねー。」
数年前から、新年会、観桜会、暑気払いや忘年会・・・と称した、季節に合わせた食事会で集まるたびによく、友人たちとそう話をしていたことが、いよいよ実現したんです。
大人の修学旅行
コロナ禍から、お仕事メインの目的で東京に行く以外の国内旅行は、今年の初めに家族(チワワのうきわも一緒に)宮崎に行って以来です。
そもそも、旅行のプランを立てるのが苦手な私ですから、旅行に関しては国内も海外も、いつでも全て、妹のBeBeにお任せしっぱなしなんです。 BeBeがいなければ、間違いなく今年の宮崎旅行も、ハワイ旅行も、韓国旅行も有り得ませんでした。
今回は、「私、こういうことやるのが大好き❗️」と言ってくれた友人のおかげで、完璧な大人女子旅を体験することができました。
友人には本当に感謝です✨
女が喜ぶと書いて嬉野。 ここをセレクトしてくれたセンスも、なかなか洒落てます♫
私の通った学校は、3年間の持ち上がりクラスでしたから、高校生活の全てを、彼女たちとずっと一緒に過ごしました。 最高のクラスメイトに囲まれて、私は本当に、楽しくて幸せなスクールライフを送ることができたんですよ。
そんな彼女たちとお泊まりするのは、10代の修学旅行以来で、二度目の修学旅行。
ただ、今回のメンバーは7人の予定だったのだけど、実は前日に、ご親戚に急な不幸があって、参加できなくなっちゃった人がいて、6人になりました。
彼女もこの日を、ものすごく楽しみにしてたのだけどな・・・。
私たちの年齢になってくると、こういうことってあるのだなあと思います。 自分も家族も、健康で何事もなく過ごせること自体が、有難すぎるということなんでしょう。
あの頃のように、約束したみんなが、当日、当たり前に揃うことができるということも、普通に叶えられなくなってくるのですね。
だから、「また次を計画しようね!」と、出発の前からみんなで約束した旅でした。
佐賀県の嬉野温泉は、福岡市からだと、電車で1時間ほど。 お茶も有名な静かな街です。
程よく近い距離なせいもあってか、みんな「ここに泊まるのは初めて〜!」と言ってましたが、私ももちろん初めてです。
入口の佇まいからして、素敵なお宿の予感がしたのですが、想像以上に素晴らしいお宿でした❗️
嬉野温泉のお湯って、本当に「美肌の湯」という評判だけあって、期待を遥かに超える、つるりとした柔らかなお湯です。 その感触に感動しました。
お茶どころの街でもあり、「お茶」を自慢になさっているお宿ですから、お茶のお風呂にお茶のお料理、お茶づくしのおもてなしをいただきました。
お部屋に用意してあったお茶が、すごく美味しくて、思わずみんなでため息が・・・。
お食事のお部屋に向かうと、ご馳走が用意されてました。
これこれ! こういうのに憧れてたのよ✨ どのお料理も、ほんっとうに美味しくて、お腹がはち切れそう。
最高に楽しいひとときでした。
急須の形の有田焼の箸置きは、お土産に持ち帰れるようになっていました。
お品書きと箸置きを、記念にいただいて帰りました。 私は、お習字の時に、小筆をのせる筆おきに使おうかなとも思ってます。
この小さなお急須を取り出すたびに、楽しかったこの日のことを思い出せるなんて、お宿からの優しいお心遣いですね。
書道の先生、病院に勤めている人、学校に勤めている人、それから学校の先生の奥様になった人・・・みんな、お母さんという役割の他にも、そんな立場を持った友人たち。
家族のためだけでなく、いろんな人たちのためにも頑張っている、懐の大きな、とても素敵な友人たちです。
みんな毎日を忙しく過ごしていて、すごく頑張っていて、みんなとっても立派なんです。
だからこその、今回の一番の目的は、ただ贅沢な時間を過ごしたいという願いを実現するための旅行でした。
座ってご飯を出していただけるって、ご馳走の贅沢というだけでなく、私にとっては本当に有り難い贅沢です。
毎日、「今日は、何を作って家族に食べさせよう」という責任感でも、使命感でもなく、惰性というわけでもない。 ただただ、義務として行っている日々のこれらの作業が、なんだか苦行のように思えることがあるのです。
贅沢な願いだとはわかっているけど、「こんな生活からたまには解放されたい」、という贅沢な望みを持ってしまうことに、罪悪感を持ちつつも、
でも今日だって、両親の食事の支度はちゃんとやって出てきたのだから、たまには私だって、目の前にお料理を並べてもらっても良いではないかという、なぜか「開き直り」に似た感情。
これって「私だけがご馳走を食べてごめんね」、という気持ちとは違うのです。
家族が元気でいてくれるのに、それが何より有難いことなのに、「たまには解放されたい」なんていう望みを持つことに、罪悪感が湧いてしまうのだと思います。
「あの頃は、自分のことだけ考えてたらよかったもんね〜。」と、お料理を食べながら、誰かが言いました。
ホントそう。 だから余計に楽しかったのでしょうね。
そして今も、こうして彼女たちと一緒に、こんなに楽しい時間を過ごせる私は、とても幸せなのだと、改めて思いました。
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