5月は、一年中で一番好きな季節です。
九州では、一年を通して、ほんの数日だけ、大好きなハワイの気候にとてもよく似たお天気の日があるのですが、それが、5月のちょうど今の時期。
でも今年は、お天気すら、これまでの年とは違い、どうやらとても早くに梅雨入りを迎えた様子です。 このところずっと、スッキリとしないお天気続きですね。
なんだかいろんなことが異例で、なんとも気づまりな感じがします。
先日、お友達に誘ってもらって、とあるひっそりとした場所に探検に出かけたのですが、その時に、美しい紫色をした「アザミの花」を見つけて、思わず目を奪われました。
紫のアザミの花言葉は、「厳格」「高貴」「気品」。
この花に、私は特別な思い出があるのですよ。
今からずいぶん前のことですが(笑) ・・・それは、5月のとてもお天気の、ある日曜日。
補助輪を外して自転車に乗れるようになった私が、ようやく怖がらずに、少し遠くまででも出かけられるようになった頃でしたっけ。
その日、父と一緒に自転車に乗って、当時住んでいた家の近くの、大きな川にかかる橋を渡り、山の方までサイクリングに出かけました。
特にあてもなく走っていると、たくさんのアザミの花が咲いている場所を見つけたのでした。
あたり一面に、たくさんの紫色の花が咲いていて、それはまぶしいほどに美しくて、あの光景を、私は今でも鮮明に覚えています。
「お母さんと、お腹の赤ちゃんのお土産にしよう‼」と、私たちはそういって、アザミの棘をものともせず、抱えきれないほどたくさん摘んで、誇らしげに自宅に持って帰ったのでした。
その時の母の笑顔と、楽しそうな父の顔を、ぼんやりとですが記憶しているので…。 そうか、私は幸せな子供だったのだなあと、今になってしみじみと思います。
そして、その数日後…。 待ちに待った、赤ちゃんが我が家の一員に加わりました。
そう、それが妹のBeBeなのです。
ところで、アザミの花というと、有名な画家の「ゴッホ」の作品の中に、あまりにも良く知られた「ひまわり」の他にも、「アザミ」を描いた、とても有名な作品がありますね。
ゴッホは、日本の浮世絵にも大きな影響を受けたことで知られる、オランダ生まれの画家ですが、この「アザミ」に関しては、特に強く浮世絵の影響をのぞかせる作品だと言われています。
※画像はこちらのサイトからお借りいたしました。
このゴッホという人が、生後間もなく亡くなった、彼のお兄さんの名前と同じ名をつけられているということは、もしかすると、あまり知られていないことかも知れません。
ゴッホの父親は牧師さんでした。
父親の勤めていた近くの教会には、生まれてすぐに亡くなってしまったゴッホの兄の墓があり、ゴッホはそこに刻まれた、自分と同じ名前をしょっちゅう目にしながら育ちました。
そのことがゴッホの中に「自分自身の存在を認めてほしい」という、強い欲求を湧かせることになったのだという説があります。
ゴッホとは縁もゆかりもありませんが、私の知るある男性に、お名前だけ聞けば、女の子かと思ってしまうような名前の方がいます。
彼のお母さまは、彼を出産する前に一度、流産を経験なさったらしいのですが、残念ながら、この世に生を受けることのなかったその赤ちゃんは、女の子だったそうなのですね。
彼のご両親は、次に元気に生まれてきた男の子(つまりその男性)に、その女の赤ちゃんのために用意していた名前を付けました。
そして、「お前には、本当はお姉さんがいたんだよ、生まれてこなくて残念だった、残念だった。 」と、ずっと言い聞かせながら育てたようです。
どうやらそれによって、彼の中には、「自分はお姉ちゃんの代わりなんだ」という発想が植え付けられてしまったように思えるのです。
私には、妊娠と出産の経験がありませんが、それでも「せっかくお腹に宿った命だったのに、残念だった、悲しい」というお気持ちは、とてもよくわかる気がします。
だけど、その後に、せっかく元気に生まれてきて、しっかり立派に成長している人に、何故もっと、まっすぐ目を向けてあげることができないのか。
その人自身が、元気で生まれて育ってくれていることに、何故もっと、感謝の気持ちを持ってあげられないのか・・・。
親御さんがずっと、亡くした子供さんというフィルターを通して、別の子供さんを見ているように思えることが、なんだか残念で、気の毒な気持ちになってしまうのです。
実は、私の妹のBeBeが生れる2年前に、私は、もう一人いたはずの妹を亡くしています。
その時の私は、まだとても小さかったのですが、赤ちゃんがやってくることをあまりに楽しみにしていたので、その時のことをちゃんと覚えています。
赤ちゃんの出産のために入院していた母が、自宅に戻ってきた時に、私の待ち焦がれていた赤ちゃんは、一緒ではありませんでした。
おそらく、その時、まだ小さかった私に本当のことを告げるのは残酷だし、きっと理解できないだろうと、大人たちは判断したのだと思います。
だから、「お母さんのおなかの中に、赤ちゃんはいなかったの」と、私はきかされていました。
「本当は赤ちゃんは死んでしまったんだよ」とは、大人はとても、告げられなかったのでしょうが、それにしても、「妹がほしい」と願っていた私にとっては、とても悲しい出来事だったことに変わりはありませんでした。
そんなことがあったので、また、だんだんとお腹が大きくなってゆく母のことを、子供ながらに私は、もっともっと大切にしてあげなくちゃと、精一杯のお手伝いをしたりして、とても気遣っていた気がします。
そしてただひたすら、祈るような気持ちで、毎日を過ごしていました。
もし、また赤ちゃんがいなくなってしまったらどうしよう…。 無事に、元気な赤ちゃんがやって来てくれますように‼
そして、願わくばどうか、それが妹であってくれますように‼
そんな思いで、あの日の私は、一生懸命にアザミの花を摘んだのでした。
今年もまた、「私の人生の中で、あれほど嬉しかった経験を越えたものがない」の記録を更新しましたよ。
両親や祖父母、そして、私の願いが叶い、とても元気に生まれてきてくれた女の子、それが、私の妹のBeBeです。
BeBeちゃん、あなたは本当に、それほどに家族から望まれて、望まれて、生まれてきた人なのですよ。
そして、あなたは誰の代わりでもない、そして、誰にも代わることのできない、たった一人のとても大切な存在です。
お誕生日おめでとう。
あなたにとって、幸せな出来事や、嬉しい出来事が、たくさん起こる1年になりますように。
今年も家族と一緒に、あなたのお誕生日を祝うことができることに、心から感謝をします。
今日もご覧下さってありがとうございます。
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素敵な思い出のお話を、ありがとうございます。
貴女の妹に産んで貰えた事を、両親に感謝しています。
私はとても幸せな妹です。
本当にありがとう。
BeBeさん
お誕生日おめでとう‼
今年は、うきわちゃんも一緒にお祝いが出来て、とても幸せでした♬
嬉しいこと、楽しいこと、素敵な出来事がいっぱいある一年に
なりますように‼