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お別れの日のマナー

昨日は、お仕事でいつもお世話になっている方の、お父様のお葬儀に参列してきました。

「彩先生! 親父が心肺停止になった‼」と、ご連絡をいただいたのが金曜日の午後。

その後、いったん意識が戻ったとのことだったので、「きっと頑張ってくださるよね、しっかり声をかけてあげてね」と励ましの言葉を送っていたのですが…。

とても残念なことに、そのまま悲しいお別れとなってしまいました。

つい先日まで、意欲的にリハビリに励んでおられたし、外出許可をもらって、大好きな博多ラーメンを完食なさったなどの話を聞いていただけに、ショック・・・。

訃報を受けたのが日曜のお昼。 私はちょうど出かける直前で、そのまま一泊する予定にしていたので、お通夜には行けないけれど、翌日は、宿泊先から直接斎場に向かえば、充分お葬儀には参列できる。

そう思って、出かける寸前の荷物の中に、大急ぎで喪服とバッグや靴、ふくさにお数珠などの一式を加え、不祝儀袋は名前を書く暇がないので、急いで薄墨の筆ペンと一緒にバッグに入れました。

お葬儀やお通夜に行くときには、腕時計はいつも、クロコの艶消で黒に近い濃紺色のベルトに自分で交換するようにしているのですが、さすがに時計のベルト交換までの時間はなくて・・・。

やむを得ず、真夏だから許していただけるかと、とても小ぶりの細身のシンプルなデザインの白いつや消しの革ベルトのついた時計を持って行くことにしました。(白いパールを着けたので、手元の白もそう違和感はなかったかな…。)

お葬儀の際には、キラキラとした宝石が付いた時計や、金属ベルトのゴージャスな時計は、いくら細身のデザインでも、やはり控えたほうが良いですよね。

できればお葬儀にふさわしい、シンプルで落ち着いたデザインの時計をお着けになるお気遣いって、必要なことかと思います。

ちなみに、お葬儀の時には、時計のベルトは「黒」(あるいは濃紺)、そして文字盤は「白」のものがふさわしいと言われています。

特に男性は、黒い喪服の下には必ず白いシャツを着用しますから、袖口からのぞく白いシャツのカフスには、黒のベルトに白い文字盤が、喪にふさわしいコントラストとなるようです。

普段から、スポーティーなタイプや、華やかな色の時計を愛用されている方なら、せめてお葬儀の間だけ、バッグやポケットの中に入れておきましょう。

昨日は、あまりに突然のことだったのと、出かける直前の報せで、時計以外のお葬儀に必要なものの全ては、普段からすぐに取り出せるようにしているので、ものの数分で参列の支度ができました。

それにしても、事前にわかるお祝い事と違い、お葬儀は本当に、突然報せがくるものです。

だからこそ、お葬儀用のものは、すぐに支度ができるよう、完璧にまとめておくと良いかと思います。

普段から私がお葬儀用として用意しているものは、

喪服 (夏用、冬用、春秋用) 私は、デパートのフォーマルコーナで売っているタイプではなくて、シンプルな黒のスーツやシンプルな黒のワンピースを着ていくようにしていますが、これを、とにかくいつでもすぐに取り出せるところにしまっています。

真っ白のレースのハンカチ、予備として、縁取りの美しい白のハンドタオル。 斎場で、涙をぬぐうのに、柄物のハンカチを取り出す方をお見掛けしますが、やはり白いハンカチは1~2枚持っておかれると良いでしょう。

黒のストッキング(不思議なことに、慌てているときほどあるはずの場所で見つからないものですから、お葬儀用としてせめて一足は、別にしておくと安心です)

お数珠(先様の宗派がわからない場合が多いですから、私は必ずバッグに入れています)

袱紗(不祝儀袋を包むものですが、受付では、不祝儀袋をこの上に乗せてお渡しします。)

お葬儀用の黒いバッグ これって、「飾りなの?」と言いたくなるくらい、本当に最低限の荷物しか入らないものです(苦笑) なので私は、黒いお葬儀用のサブバッグもバッグと同じ場所に収納しています。

お靴は艶のない黒のカーフのパンプス(当然、ピンヒールや、ヒールの高すぎるものはふさわしくありませんし、艶のあるエナメルや、バックストラップのものもね。 ましてや黒いからといってもサンダルはNGですよね。)

不祝儀袋と薄墨の筆ペンも、すぐに取り出せるように、専用引き出しの中にしまっています。

訃報を聞いてから、「取るものも取り敢えず駆けつけました」、というスタイルで行って許されるのは、お通夜の時までです。

ですから、お通夜の場合ならば、グレーや紺色の服装でも失礼には当たらないのだと、私は母に言われてきました。

親族の場合だと、お通夜のお手伝いがあるかもしれないので、必ず白いエプロンも持って行きます。

お葬儀の時には、やはりお葬儀にふさわしい格好で参列することが、故人やご遺族の方達に対する礼儀ですし、大人の女性としてのエレガントなマナーだと思います。

昨日は、本当につらそうになさっているご遺族のお気持ちがひしひしと伝わるだけに、何と言ってお慰めしたらよいものかと、私もつらくなりました。

人は、生きていたらたとえ小さいことにしたって、嬉しい出来事はたくさん起こる。 だって、そのために生きることを頑張っているんですもの。

なので、私はお誕生日や、どんなに小さなお祝い事でも、できるだけ「嬉しいね、良かったよ~!」と言って特別にお祝いをしたいと思っています。 嬉しいことはどれだけたくさんあっても良いものです。

身近な人に対しても、たとえ小さなことでも、たくさん「おめでとう!」とお祝いしてあげたいと思うのです。

だけど、もちろん生きていれば辛いこと、悲しいことも起こります。

中でも、大切な人とのお別れは、人生で何よりも一番、辛い出来事です。

お葬式はその人の人生でたった一度きりのお別れのセレモニーです。 だから、私はできる限り駆けつけて、「お疲れ様でした。これから良い旅にお出かけください」と、最後のご挨拶をしに行こうと決めています。

こういうお話が苦手な方、今日のお話は読みたくないかもしれません。ごめんなさいね。

ただ、こんな表現があっていいのかわからないけれど、昨日のお葬儀は、とても素晴らしいお葬儀でした。

とても優しくてご立派なお人柄でいらしたお父様の旅立ちを、あれほどに強い絆で結ばれたご家族が、涙の中にも気丈に、しっかりと見送られる姿に立ち会えたこと。

私も涙が出たけど・・・。 お別れに行けて良かったなと、心から思いました。

なので、もう少し、明日もこのお話を続けさせてください。

もうずいぶん前に買ったものですが、これはワンタッチでベルトが付け替えられる「PEQUIGNET」というブラントの時計です。

長期の出張の時などに、とても重宝していたのですが、しばらく使っていませんでしたから、
当然、電池が切れていて、せっかく黒ベルトがセットに入っているのに、これも使えず・・・。

こういう小物のメンテナンスも万全にしておけるほど、普段から細やかなことに気を回せなくてはだめですね…。 反省、反省。

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POSTED COMMENT

  1. itaeya より:

    とても役立つ情報が網羅されていますね。有難いです。
    トップページとは別にブックマークさせて戴きますね。

  2. Aya より:

    itaeyaさま

    こちらこそ、ありがとうございます‼
    前もって予定がたてられないものだから、
    慌てないように、事前に準備しておきたいですよね(*^-^*)

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