カウンセリング・心理学

家運アップは信頼関係が作る

先日、ある男性とちょっとお話をする機会がありました。 

お目にかかった瞬間、なんというか、見るからにとてもお疲れでいらっしゃるというか、弱っていらっしゃる風にお見受けしたのですが、やはり、少し前までお仕事を休んでいらしたのだそう。

「元気になられてよかったですね、無理されず、マイペースにされてるのが一番ですよ。」なんていうお話をしておりましたら、その方がしんみりと語り始めました。

「ウチ、中学生の子供がいるんですが、妻がね、息子への干渉というか、執着と言うんでしょうか、すごいんですよ…。」

それが彼にとっては、異常に思えるほどなのだそうで、どんな風なのかというと、例えば、息子クンがお友達と一緒に部活の用事で出掛ける約束をしたときは、こっそり尾行するんですって、息子クンのことが心配で。

「わ~、そ、それはちょっとスゴイですね…。」と私も思わず言っちゃったのですが、すると彼はこう言いました。 

「でしょ、でも、もう中学生なんだし、心配ないからやめとけよ、なんて、うっかり言おうものなら、妻が怒って大変なことになっちゃうから…。」

なるほど、そりゃ聞くからに、いろいろ大変そうだ…。

お疲れに見えたのは、お仕事でのストレスもだろうけど、この方にとってはご家庭もけして、ゆっくりと休める癒しの場所ではなさそう…。

すると、その方が突然、しみじみとおっしゃったのです。

「ああ、離婚したいなぁ…。」

わあ、こりゃホントに、かなり大変そうだ。 そう思いました。

息子クンにそれほど過干渉であることは、もちろん問題アリって気がしますが、特に心配性がひどい女性が注意してほしいことが、(一般的にですが)心配性のお母さんの子供さんって、たいてい心配性に育つ気がします。 

そして、これも一般的な話で、みんなが必ずそうなるとは言いませんが、お母さんが心配性すぎると、子供はお母さんのことを心配させたくないので、嘘をつく機会が増える子供になってしまうんですよね。

これはこれで、子供さんにとっても辛いことですし、気の毒なことだと思うんです。 

なにしろ、母親に本当のことを伝えて相談したり、アドバイスをもらったり、時には叱られて正しい道に導いてもらえるという機会を逃してしまうということですから…。

私の知る男性の中にも何人かいらっしゃいますよ。 「ああ、この方は、自分のお母さんを心配させることが何よりも嫌なんだなあ」と思える人が。

毎日、朝晩、かかさずお母さんに電話をして、ご機嫌伺いをして、可能な限り、夕食は実家でお母さんの手料理を食べるという男性を知っていますが、ある時、遠方に住んでいたその方の弟さんが、ウツで仕事ができなってしまいました。

なかなかよくならないので、このまましばらくたっても改善しなければ、お母さんに伝えて実家に戻りたいと思っているという相談をしてこられたようです。

それを聞いたお兄さんは、激怒して、弟さんのことを「叱り飛ばした」のだそうです。 「おまえ、バカじゃないのか‼ そんなこと言ったらおふくろが心配するに決まってるやろっ‼」と。

気の毒なことだなあと思いました。 その方にとって、お母さんが心配することのほうが、弟さんの状況よりも、ずっとずっと大問題なのですね。

大切な人を心配させたくないという気持ちは、もちろん思いやりですよね。 また、大切な人のことを心配してしまうのも、当然のことではあります。

ですが、この方達のような親子関係の例は、心配性の悪い連鎖としか言いようがないという気がします。

母親は子供のことを過剰に心配し、過剰に世話をやくことによって、ある意味子供に依存していて、子供は子供で、母親を心配させないために神経をつかうという共依存状態になっているのではないでしょうか。

女性の心配性というのは、本能的に、事前に悪いことを想定しておいて、実際に悪いことが起きた時のショックを和らげるための自己防衛的な心理のようで、女性にありがちな特徴といえるようですが、でもそれがあまりに過剰になると、やはり誰にとっても良いことにはならないような気がします。

その心配、子供さんのことを信頼してあげられていないからではないのでしょうか。 信頼できないから心配なのではないですか。

心配するばかりで、信頼して任せるということができないのです。 信頼して任せられるほどのことを十分にしてあげられないから、心配するしかないのです。

心配ばかりというのは、けして建設的なことではないのです。 何も生みだしませんし、もちろん良い連鎖だって生みません。

お正月飾りに使われる「楪(ゆずりは)」という木の葉は、春先に新しい葉が出ると、まるで譲るかのように古い葉が落ちることから、ゆずりはという名がついたのだそうです。

新しい世代に譲るということが、縁起がよいということで、お正月の飾りにつかわれます。

安心して譲るということは、信頼するからこそできること。 ゆずりはのように…という気持ちって、とても素敵な想いであるような気がします。 

スタバのカード、私の愛用のものは、クライアントにいただいた京都限定のカードです。 福岡で出すと、お店の方に「これ、珍しいですね‼」って言っていただける自慢のカード。

自分がもらって嬉しかったから、私もよく贈り物に使わせていただいていて、今年もクリスマスギフトとして、クリスマスカードに添えて送ります。

1000円ごとのチャージが可能で、レジでスマートにお支払いができるので便利だし、特に限定のカードはコレクターもいらっしゃるようですね。 

今日もご覧下さってありがとうございます。


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