カウンセリング・心理学

モテない君の暴走

私もこのトシになってくるとですね、周りに、自分に浮気相手の女性がいることを、得意げにひけらかすような男性が結構いたりなんかするのですよ。 既婚者ではあるのだけど、彼女もいるということが、彼らにとってはある意味すんごいステータスなんだろうな~と、感じ入ることがあります。

で、私が観察するに、このテのタイプの男性って、いわゆる「モテないクン」の時代を長く過ごしてきた方が多いような気がするのです。

男性も、そこそこ年齢が上がってきて、そこそこの収入が得られるようになり、そこそこに身なりも整えられるようになってくると、特に既婚者の男性ってのは、わりと落ち着いて見えたりするものだから、例えば飲みに行ったお店で、ある程度のお金を落としたりすれば、お店の女性からは当然、チヤホヤされたりするものみたいです。 なにしろ彼女たちもお仕事ですから。

そもそも、男性と言うのは複数の女性を周りにはべらせてみたい、複数の女性と関係を持ちたいと思う欲求が、本能的に備わっている(備わっていない男性もいるのかもしれませんが)ものらしいですから、特に人生の長きにわたって、モテない時代を耐え忍び、気にしてないふりをしつつ、モテモテ君のことを、秘かに指をくわえていた眺めてきた男性にとっては、いきなり目の前に、夢にまでみた新時代が開けてしまったようなものです。

もう、これまでに経験したことがないだけに、すっかり舞い上がってしまいます。 そして、痛烈にこのモテ期を逃してはならないと考えるわけです。 こういうタイプの男性が、結構女性にお金をつぎ込んだりなんかして、「この状況を手放すまい」とするようです。

しかし、世の中には、モテたい願望は人一倍強いものの、そのようなことにお金を使うことは「もったいない」と思う理性が働くタイプの男性もいるようです。 妙にしまり屋さんというか、ロジカルな思考のタイプというか、まぁ、早い話がケチ?(苦笑)

こういうタイプの男性、モテない君なりにプライドだけは高かったタイプの男性に多い気がします。ちょっとモテたということを経験すると、女性に直接お金をかけることは自分なりのプライドが許さなかったりします。 俺様がスゴイから、女にモテるのだ、ようやく俺様の価値が認められる時代がやってきた…とか思ってしまいます。

で、プライドも高いし、もともとケチなので、実際に女性に直接お金を使わない方法で、もっとモテるようになろうと企みます。 直接金をばらまかずとも、俺様に女が寄ってくるのだと信じたいのです。

例えば、やたらと自分の自慢話が多い男性なんて、このタイプに属すようですね。 どれだけ自分が重要な仕事に関わっているか、どれほど自分が会社にとって必要な人なのか、どれほど自分がスゴイ男なのかを、得意げに延々と語り散らかすタイプです。 その段階で、すでに小者なのに。(つまり、ちっちぇ~っ!!ってことです。)

あとは、意外なことに、自分磨きに専念したりなんかするのです。 急にジム通い始めたりとかね。

私の知るある方は、おそらく昔はガリ勉クンタイプ(本人もそう言っていた)高学歴を誇る男性です。 継いだ家業の業績が良いこともあり、みるからに羽振りが良さそうなので、ある程度の年齢に達したあたりで、いきなりモテるようになっちゃった。

彼は、もともと勉強をして良い成績をとれば、良い結果を得られるのだといまだに信じているところがあって、大人になっても、何かというと自分の出身校の名前を出したりするところがあるんだけど、女性に対しては、徹底して余計なお金は使わないという姿勢に徹している。 しかしモテる努力は怠らない。 それはもう、見ていて涙ぐましいほどに。

まず、「セルフプロデュース」のコンサルと契約し、ヘアスタイルから似合うファッションジャンルまで、徹底的にイメージコンサルしてもらったのだそうで。 それも彼の自慢のひとつ。

知りたがりの彩ちゃんとしては、イメージコンサルって、具体的に、どういう指導がなされるものかを知りたくて、純粋に尋ねてみた。

そしたら、彼が得意げに見せてくれたのは、A4の用紙を数枚、ホチキスしたものだった。 用紙のくたびれ感と、紙の端のボロボロ感で、どれほどこの方がこれを熟読したのかが容易にうかがわれました。 まるで、へき地の教会に一人こもって、一生を神に祈りをささげる決心をした修道士の持つ聖書のように、これが彼にとってどれほど大切なものであるかがわかりました。

でも、プライドが高く意地っ張りな彼は、わざとのようにそれを半ば、「ホイ」と投げてよこすようにして、私に見せてくれました。 宝物なのにね(笑)

その中に載っていたのは、市販のヘアカタログ誌の切り抜きをカラーコピーしたもの(美容院に行って、この髪形をオーダーしろという意味らしい)とか、メンズ雑誌の切り抜き(こういう服を着ろということらしい)、身を包むべきファッションのジャンル(アーバンとか、ヨーロピアンとか、指示としてはとても曖昧な表現)でした。

あまりにお粗末に感じたもので(失礼!!)、「へ~、たったこれだけなの?」と思わず本心を口にしてしまった私に、彼は非常に心外だという顔をして、「でも、俺、実際モテてるし!!」とやや強めの口調で主張しました。 彼の求めるものは、とにかく「モテたいんや~!!」ということなんだということがよくよく理解できました。

すっごい努力家…よねえ…。

なるほど、そこまでの結果が出ていると依頼主がおっしゃるのならば、成功だということなのでしょう。 ならば、我々女性も、こういうセルフプロデュース系のコンサルを試してみることも、よいかもしれないと思ったりしたのでした。 うん、学びを得た気分。

自分の思い込みで、他人からみたせっかくの良いイメージが全く生かせていないことって結構あるから、特にヘアスタイルやメイク、ファッションなどで、セルフイメージをコントロールしやすい女性なんかは、プロのアドバイスを素直に聞き入れてみるというのもひとつの良い方法なのかもしれません。

さて、元モテない君の中で、ホントは今でもモテない君なのを自覚しているものの、なんとか女性と楽しいことだけはヤリたい!!と異常なほどに切望しているタイプの人がいます。 モテないくんだけに、不自由生活が長すぎ、鬱積したものが溜まりすぎているのかもしれません。 そして、こういうタイプが実は、一番男性として無責任で、タチが悪いような気がします。

女性慣れしていないだけに、大人になっても女性の気持ちが全く理解できていないところがあって、…もっというなれば人間としての尊厳も無視していたりする場合すらあり、こういう人は性別「オンナ」であればだれでもイイと思っているようなところがあるので、ある意味すごく怖いのです。

過去に女性と付き合うことで、女性の性質の面倒くささに直面し、困惑したり、そこから学んだりという経験をしたことがないので、自分勝手なイメージと自分勝手な都合だけで暴走しちゃったりします。 デリケートな女性のお取扱い方法を全く知らないのですもの、自分勝手に徹しています。

こういうタイプは、プライドがもともとないので、誰それかまわず猛烈アタックしちゃったりします。 中には「数撃ちゃ当たる」で、うっかり引っかかっちゃったり女性もいたりします。 危険です。 女性に対しての知識と経験値が低い分、あまりに危険すぎます。

こういうタイプは、女性を傷つけておいて、その自覚もありませんから非常に厄介です。 なにしろ、経験値が引くすぎる分、女性は空想上の生き物に等しい存在だったりするのです。 なので、非常に無責任なのです。

今日のあたくし、何が言いたいのかと申しますと、まず独身女性は「元モテない君タイプ」の男性にうっかりひっかからないように。 それから、世間の奥様方…。 「ウチの旦那は絶対にモテないタイプだから、大丈夫」という過信はとても危険です。 そういうタイプの男性に限って、陰ではムッチャ「モテる努力」をしているかもしれません。

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