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エンディングノート

これを言ってしまうと、私に恋愛相談をしてくださる方をがっかりさせてしまうかもしれないのだけど…。

実は、私はけして本質が恋愛体質といえるタイプではなく、現実的な見方をしてしまうため、乙女の時代からジャニーズに恋焦がれた経験もなければ、大好きな俳優さんの結婚報道にショックを受けて、会社を休んだこともありませんのです。

あ! でも、そのぶん現実的に分析して、しっかりアドバイスさせていただいておりますので、安心してね、てへっ‼ (って誰に言うとる)

そんなあたくしですから、昔から、「理想のタイプの男性を有名人に例えると?」という質問には、非常に困ってしまうのです。 なにしろ現実的なんですもん。

ですが、あえて、ど~してもと言われるならば、僭越ながら、白洲次郎氏のお名前を挙げさせていただいております。(ソフトバンクのお父さんは「白戸」さんだよ)

芦屋のお坊ちゃまとして生まれ、戦後 吉田茂首相の側近として活躍し、GHQ要人をして「従順ならざる唯一の日本人」と言わしめたというお方です。

このお方は、本当に数々のカッコいいエピソードを残されておりますが、有名な言葉のひとつに「葬式無用 戒名不用」という、非常に潔くシンプルな遺言がございます。

もしかして、そのせいで今でも、生前に「葬式は要らん」と言うことが、「なんかカッコいいじゃん?」みたいなノリになってるんじゃなかろうかと思ったりするくらいです。

「葬式無用 戒名不用」は、白洲次郎氏のお父様も、まったく同じ言葉を遺しておられたらしいので、先代に倣ったともいえるのかも。

それにしても、これは生前、社会的にも数々の功績を残され、さらにあのような、名家の方が仰るから余計にカッコいいのではないでしょうかしら。

お葬式の費用はもとより、お墓やお仏壇などのモロモロが用意できる最低限のお金を遺すどころか、亡くなった時に、あちこちのお店にさんざんツケがたまってたりして、「払ってくださ~い」と、人が大勢押しかけてきたりなんかしたら、残されたお身内の方々も「そりゃ不用で当然だろ‼」とツッコみたくなるやもしれません(笑)

なにしろ、お葬儀やお墓の用意って、結構なお金がかかりますからね~。

ましてや生前、周りにさんざん迷惑をかけたうえ、「葬儀は築地本願寺で盛大に、お坊さんは30人くらい並べてお願いね。 あと、お墓は前方後円墳みたいなの、お濠もつけて、よろしく‼」なんて遺言だったりしたら、孫子の代まで怒りに震えるって感じだと思うし…(苦笑)

これはあくまでも価値観によるものだけど、お葬式や戒名は、ある意味、残った方々の気持ちの問題でもあるわけだから、先に逝く側にしてみれば「余計なお金をかけないでね」という考え方には、個人的に私はとても共感しちゃうのです。

ただ、もし自分が「お葬式なんて無意味だし、お墓も要らないから」とだけ言い残すのは、言葉は良くないけど、トイレを済ませて流さずに出てくるようなものだと思っていて、そういう意思なら自分が亡くなったあと、具体的にどうしてほしいのかということをきちんと決めて、わかりやすく残しておくべきかと思うのです。

いくら人には絶対に迷惑はかけない主義であったとしても、こればっかりは絶対に、誰かにお世話にならなきゃいけないことです。 

ましてや、ご家族やご親戚とあまり交流がないと言う方ならなおのこと、他人様のお手をわずらわせてしまうわけですから。

ちなみに、我が家の宗派は、禅宗の曹洞宗と神道の両方で、葬儀や法要に関しては、一貫して神道で行うことになっています。

神道は、葬儀も法事(にあたるもの)も、「お祭り」にカテゴライズされていて、お葬儀すらサラっと明るく、戒名もなしです。 

さらに、追加オプションによってどんどんお値段が上がるようなことがなく、いわば明朗会計システムで、ぶっちゃけ非常にリーズナブルなんですよ。

それにしても、この仕事をはじめてから、ご自身の嫁ぎ先の宗派をご存じない方や、ご自身のお家の宗派も「わからない」とおっしゃる方が思いのほかいらっしゃることに、私はすごいカルチャーショックを受けたのでした。

ご自身がご存じないということは、もしかして親御さん達の代やそれ以前から、長いこと供養に関することを一切行っていない…ということにもつながるのかもしれませんよね。

私の存じ上げているある方は、お父様が亡くなった際に、ご親戚にも知らせることなく、直葬(病院から直接ご遺体を火葬場に運び、葬儀・告別式なしの火葬のみ)をされたのですが、その理由が「無宗教だから、お葬式はナシだよ」とのことでした。 

あまりにあっさりと、たちまち全てが終わってしまっていたことに、本当にびっくりしてしまいました。

さらに、お父様が生前「墓は要らない」とおっしゃっていたからと、お墓の用意もされないことにしたようですが、そこでさて、自宅に持ち帰ったご遺骨をどうしよっか…ということになったよう。

そこで、その方は、とりあえず自宅の近くの山に撒いてみました(違法ですよ、こういうことやっちゃダメ、絶対‼) 

結構な量を撒いてみたけれど、さすがに「これくらいにしといたほうが…」と思われたようで、残りをまたご自宅に持ち帰り、仕方なしに、それからはずっともう何年も、タンスの上に置きっぱなしになっているようです。

もしかして、いずれ時を経て、このお家のタンスの上には、ご家族の骨壺が並んで増えてゆくということなのでしょうか…ドキドキ…。

ちなみに、散骨する際は、きちんと遺骨を細かく粉骨する必要があるし、それでも当然ですが、好きな所に勝手に撒いて良いというわけではありません。

そして、納骨せずにご自宅に置いておくならば、きちんと業者さんにお願いして、粉骨と滅菌を行う必要があるかと思います。 さらに今は、真空保存の処理もするということになるみたいです。

昔しから迷信的にタブーとされていることや、風水的に良くないといわれることって、実は結構な確率で、科学的な理由に基づいていることが多いんですよね。 

例えば、湿気やカビによって健康を害しないようにというような、環境衛生に関する理由がとても多い気がします。

遺骨の自宅保管の件は、一番心配なのが、カビが発生しやすいことみたいですね。 ご遺骨にカビだなんて…オカルトや、スピリチュアルな意味合いは抜きにして、想像しただけでちょっと背筋がゾワっとします。

まあ、おそらくそんな理由も大きくあって、昔から、生きている人が生活する場と、ご遺骨を安置する場所をずっと共にしないということが、一般的なのではないかという気がします。 

ただでさえ、日本は湿気が多くてカビが発生しやすいわけですし。 

今ですらこんなに大変なのですから、やはり昔から「疫病」は本当に恐れられていたもので、できるだけリスクのないようにという対策のひとつが風水だったりするのです。

風水では、「予防に勝る治療なし」の発想で、統計に基づいて、事前に対策をとろうとするものなのです。

とにかく、「葬式無用 戒名不用」では、誰に迷惑をかけることはないのだけれど、無責任な「墓は不要」はそういうわけにはいきません。 いやいや、遺骨はどうするのって話しです。

山手線の忘れ物として、骨壺が結構な数あると聞くけれど、本気でうっかり忘れたのではなく、遺骨をどうしてよいものか困ってしまって、実は「電車に置いてきちゃった」と言う方が多いのでは??って気がしないでもないです。

自分の死んだ後のことを考えるなんて、とんでもなく縁起が悪い‼と嫌う方もいらっしゃるかと思いますが、コロナウイルスには感染しなくても、宝くじにも当たらなくても、こればかりはもれなく、いつかは必ずやってくること。 

なにしろ、自分がいつか確実に死ぬ確率といったら、なんと100%ですからねえ…。

私も、将来的にはおそらく、我が家の墓に入ることになるのだと思うのですが、こればかりは予測ができないとはいえ、年齢の順番から言うと、妹のBeBeの手を、その後のもろもろの始末に煩わせてしまうことになるわけです。

だから、できるだけ大変な思いをさせたくないなあと思います。 

それで、本当はもっと早くからやるつもりにしていたのですが、思っていたより数年遅れて、このたびようやく「エンディングノート」を用意しました。

これは、正式な遺言とは違って、あくまでも何かの時に、誰にでもわかってもらえるように、必要と思われることをまとめて一か所に書き留めておくという趣旨のものです。

好きなノートに自由に書いて良いものですが、私はとりあえず、「エンディングノート」として売られているものを、買ってみることにしました。 

今後いくらでもバージョンアップさせてゆけば良いものなので、ネットで検索して、人気があるというものを、amazonで取り寄せてみましたよ。

一番人気に掲載されていたので、私が選んだのはこちらです。

中を開いたら、預貯金のこと、クレジットカード・電子マネーなどの情報、携帯・パソコンのことなど、必要な項目ごとに記載事項が分かれています。

このあたりは、実はすでに全部、私はすべてをまとめてファイルを作っているので、あえて新しく作り直す必要がなさそうです。

保険についてなども。 健康管理のページには、かかりつけの病院や、飲んでいる薬なんかを記載する項目もありました。

友人、親族の連絡先等も、PCにすべて保存してあるのだけど、このノートにはCDロムのケースが付いていて、情報をハードで保管できるようにもなっています。

ほとんどはすでにまとめて情報管理していたものだけど、新しく加わったのがこの項目です。

告知・延命処置についてや、葬儀に関する希望事項

希望の宗派はやはり神道だけど、もしBeBeにいっさいを任せることになるとしたら、ゆくゆくは道教式でもありかもしれない。 そのことを書いておこうと思います。

お墓は、先祖代々の墓、自分ですでに用意しているお墓、樹木葬、散骨など、選んだ項目にチェックを入れておくようになっています。

他には、「ペットのページ」もありますよ。 かかりつけの病院や、行きつけのトリミングサロン、加入しているペット保険などを記入しておくように項目が用意されています。

他には、「自分史年表」付のものとか…

税理士さん監修による、相続に特化したようなタイプのものもあります。

エンディングノートというと、なんだかすごく深刻な感じもしちゃうけど、こうして市販のエンディングノートを手にとってみると、本当に必要事項を一か所にまとめて置ける便利なものだという気がしました。

いつでもできることだからこそ、今のうちに、ちゃんとやっておきたいなと思います。

それでは、みなさま楽しい週末をお過ごしくださいね♬

今日もご覧下さってありがとうございます。


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