今夜遅くから、8日の未明にかけて、皆既月食が起こります。
9月7日の夕方に昇った満月は、8日に日付が変わった1時27分に欠け始めます。
日本で見られる皆既月食は、3年ぶりとなる、2022年11月以来なのだそう、今回の皆既月食は、日本中のどこからでも同じタイミングで見ることができる赤銅色の”Blood Moon”です。
月が赤く見える現象は、地球の大気を通った太陽光のうち、赤い成分のほうが月に届きやすいためなのだそうで、大気の状態によって届く光が変化するため、実は、月の色は月食ごとに異なるのだそう。
今夜私は、東京から、その赤い月を眺めます。
皆既月食は、こんなふうに、太陽と地球と月が一直線上に並ぶことで、実際は、月が欠けるのではなく、影になるという位置関係になるのですね。

完全に月が地球の影に入る皆既月食は、午前2時30分から午前3時53分まで。 その後は、午前4時57分に部分食が終わります。
とにかく、今夜の深夜には、とても神秘的な色の月が空に浮かぶのだと思うと、なんだかワクワクしちゃいます。
ところで、昔は、月食は不吉なものとされていた、ということを、なんとなくご存知の方もいらっしゃるかも。
あかりの少なかった時代には、月は夜の闇を照らしてくれる、大切な存在だったわけです。
その月が突然欠けたり赤黒く染まったりする現象は、当時の人々にとって「生命の灯が奪われる」ように感じられ、脅威に思えたのだと思います。
特に、長く続く月食は、とても不気味に感じられ、人々の心にじわじわと不安をあおったことでしょう。
平安時代の貴族や陰陽師は、月食を「天変地異の兆し」と捉えました。
特に、戦乱・飢饉・疫病の前触れとされ、『日本書紀』や『続日本紀』などにも「月蝕あり 天下に異変あり」と記されているようです。
そこで、宮廷では月食のたびに、陰陽寮厄を祓う儀式」を行っていました。
古代バビロニアやメソポタミアでは、月は「王の運命」と結びつけられていたため、月食は王に迫る危機の兆しとされ、月食の時には“替え玉の王”を立てて本物の王を守る儀式も行われたそうです。
中世ヨーロッパでは「悪魔が月をかじる」とか、「世界の終末のサイン」などと恐れられていていたそうです。
赤黒く染まる月は、血や死を連想させますし、何より、このようなイレギュラーな自然現象は、「神の怒り」とか「天の警告」と捉えられたのですね。
占星術の視点では、この皆既月食は 魚座(15°22′) に位置しており、夢や直感を司る海王星の影響が強まる時期に起こることで、感情の浄化や内面の解放が促されるとされるスピリチュアルな転機を意味するのだそうです。
魚座には、変化とか”生まれ変わる”というような意味合いがあるので、今回の満月を期に、「新しい始まりが起こる」というようなことが、占星術家の方々の中で言われているのは、そのような理由からだと思います。
月食の影響は、私たちの心や体にも、少なからず影響を与えます。
通常は、一週間くらい。 でも、私のように、体質が”太陰暦型”で、月の影響を受けやすい人だと、この影響は1ヶ月ほど続くと考えられます。
余計なものを削ぎ落とした、本来の自分らしさが現れる時。
あなた自身の本当の魅力が現れる時です。
ご自身の理想像にとらわれることなく、あなたらしさを素直に受け入れて、自然体のあなた自身の魅力を表現なさってみてください。
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