熊本は昨日から一部の大手スーパーが営業再開できたりしていて、ご自宅に帰れる人たちは、生鮮食品を買ったりされていたようです。 大分の情報に関しては、特に細かく流れてこないのですが、大分市内で飲食店を数店舗経営している知人の情報ですと、大きな揺れの時にご自宅はかなり大変だったみたいですが、元気に通常通り、お店は営業されているようです。
地震の情報ばっかりもう飽きたよ~、なんかほかの話して~‼ とお思いの方もいらっしゃるかもですね、そうだよね~‼
なので、今日はちょっとインターバルで、地震の話題ではないお話ししようかな、と思ったのですが、九州にご親戚やお友達がいらして、「そちらの状況を知らせてください!」という御連絡も結構いただいていて、それぞれの方に個人的にご対応している状況ですので、「どうなってるんだろう…と、ヤキモキご心配の方のために、一番の被害を受けた被災地に近い福岡から現状をご報告です。
福岡は、昨日ブログでもお話ししたとおり、決められた物資(6アイテム)に限り、一か所でまとめ、アイテムごとに分けて被災地に送ろうという呼びかけが行われています。
個人が段ボールに、いろんなものを詰めて、個人的に被災地に送ると、多種多様な支援物資が少しずつ入ったダンボールが大量に届くことになります。 個人的な贈り物なら福袋みたいで、開ける楽しみもあってよいのですが、必要なものを必要な場所に届けるためには、一つ一つダンボールを開けて、何が入っているのか分類して、必要なものだけを避難所に届けることになります。
今、それらの開封、仕分け作業で、熊本の行政は人手が全く足りていない状況、支援物資は続々と届くものの、振り分けや行き先の指示に大混乱になっているのです。
また、個人が個人的に支援物資を直接送ると、その荷物に運送会社の車一台が走ることになるので、そんなことも現地の道路渋滞を招く原因になっているんですね。 それで、福岡市では、「できるだけひとつにまとめようよ」、という呼びかけが行われています。
直接自分で被災地に向かう人の車で、現地に渋滞が起こっているため、私に周りには、深夜に直接、自分たちの車を走らせ、行き先を限定して、物資がいきわたっていないことがわかっている病院、避難所などに、必要とされる物資を運んでいる人もいます。
でも、そこに直接福岡から車を走らせ、個人的に荷物を運んだという人が、周りから、「軽率な行動だ、部外者が被災地に入ることで迷惑になっている」、という非難されたりもしています…。
生まれたての赤ちゃんや、もうすぐ出産予定の妊婦さんがたくさん避難している、「コウノトリのゆりかご」で有名な慈恵病院は、「新生児用のおむつ、食料が足りません!」と、救援物資の応援を発信していましたし、「ここには物資が届きません!」と直接SOSを発信している非難待機所もありました。
こういう時、本当に困っている人をなんとか助けてあげたいとい気持ちで一生懸命な人のことを、なんだか上からな発言をする人や、なんでもわかっているようなことを言ったりする人、軽率な発言で他人を傷つけたりする人がいるんですよね…。
みんな、善意の行動であることは間違いがないのですが、いろんな人のいろんな思いが行きかうので、私の周りの人たちの間でも、ちょっと不穏な空気が漂っていたり、戦々恐々となっていたりしてるので、それが残念で、ちょっと悲しい気持ちになります。
地震直後は、流通が止まりましたから、Amazonで買って、直接被災地に届ければいい‼と言い出した人がいて、何人もの方が、「それは名案!」とばかりに、Amazonで支援物資を注文し、受け取り先を熊本の体育館などに指定して(避難所になっていますか ら)送ったようです。
でも、実は、Amazonの荷物の配送をしているヤマト運輸は、ようやく昨日から熊本行の配送を再開したばかりで、しかも、いまだにAmazonは、熊本の避難所宛ての直接の配送は行っていません。
なので、みんなが我先に注文した荷物は、まだ送られずに、 Amazon側に止まっているままだと思います。
そうこうしているうちに、現地では、「オムツは置き場がないほど届きすぎて余っている」、「水が不足しているのでカップ麺は不要です」、「それより、紙皿紙コップ、割りばし、アルコール除菌シートなどが欲しい」、などと、数日前とはすでに、ニーズが変化してきている状況です。
一時は熊本大分で20万人にもなった非難所も、被災状況や地域によりますが、安全のために非難所に移動していた方たちの中には、とりあえず帰宅した方も増えてきているかと思います。 それでも、まだ2万人の方が、熊本では非難所生活を強いられている状態です。
で、こんな時にも、千羽鶴や寄せ書きが届くとのことで、「そういったものは送らないでください」という情報も流れてきたりで、これには、「え?? まだそんなことやる人がいるの??」と、おもわず苦笑してしまったのですけどね…。
千羽鶴や応援メッセージ、汚れた古着や使用済みの毛布など、被災地に届いても「処分」するしかないものを「善意」で送る人がいるみたい。 阪神淡路大震災の時は、このような「使用できない救援物資」の処分で、被災した自治体が2800万円の費用を投じたケースもあるのだとかで…。
ツイッターには「#被災地いらなかった物リスト」とのハッシュタグが登場し、東日本大震災を経験したという複数のユーザーが、「千羽鶴・寄せ書き」や「古着」、「生鮮食品」といった品々を挙げ、「送らない方がいい」と呼びかけているそうです。 ※「千羽鶴・古着・生鮮食品は要りません」 被災地が困る「ありがた迷惑」な物とは
こういう時に限らず、確実に喜ばれる助けって…すごく難しいですけど、最低限、相手にとってけして迷惑にならないということが、何より大事だな~と思うんです。
今回の熊本にも、やはり古着や千羽鶴などを送ってしまう人がいて、今は熊本は廃棄物処理場も被災していて稼働できていないので、被災地のゴミ処理ができない状況…なので、ますますお困りだろうと思います。
熊本は、22日から一般のボランティアを受け入れます。 つまり、実はまだ、一般人は現地入りすることが容認されていない状態だったんですよね、でもこれからは、散乱したいろんなものを片づけたり、物を拾い集めたりなど、地域の被災者の方と一緒にそういう作業を手伝ってくれるボランティアの方たちの力が大きな助けになるのだといいます。
これもまた、思わず苦笑してしまった話ですが、以前、福岡県で大きな水害があった際、濡れた畳を重たいので、男性が二人がかりでやっとこ運んでいると、その横を、自衛隊の女性隊員の方が両脇に一枚ずつ、合わせて二枚の畳を一人で抱えて、すたすたと追い抜いていった…ということがあったらしいです‼ (いや~、カッコよすぎでしょ! )
何かやりたい‼という気持ちはとても大切。 でも、相手の目線になれること、相手にとって、本当に必要なことを、自分の力で無理なくやれるということが、「支援」にはとても重要なことじゃないかと思うんです。
助けの手を差し出す側が、しっかりと立てていないと、相手を支えてあげることができません。 できる力でできることをやること。 応援する側が元気じゃなくちゃ、励ますことはできませんからね♬
ということで、引き続き、みななさんの暖かい応援を、よろしくお願いいたします。 (あの、今日は私にも~‼)