5月の最終日は満月でした。
一年の中で、私の一番好きな季節が、瞬く間に過ぎ去っていきます。
5月は、以前からお稽古をしている書道の、年に2度ある昇段試験の月でしたので、普段よりも提出する課題が多かったのですが、何とか東京に発つ前に書き上げて提出しておきたかったので、いつもの月よりも早めに取り掛かって、頑張りました。
やはり、少しでも自分の中で「よく書けたかも」と思えるものをお清書として提出したいわけなんだけど、とはいえ、何枚書いてみても「ここが失敗💦」という箇所が必ずどこかにあって、「これでよし!」と思える仕上がりにはならないものなんですよね💦
本当に不真面目な生徒で師匠には申し訳ないのだけど、優しい師匠は「続けることに意味があるよ」と言ってくださるもので、いつも、つい甘えてしまっていて。
でも今月は、師匠のご自宅に伺って、しっかりと添削をお願いしました。
楷書、行書、草書の3つに加えて、昇段試験の課題には臨書もあります。
師匠が”書体字典”を開いて、丁寧にご指導くださいました。 これ、絶対必要!近々私も購入する予定です。
この辞書は、一つの漢字に対して、古代から現代に至るまでの様々な書体が一目でわかるように構成されていて、それぞれの文字の下に、異なる時代の様々な字の形が載っています。
それぞれの文字を、草書で書きたい時や、行書で書きたい時、それがどんな形になるのかを調べられるうえに、お手本としても使えるという便利な辞典なのです。
書道の「古典臨書」では、歴史的に正しい形の文字をお稽古するわけですが、この字典に載っているのは、有名な碑文や法帖や古文書などに実際に書かれていたもので、中国や日本の歴史的な名筆家たちが残した、後世に受け継ぐべきたくさんの美しい文字の数々です。
さて・・・心を落ち着けて墨をすり、筆を握って、紙に向かって文字を書くという行為には、実は人の心と脳を整える素晴らしいマインドフルネス効果があるのだそう。
実際、書道を行っている最中の、脳波や心拍数を測定した研究では、瞑想や坐禅をしている時と同様の状態になり、呼吸も深く安定することが分かっているそうです。
だから、四六時中ワタワタしていて、常に頭の中がごちゃごちゃしてる私にとっては、書道の時間はとても大切で、必要な時間です。
筆に含ませる墨の量、筆が紙に触れる瞬間の感触。
そして、線の太さと、文字のバランス。
文字を書き始めると、自然に心が「ここ」に集まり、気持ちが集中します。 すると、いつもあれこれと忙しく動いている思考が、すっと一つのところに落ち着くのを感じます。
紙の上の空間のバランスを意識しながら、筆先の状態を微細にコントロールしながら文字を紡ぐ。
毎日を、とにかく慌ただしく過ごしていると、あえて「筆を持つ」という、少し手間のかかる時間を作ってみることは、確かにちょっとハードル高く感じます。
でも、忙しいからこそ、あえて書くことに向き合う時間を捻出することは、私にとって、常に過去か未来に飛んでいってる自分の思考を、「ここ」に置くための大事な時間。
墨の香りに癒やされながら、筆先から生まれてくる文字に集中すること。
それは、とても贅沢なセルフケアの時間でもある気がします。
Instagramアカウント: @lovespiritualaya
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