幸せの上書き

昨日は、午前中の予定のために、早起きして新幹線に乗りました。　降り立ったのはこちらの駅。

北九州の小倉（こくら）です。　私たち九州人にとっては、新幹線の博多の隣の駅ってことで馴染みがあるけど、他所の土地の方からは「おぐら」って間違った読み方をされちゃうことがある。　あんこじゃないからね。

小倉駅から歩いて行ける距離なのだけど、小倉に来たのは久しぶりだし、ちょっと旅行気分で、駅から直結のモノレールにわざわざ乗ってみました。

そして、この日、向かったのがここ。

お稽古をしている書道の私の作品が、このたび福岡県教育委員会賞をいただいたので、この日は授賞式にやってきたのです。　とても光栄なことです・・・✨

式典のあと、展示されている受賞作品の数々を拝見するために、JRで黒崎という所まで移動したのだけど、少しだけ時間があったので、炎天下ではあったけど、かつて住んでいたことのあるこの街を、久しぶりにてくてく歩いてみたくなりました。

目指したのは、この老舗の和菓子屋さんです。

小倉という街は、私にとっては辛くて悲しくて、苦しかった思い出がたくさん詰まっていて、楽しい記憶を探り当てることが難しいくらいなのだけど、そんな中でも、この和菓子屋さんは、私を笑顔にしてくれる素敵なお店です。

創業明治二十八年だそうなので、およそ130年続く名店。

地元の方達にはとても馴染みのある、この「胡月堂」の看板文字は、私の書道の師匠の大先生にあたる方が、生前にお書きになった作品なのだそう。　なんだか余計にこのお店のファンになりました。

縁起のよい「勝ち栗」を使った、「栗饅頭」がこのお店の顏ですが、小豆を使ったお菓子もとても美味しいのですよ。

悲しい記憶が詰まった街だけに、少しでも良い思い出で記憶を上書きしてゆきたいなと思っているので、昨日、授賞式という晴れやかな場に呼んでいただけたこと、そして、このお店に立ち寄って、楽しくお買い物をしたことで、楽しい思い出を追加することが出来ました。

家族へのお土産と、和菓子がお好きな、私の大好きな方のために、私の好きなお菓子を少しずつ選びました。　

お陰様で、とても幸せな一日になりました。

（素晴らしい作品ばかり・・・）　

その後、黒崎に展示されている受賞作品の数々を拝見してから、師匠と一緒に祝杯を挙げるために、特急に乗って博多に移動。　

まだ明るいうちから乾杯して、たくさんお喋りしました♪　幸せな時間・・・✨

尊敬する書道の師匠で、私の大切な友人でもある遊山先生に、心から感謝を申し上げます。　いつもきめ細やかであたたかなご指導をいただきまして、本当にありがとうございます。　今後もしっかりと精進を重ねてまいります。　

今回、毛筆と硬筆で受賞することができ、いただいた表彰盾とトロフィーです✨　

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