私はクロちゃん。
クロネコは不吉なんだよって言われて、しょんぼりして帰ってきたら、「黒猫は昔は「あんこ猫」って言われてて、本当はとても縁起が良いネコさんなんだよ」ってAyaちゃんが言いました。
よく、お店で小判を持って大切に飾られてる「招き猫」さんには、白と黒との両方があるでしょう?
猫は白黒どちらも「福猫」で、福をもたらす猫なんだって。 あたし、嬉しくなっちゃった。
あたし、仲良しの真っ白ネコさんのシロちゃんに誘われて、去年からここのお家の庭ネコさんになったの。
ある時、シロちゃんに「ボクの基地においで」って言われてついてきたの。そしたら、シロちゃんが自分のゴハンを「たくさん食べていいよ」って分けてくれました。
次の日からは、あたしも専用のお茶碗を貰ったの。
夜は、BeBeちゃんが用意してくれた小さなお家に、シロちゃんと一緒に入って眠ります。
この春に避妊手術をしてもらって、片方のお耳がさくらの花びらみたいになりました。
病院に行くときは怖くていっぱい泣いたけど、シロちゃんと一緒だったから、知らないところでも淋しくなかった。 シロちゃんと仲良くお揃いで、サクラ耳のネコさんになったのよ。
このお耳、Ayaちゃんが「すごくキュートだよ」って褒めてくれました。 ご近所の人にも「避妊手術を受けました」ってわかってもらえる印になるんだって。
シロちゃんとあたしは、ゴハンをもらって、眠る場所を見つけたけれど、のら猫さんのほとんどの子達は、みんないつもお腹をすかせてるし、病気にも罹りやすいの。
みんな生まれてきてからせいぜい3、4年しか生きられないんだって。
そんなネコさんのお話を、いつもとってもキレイな絵を描いていらっしゃる作家さんが、素敵な素敵な絵本にされました。
『Itaeya』さまの「迷い猫”マリー”のメッセージ」
この絵本を見せてもらったAyaちゃんはすっごく感動して、たくさんの人に見てほしいなって言いました。 こんなお話しなんだって。
最初のページを開いたとたんに、幻想的な青の世界がふわりと広がります。 ここは、真昼の太陽が照り付ける住宅街の一角? いえ、そうではなくて、冷たい月の光に照らされた、寂しい路地裏? ああ、そうか、そのどちらも…。
この子猫さんは、ずっとこの辺りを小さな足で、懸命に歩き回っていたのだと気づいたとたんに、胸がぎゅっとなりました。たちまちいろんなイメージが広がり、すっかり引き込まれてしまいます。
大きな瞳いっぱいに涙をたたえ、悲しげにうつむいて座っている、弱り切った子猫さん。
ひとりぼっちで、それでも懸命に生きようとする小さな命….
こころない人間たちに、粗雑に扱われた小さな命たちが、逞しく凛々しく生きてゆく、強さと優しさがとてもシンプルに心に響いてくる、素敵な素敵な絵本です。
この絵本の魅力は、いかにも押しつけがましい悲壮感を、何も感じさせないところです。
命をぞんざいにあつかわれがちな、小さな弱い生き物に対する同情心を、意図的に誘うような問いかけ方ではなく、とても穏やかで淡々とした、猫さんの語り口調が優しくて、まるで清らかな水のように、心にすっとしみ込んできます。
可愛そうな小さな命に、手を差し伸べる人間だって、この世界にはちゃんといます。 人間だって、悪い人ばかりではありません。そう、まんざらでもないのよ。
そんな希望とともに、ちいさな子供さんにも「命を大切にしなくては」という気持ちを持たせてくれる絵本です
人間のほうが偉いだなんて、けして思ってはいけない
私たちが、小さな生き物たちから、学ぶことや、教えられることはたくさんあるんですよね。ふんわりとした猫さんの手触りや、しなやかでやわらかい抱き心地…。 そんな感触やら、優しい人のお家の居心地の良さなども感じながら、何度も読み返してしまいたくなる絵本です。
人生の中で手に取った絵本の中でも、大好きな絵本のひとつとなりました。
その素敵な絵本の世界の入り口はこちらです。 そ〜っとのぞいてみてね♫
『迷い猫“マリー“のメッセージ』
Itaeyaさまは、北海道で今、怖い思いをしているネコさんやイヌさんたちを助ける活動をされている方たちを、一緒に応援されています。
「ニャン友ねっとわーく 北海道」さんと共に、『NPO法人わんハート 〜尊い命達と共に〜』のご活動に、ご協力をお願いいたします。
みなさまのご協力をお願いいたします。
みんなみんな、幸せになりますように…!
シロちゃんは今、蚊のアレルギーで、お顔やお耳が腫れています。 Ayaちゃんが病院に連れて行ってくれて、お薬を塗ってもらったけど…。 ちょっとボロボロです。
何度拝読しても、Aya様が綴られたクロちゃんの語りを元に絵を描きたく成ります。^^
素敵な御紹介を、有難うございます。*.^^*
itaeyaさま
なんと光栄なお言葉…♡
すごく怖がりで、いまだに絶対に触らせてくれないのですが
それでも私の足元まで寄ってくるようになりました。
シロは、本当に大切なお姫様のようにクロを可愛がっています。
その様子は、見ていて羨ましくなるくらいですよ(笑)