昨日は午前中のうちに、東新宿の西向き天神社にお参りに行ってきました。
妹のBeBeの東京のお部屋から、1番近い神社なので、ご縁をいただいて妹が近くに住まわせていただいている日頃のお礼と、今回、こちらにお邪魔させていただいたご挨拶にあがりました。
私は出張先でお仕事をさせていただく際は、可能な限り、一番近くの神社にご挨拶とお礼に伺うようにしています。
前回東京に来たときにはあまりにタイトなスケジュールだったこともあって、BeBeの氏神様へのご挨拶に行く時間がとれず、気になっていたので、今回、お初の参拝には、ワクワクドキドキで出かけました。
東新宿の駅から、徒歩3分の場所にある西向き天神社は、安貞2年(1282年)の創建といわれ、とても歴史が古い天神社ですが、こんな大都会の中に、こんな静かな杜があるのかと驚くほど、とてもひっそりとした緑いっぱいの落ち着いた場所です。
天神社ですから、もちろん菅原道真公が祀られているのですが、社殿が西を向いているので「西向天神社」なのだそうです。
なにしろ、神社は大抵、東か南向きに造られていることが多いそうですから、西向きなのは珍しいということなのでしょうね。
ただ、福岡の私の自宅の氏神様の社殿も、西向きに造られているのですよ。
とても古い神社で、再建された年でも天慶2年(939年)と言いますから、1080年も前のことです。 主祭神は天照大神なのですが、もしかして、参拝者が東側を仰ぐためなのかしら?と思ったりしているのです。
西向き天神社の場合は、福岡の大宰府の方に向けて、西向きに造ってあるのだそうですから、我が家の氏神さまの神社も、あえて西に向けて建っているのは何か意味があるのかもしれません。
西向き天神社は、別称を「棗(なつめ)天神」といい、これは、三代将軍の徳川家光が鷹狩りに来た際に、荒れた社殿をみて、修復のために黄金の棗を下賜して再興を促したという言い伝えによるものだそうです。
棗というのは、茶道で使う、お茶入を入れる容器のことなんですけど、お濃茶用の陶器のものと、薄茶用の木製漆塗りのものが一般的だと思うのですが、さすがの三代将軍は、金の棗をお持ちだったわけですね。
秀光といえば、乳母が「大奥」を作ったといわれる、あの春日局 (かすがのつぼね)であることで有名です。 幼少時に、体の弱かった秀忠のことを心配して、春日局は「断ち物」として、一生「薬断ち」をしたといわれます。
そんな春日局のことを、秀忠はとても信頼していたようですから、神仏に祈るという気持ちも強かったのでしょうね。
そういえば、西向き天神社の鳥居の脇には、大きなお百度石がありました。
「お百度(おひゃくど)」ってご存じでしょうか、何かとても強い願い事をするときに、仏さまや神さまに、100回のお参りを繰り返すことで祈願することです。
平安時代にはすでに行われていたものだそうですが、もともとは、100日間続けて、毎日参拝する「百日詣」で祈願するものだったのが、とても100日もかけていられないような急を要する祈願に、一日に百度お参りをすることで、百日詣と同じご利益を求めたもののようです。
お百度石を起点として、本堂や本殿から裸足で100回往復をして、繰り返しお願い事をするものです。
これまで私が見かけたものは、たいてい腰の高さくらいか、大きくてもせいぜい胸の高さくらいの、抱きかかえられるくらいの大きさのものでしたから、西向き天神社のお百度石のように、これほど大きなものは初めてみました。
私の祖母も、子供の頃に体の弱かった父を案じて、お百度を踏んだことがあると聞いたことがあります。
お陰様で、父は大病を経験しても、いまだに元気で、むしろ体力自慢なほどの人ですから、祖母の祈願が通ったということなのかもしれないですね。
さて、お参りを済ませ、拝殿側からちょうど西側にあたる鳥居の方を見ると、立ち並ぶ東新宿のビルの景色です。 この先遠くに、大宰府があるのですね。
セミナーでお会いしました皆様、お暑い中、また、この大変な時期に、注意しながらわざわざお運びくださいまして、本当にありがとうございました。
お目にかかれて、とても嬉しかったです♡
今日もご覧下さってありがとうございます。
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