ウワサ話し

両親の大切な教え

週の半ばから降り出した雨は、もう3日降り続いていて、東京は急に気温が下がり、一気に秋が深まった気がします。

先週の福岡は、まだ半袖でも十分過ごせるほどの気温だったので、うかつにも薄手の服しか持って来ておらず、慌てて服を買いに出かけました。

着替えに困らないようにと思って、服は多めにトランクに入れてきたのに、それがかえって無駄な荷物を増やすことになってしまいました。

「旅にあっては衣、地にあっては家」

私は小さな頃から母に、こう言われて育ちました。

旅というのは、つまり外出のこと。

人は、一歩外に出れば、身なりで判断されるという意味で、自分の人間性や家柄などを知らない人の前では、どうしても外出時の身なりで判断されがちだということを、常に心に留め置けということです。

「地にあっては家」というのは自分の住む土地では、その人の「家」で住む人が評価されるという意味で、

わかりやすく言えば、庭先に、手入れのいき届いたお花がたくさん咲いているようなお家を見かけたら、「優しい人が住んでいるのね~、きっと幸せな家庭なんだろうな」と想像してしまうものですよね。

つまり、きちんとした家に住むことで、他人からはそれなりの評価を受ける、ということを言っているわけですね。 

こじんまりとしたお家でも、綺麗に手入れがなされていれば、見るからにお家を大切にして住んでいることが伝わりますし、「几帳面で誠実な信用できる人が住んでいるのだろう」と判断されます。 

逆に、荒れ放題の家や、表から見てもあきらかにゴミ屋敷を思わせるような家だと、見る人は「ここに住んでいる人はきっと…。」と想像されてしまう、ということです。

旅にあっては衣 地にあっては家というのは、「人は、身なりと住む家で判断される、ということを意識して過ごせ」というような意味なんですね。

もちろん、だからといって、けして「見栄を張れ」ということではないんです。

ドイツには、似た意味で有名なことわざがあるらしいです。

「服は人をつくる(Kleider machen Leute.)」

これは、私のとても好きな言葉です。

ストレートに言っちゃえば、「人は見た目で判断される」のだから、「普段からきちんとした服装でいることがとても大切だ」ということですよね。

さらに、この言葉は「自分自身を身なりによって作りかえることができる。」という意味合いも含んでいるように思えます。

服装によって、自分の意識を高いところに持っていくこともできれば、自分のイメージを作ったり、改善することさえできる・・・そう思うと、努力のしがいがあるってモノです。

おそらく、世界中どこの国でも、「人を見た目で判断してはいけません」と教えられるものだと思うのだけれど、本音と建て前というのは必ず存在するもので、世間ではやはり、人は外見や持ち物によって判断されがちです。 

深く人間性を知ってもらうのは、そこから先の事。 

人の第一印象は3秒で決まる

何だかんだと言っても、人の評価はたいてい、会った瞬間の第一印象でほとんどが決まるといわれています。 

メラビアンの法則によると、「視覚情報」が55%、「聴覚情報」が38%、「話の内容」が7%なのだそう。

そして第一印象は、後々ずっと、その人の判断基準に大きく影響を及ぼすものなのだそうです。

だから、人から受ける評価は、自分自身の普段の心がけと努力次第…ということなのだと思います。

さて、そんなわけで、今回は身なりを整えるというよりも、東京のあまりの寒さに慌てて服を買いに出掛けたわけですが、

それにしても、東京に滞在中は、新宿伊勢丹ですら歩いてほんの数分の距離なので、この便利さと言ったら福岡の自宅とは雲泥の差です。

福岡の自宅からだと、最寄りの地下鉄の駅でも徒歩ではしんどい距離ですし、飛行機や新幹線を使いたい時には、一旦自宅からタクシーを使って、地下鉄空港線の一番便利な駅まで向かうことになります。

そこで普段は、私も父も、自宅からとても近いタクシー会社にいつも電話で事前に希望の時間を告げて、迎えにきてもらっています。

当然、顔馴染みのドライバーさんも増えてきたのですが、先週、空港に向かうのにお願いしたドライバーさんが、父のことをあまりにも褒めてくださるので、恐縮してしまいました。

「お父さんは、何か武道をされとったでしょ、剣道?」と訊かれて、そういえば、父は柔道の有段者だったことを思い出し、「柔道をやっていたようですよ。」というと、

「やっぱりね! すぐわかったもん。 武道をされとった方らしく、ピシャ〜としとんしゃあけん、違うもんね」と言ってくださった。

博多弁でいう「ピシャーとしている」というのは、概ね「きっちりとしている」という意味なのだけど、しっかりしているとか、立派である、というような意味も含んでいて、行いが正しいという意味でも使われます。

親が子に「ピシャーとしんしゃい‼︎」と教えるのは、要するに、「背筋をしゃんと伸ばし、立派にきちんと正しい行いをせよ」という、深い意味合いのある言葉なのです。

とにかく、そのドライバーさんがあまりに父のことを、知的だ、立派だと褒めたくってくださるので、有り難いやら恐縮するやら…。

一体、父は駅までの20分ほどの道中、いつもどんな話をしているのだろう・・・と思いつつ、外に出たときに、お褒めの言葉をいただけるような父のことを、娘として誇らしく感じました。

ありがとう、父。

私たち姉妹は、あなたのことをとても誇りに思っています。

福岡の中央区大名の山本文房堂画廊におきまして、6日から魚心堂の書法・中国画展が開催されています。

私の描いた中国画の作品も展示していただいています。 赤坂のスターバックスのお隣で、画廊は山本文房堂さんの地階にございます。

私はまだ東京におりますので、会場でお目にかかることができませんが、お近くにお越しの際は覗いてみてくださいませ。

11時〜17時 会期は明日、日曜日(10月11日)までです。

今日もご覧下さってありがとうございます。
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