昨日の「顕星(けんせい)」という吉日に合わせ、願解き(がんほどき)を兼ねて、日ごろのお礼とご挨拶に、こちらへ出かけてまいりました。
10年前、妹のBeBeと共に、風水を学びにマレーシアに行った頃に、タオイズム(道教)についていろいろと知りたいと思ったのだけど、何をどうやったら調べられるのか、そもそも資料になるものも簡単には見つからず、なんだか遠い世界のものに感じたことを思い出します。
でも、必要とすることは、自然と自分の身の周りに寄り添ってきてくれるものなのだと、10年の時がたった今、しみじみと感じています。
歴史の授業で出てきた、最澄と空海の天台宗と真言宗は、仏教の中でもインドのヒンドゥー教の要素が強いと言われていますが、禅宗の中では、黄檗宗(おうばくしゅう)は特に、中国禅の要素を強く残していて、道教とのつながりも深く感じられる宗派です。
こちらの黄檗宗のお寺には、道教では超メジャーな「関帝様」が祀られているんです。
そういえば、私たちにとって、わりと身近なところにいらっしゃる「お地蔵様(地蔵菩薩)」の化身は、道教でいう「閻魔大王(えんま様)」なのですが、閻魔大王のルーツもこれまたヒンドゥー教で、ヤマラージャという冥界の主のことらしいです。
ところで、中国の三大宗教のひとつである道教には、神様は存在しますが教義的なものはなく、むしろ哲学に近いと言われるもので、日本の神道(しんとう)にも、祝詞(のりと)はあっても経典がないことと、何か共通したものを感じます。
神道といえば、福岡ではとっても人気のある猿田彦神社の「猿田毘古神」は、これまた道教との関わりが強いものです。
(可愛らしい神様です)
こうしてみると宗教は、宗派が云々というよりも、まず先に、人の心のありかたや、正しい生き方の教えありきだという気がするんですよね。
人の心を正しく導いたり、穏やかにしてくれる言葉に、誰の口から発せられた声かということは、さほど大きな問題ではない。 難しいことは置いといて、シンプルに心に留め置けば、それで良いのではないかという気がします。(もちろん、おかしな新興宗教などはこの限りではありませんが)
こうやってみてみると、宗派は違えども、根っこの部分は同じだったり、伝えていることがつながっていることが多々あって、だからあえて垣根を設けたり、ましてや排他的になる必要はないんじゃないの?と私は思っているのです。
自分の家の宗派や、信仰している宗教以外のものを認めてはバチがあたるという発想の人には、「そんなに難しく考えず、もっと心をやわらかくしたらいいのになあ」って思うのです。
神仏といわれる存在は、それほど心の狭いことは言わないと思うんですけどね。
何にしても、助けというものは、自分のまわりにたくさんあったほうが、心穏やかに過ごせるものですよ。
横浜の中華街の中にある、華やかな道教寺院の「関帝廟」は、三国志で有名な関羽が神格化された「関聖帝君(関帝様)」が祀られている寺院ですが、数年前に、この福岡にも関帝廟があることを知って、早速その場を尋ねてみたことがあります。
それは親不孝通りの入り口からほど近い、駐車場の一角にあるとのことで、なんとあのスティーブン・セガール氏や、三代目 市川猿之助さんも参詣なされたというもの。
なにしろ、関帝様のご利益は、とても高いと言われていますからね。
しかし、あんな誰でも知っている有名な場所に、中華テイストがプンプンに漂うそんなものがあったのかしら、知らなかったわ~と、半信半疑で訪れてみると、なんと、そこには確かに何かがあったらしきスペースが残されるのみで、関帝様は忽然と姿を消していたのでした。
廟の建立の際には盛大なオープニングセレモニーも行われたらしいし、ご神体を動かすにはそれなりの理由があるばず。 ましてや、簡単に処分などなされるはずはないと思われました。
あまりに不思議で、目の前のお店の方にお尋ねしてみると、少し前のある日、バタバタと撤去されていってしまったとのことでした。
それはあまりに突然で、なぜ撤去されることになったのか、またご神体はどこに運ばれたのか、その後の行方も全くわからないとのことで、ご近所の方々も気になっていらっしゃるとのこと。
私もそれ以来、なんだかずっとモヤっと気になっていたのでした。
ところが、冒頭でも述べた通り、自分の必要と思うことというのは、自然と自分の身の周りに寄り添ってきてくれるもので、昨日の「顕星」の日に、偶然知ったのですが、福岡空港の国際線ターミナルに、ある時突如現れた関帝像こそが、その関帝様だったようなのです。
広々とした場所に、なぜかぽつんとお一人でたたずんでいらっしゃる関帝様・・・。
このお方が、かつて数年間の間、親不孝通りの片隅の関帝廟に祀られていたという関聖帝君でいらしたのですね。 ああ、安心した…。
財運、商売繁盛の強力なご利益を授けてくださるといわれる関帝様ですが、悪縁を断ち切ってくださるお力もパワフルだそう。
コロナが収束して、また海外に出かけられるようになった時に、福岡空港の国際線ターミナルにお出かけになった際には、一度お参りなさってみてはいかがでしょう。
何度も申しますが、とてもご利益が高い神様ですよ。
それにしても、もう一つ不思議なことが…。 当初、右手にしっかりと握っておられたはずの、関羽様のシンボルともいえる「青龍偃月刀(せいりゅうりんげつとう)」は、一体いずこに…‼
気になってたまらんのです。
どなたかご存じの方がいらしたら、是非ご一報くださいませ。
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知らんかった!
あの関帝様が福岡空港に!
BeBeさん
そうなんよ‼ 親不孝通りから消えていたあの関帝様が、
国際線ターミナルでこの前ご挨拶した、あの関帝様だったみたい‼
ちゃんと会えるようになってたんだね(*^▽^*)