ジャズの王様ルイ・アームストロングと聞けば、どこからか自然と、『What a wonderful world(この素晴らしき世界)』のメロディが聞こえてくるような気がする・・・という方は、きっと多いことでしょう :happy: ピンとこないとおっしゃる方でも、誰もがおそらく一度は、あの名曲を耳にしたことがあると思います :smile1:
寄せて返すようなゆったりとした、オープニングのストリングスのメロディーが聞こえてくると、私の心にはいつでも、壮大な大地と広い空をゆっくりと流れてゆく雲の情景が浮かび、思わず瞳を閉じたくなります。 やがてルイ・アームストロングがあの魅力的な独特のしゃがれた声で、「なんと素晴らしい世界・・・ :onpu2: 」と歌いだすと、暖かな毛布に包まれた時のような、とても穏やかで優しい気持ちになるのです :happy: :kirakira:
Louis Armstrong 「What Wonderful wold」
サッチモ(Satchmo)は、ルイ・アームストロングの愛称です :smile1: イギリス人記者の聞き違えた「satchel mouth(がま口)」が由来であるとか、「Such a mouth! (なんて口なんだい!)」からはじまったものだとか、そのニックネームの由来には諸説あるようですが、とにかくみんなが愛情と尊敬と親しみを込めて、彼のことを「サッチモ」と呼んだのだと思います。
サッチモはアメリカン・ジャズとアメリカン・ドリームの代表ともいえ、ジャズファンにとってはまさに神様のような存在です :smile2: あの底なしに明るい笑顔には、誰もを魅了する力があって、彼こそ、本当の意味で愛され続ける永遠のグレートミュージシャンだと思うのです :happy:
1900年に、ニューオリンズの港町の、特に貧しいエリアで生まれたというサッチモのお誕生日は、アメリカの独立記念日と同じ日、つまり7月4日ということになっていました・・・というのが、彼の亡くなった後、偶然、ある教会の洗礼記録から、本当のお誕生日が、その一年とひと月後になる1901年8月4日だったということがわかったのです :ooo:
貧しい地域で生まれ育ち、子供の頃にはどん底の暮らしも経験したというサッチモです。 おそらくこの時代には彼だけでなく、自分のお誕生日を正確には知らないという人が、きっと大勢いたのでしょうね。
実は思っている年齢より一才若いだなんて本人も知らなかった1970年のこと、その年はアメリカでは、グレートサッチモの生誕70年を記念するバースデーイベントが、あちこちで開かれたそうです。 この年5月26日にも、ある記念碑的な録音が行われ、スタジオでは収録の前に、ジャズ界の有志が集っての録音記念パーティーが催されました。
そこには金色のトランペットのついた大きなチョコレートケーキが飾られて、サッチモ自身がそのケーキにナイフをいれました。 出席者達は、あのマイルス・デビスをはじめ、トニー・ベネット、チコ・ハミルトン、オーネット・コールマンなど・・・聞くだけで夢のような錚々たるメンバーです :happy: :kirakira:
そしてそのパーティの後で、サッチモはあの『What a wonderful world(この素晴らしき世界)』の録音をしました。 この時の演奏は、ストリングスのイントロで始まるあの有名なものとは違っています。 かなりモダンジャズなテイストで、すっごくクール :smile2: :kirakira: 特別に私のお気に入りの、ちょっとゴスペル調の「What a wonderful world」です :smile1:
その時の録音で、ミュージシャン達がこの曲のイントロを奏で始めると、サッチモは静かに優しくこう語りはじめたのです :smile1:
若い連中にね、ときどきこんなこと言われるんだ
「なぁポップス(オヤジさん)、あんたの言う『素晴らしい世界』って何なんだい?」ってね、
「世界中で起きてる戦争はすばらしいのかい?
人々は飢えてるし、地球は汚染・・・とてもワンダフルとは言えないぜ」ってね。だけどまぁ、このオヤジの話も聞いてくれないかい
オレは思うんだなこの世界はそう悪いもんじゃない、
俺たちが世界にしてることが悪いんだ。「世界は素晴らしくなる」
俺たちがそう思って行動すれば、世界はもっともっと「ワンダフル・ワールド」になるっていうことさ。いいかい、愛だよ、ベイビー、愛なんだ
それが一番の秘訣だよ俺たちみんながもっともっと愛しあえば、問題も減る
そしたらそれこそ世界は最高さ
だからオレはこう歌ってるんだ・・・I see trees of green, red roses too
I see them bloom, for me and you
And I think to myself, what a wonderful world….
Louis Armstrong 「What Wonderful wold (extended intro) 」
サッチモがこの曲を歌っている映像は、けして多くはないようなのですが、冒頭でご紹介したURLのものは、1967年、陸軍基地での野外演奏のとても貴重なライブ映像です。 明日はベトナムの戦場に赴く若い兵士達に向けて、サッチモはあの優しい笑顔をうかべ、「What Wonderful wold !」と歌いかけるのです。
嬉しそうにサッチモの歌に聞き入る兵士たちの表情には、まだあどけなさが残っています。 彼らが幸せそうにサッチモの歌を聞いている様子には、何だか涙が出てきてしまいます :poke-:
どん底の貧しさを経験したことがあるというサッチモの音楽には、どの曲にもちょっぴり悲しみの隠し味が加わっていると言います。 自身は子供に恵まれなかったというサッチモが、息子ほどの年齢の若い兵士達に向けて、優しく満面の笑顔で歌いかけるその目に、涙が光っているように思えるのは私だけでしょうか。
ここに挿入されている映画は、ベトナム、サイゴンを舞台にした、「Good Morning, Vietnam(グッドモーニング,ベトナム)」のシーンです。 80年代、アメリカでは反戦の意味も込めて、たくさんのベトナム戦争映画が製作されました。 ベトナム戦争を題材にした映画は私もかなりの数を観ましたが、この作品には残酷な戦闘シーンがほとんど出てこない、ある意味ちょっと異色のベトナム戦争ものです。
兵士の士気を高め、元気づけるためにベトナムに派遣された人気DJ役の、ロビン・ウィリアムスのマシンガントークと音楽、そしてこの映画のタイトルにもなっているあの台詞、「Good Moooorning, Vietnam!!!!」がとっても印象的なこの映画は、ロビン・ウィリアムスの人間味溢れる素晴らしい演技と暖かく切ないストーリーに、涙があふれるばかりのすばらしい作品で、私の大好きな映画です。 「What Wonderful wold 」のリバイバルヒットのきっかけとなったこの映画の中で、曲のエンディングにかぶせて、ロビン・ウィリアムスが「グレートサッチモ…」と呟くシーンは、たまらない名シーンです :happy:
さて今日は、私のお誕生日・・・。 すでに朝から「Happy Birthday :heart: 」のメールが届いていて、幸せ気分いっぱいのお誕生日を過ごしています。 What a wonderful world・・・なんて素晴らしい世界 :kirakira:
それで、「この世界はもっともっと素晴らしくなるよ :smile1: 一番の秘訣は愛だよ :happy: :heart2: 」と語ったサッチモの言葉を、今日はみなさんにお伝えしたいな~と思いました :smile2:
こんなにたくさんの愛に包まれて、こうして新しく始まる今日を迎えることができました :smile2: 私から感謝をこめて、みなさんにたくさんの愛を届けます :smile2: :heart2: バースデープレゼントにぽちっとお願いします :smile2:




