カウンセリング・心理学

ご縁を結ぶ神様

我が家に仔犬を迎えたことで、「わわ、そりゃ大変だ‼ やっぱり犬って手間がかかるでしょう?」と訊かれたのですが、いえいえ、それが大変どころか、ものすごく楽しくて(笑)

先代のうきわが逝ってしまってからは、今年の春も、夏も、秋を迎えても、なんだかずっとどこか気持ちがシャンとせず、やらなければいけないことには使命感で向き合い、こなしてはいるものの、今、思うと、なんだかやる気の起きない日が続いていた気がします。

ステイホームの後も、どのみち最低限の外出しかしないし、会食や外食の機会は最小限以下というくらいに減ったし、幸い仕事が大好きすぎることが救いで、依頼を受けた仕事に没頭しているとき以外は、日常のルーティンワークすら面倒だったり、淡々とこなすようなことすら苦痛に思えたりしていました。

今年1月に虹の橋を渡った先代のうきわは、高齢になってきて、白内障の症状が出始めたころから、毎日数時間おきに目薬を差したりするほか、体調の変化には特に気を付けていました。

いよいよ、両目の視力を失ってしまってからは、思いがけない事故が起きないように、常に注意を向けておく必要がありましたし、あいかわらず一日のうちには数時間おきに、数種類の目薬をさすことを忘れずに行う必要がありました。

また、眼科を専門としている動物病院に通う頻度も、月に一度だったものから、週に一度、どうかすると毎日通わないといけなくなったりしましたし、ちょっとした変化を見逃さず、すぐに病院に駆け込めるよう、いつも気を張っていましたっけ。

目が見えないながらも、これまでの記憶とカンを頼りに、自分で最後までトイレに行った子でしたが、それでもたまに、トイレの場所がわからなかったり、自分のいる場所がわからなくて、トイレの失敗をしてしまうこともあったのです。

そんな生活が、特別大変だと思ったことはなかったのですが、でも、これまで、当たり前にできていたことがだんだんできなくなることを、近くで見守ってゆくというのは、淋しさと悲しさを伴うものなんですね。

あの子の目が見えなくなってからは、食事に関しても、知っている食べ物だと認識できないものは一切口にしなくなったうえ、これまで当たり前に食べていたドッグフードもだんだん口にしなくなってしまったので、動物病院の先生のご指導のもと、手作りのごはんに切り替えました。

先生おすすめの鹿、馬、豚肉の中で、唯一口にしてくれる豚肉と、カボチャや人参などの野菜を、全て細かいみじん切りにしてからゆっくり煮込むのです。

実は、味見をしてみたら、これが意外に美味しくて(笑)  なんなら私もダイエット食として、同じ食事にしようかと思ったくらいです(爆)

数年前に取得した、薬膳アドバイザーの知識も取り入れながら、高齢犬の食事のことも、いろいろと調べて実践してみたり。

あの子のお陰で、ずいぶんといろんなことを学ぶ機会になったなあと思います。

そんな風に捉えると、人生、無駄になることって何一つないものですね。 

あの子は、もともと手のかからない性格の犬だったことと、片手で軽く抱えられるサイズでしたから、高齢犬と共に過ごす、ある程度の手間や苦労は、多くの方々が体験なさる様々なご苦労からすると、ずいぶんと些細なことだったと思います。

そうういう意味でも、先代のうきわには、たくさんありがとうを言いたいです。 本当に、楽しい幸せな思い出ばかりをたくさん残してくれました。

それにしても、新しい子を迎えてから改めて、日々実感するのが、犬ってホントにたちまち大きくなるんですよ。 

私の人生で、仔犬の面倒をみるのはこの子で4度目ですが、仔犬でいてくれる間っていうのは、人生(いや、犬生か)の間では、ほんのちょっとの間なんです。 

この貴重な時間を一緒に過ごせるなんて、どれほど楽しく幸せなことか…♡

仔犬の好奇心と同じくらい、私にも新しい発見が次々に起こって、驚きや笑いの連続です。 

この子を産んでくれたお母さんチワワと、こんな可愛い子とのご縁をつないてくれたブリーダーさんには本当に本当に感謝なのです。

この子が初めて買ってもらった自分専用のおもちゃは「コウモリ」さん(笑) すでに1か月でだいぶボロボロになってきていますよ。

コウモリは、風水では幸運の象徴です。 カステラの福砂屋さんも、ブランドロゴに「蝙蝠(こうもり)」を使われていますね。 「福が寄ってくる」といわれていて、縁起が良いものなんですね。

だから、私はスパイダーマンと同じくらいバットマンも好き(笑)

ちなみに「蜘蛛(クモ)」も縁起の良いもので、「日本書紀」には蜘蛛は良縁を繋ぐものとして登場しているのですよね。 

蜘蛛といえば、生死のご縁をつなぎ、人とのご縁や男女の縁をつなぐと言われている、白山神社の「菊理姫(くくりひめ)」という神様の眷属(けんぞく)は「蜘蛛」なのだそうですね。

もしかして、蜘蛛の糸で「くくる」という意味があるのかなあ…?

菊理姫命(くくりひめのみこと)も、日本書紀の一書に一瞬だけ登場する神様です。

伊奘諾尊(いざなぎ)が、黄泉(よみ)の国まで伊弉冉尊(いざなみ)に会いに行った時、あまりに変わり果てた妻の姿を見て驚いて逃げ出し、黄泉平坂で追いつかれてしまい口論になります。 その時に現れたのが菊理姫です。

菊理姫神(くくりひめのかみ)が「何か」を言うと、お二人は和解して、それぞれ生の国と死の国(黄泉)である、ご自分の国へと戻られたそうなのです。

さて、菊理姫は、このご夫婦に一体何と言ったのでしょうね? 

それは、日本書紀にも書かれていないらしく、完全に謎なのですが…。

とにかく、夫婦の神様を和解させたことで、ご仲裁の神とされ、男女の縁を結ぶだけでなく、仕事や様々な良い縁をつないでくれるご利益のある神様だとされています。

菊理とかいて「くくり」と読ませるのには、「括る(くくる)」の意味合いが大きいようなのですが、「潜る(くぐる)」の意味合いも含んでいるらしく、菊理姫神は水の神様でもあるのです。

実は以前、ある霊能者の方から、「あなたは白山菊理姫の神様とご縁があるから、それは覚えておいてくださいね」と言われたことがあって、どんな神様だろうといろいろと調べてみたことがあったのです。 

(水の中を)「潜る(くぐる)」ということには、どうやら母親の胎内の羊水の中からこの世に出てくるという意味合いを含んでいるらしく、おそらくそういうことで、菊理姫神は、人の生と死をくくる神様であるというふうに言われているのではないかと思います。

出生の際の生死に関わられる神様で また、水の神様であることからか、龍神ともかかわりが深い神様ですね。

神戸の芦屋の総鎮守である芦屋神社には、水神社としてこの菊理姫様が祀られています。

私は、この神社が大好きで、かつてはよく訪れていました。

この神社の中には横穴式の古墳があって、石室の中に水神社として菊理姫命がお祀りされているのです。 

何故か古墳にワクワクしてしまう私としては、これはもう、たまらんのです。 ウキウキしてしまうのです。

そんなわけで、菊理姫様にご縁をいただいたからお詣りする機会を与えられたのか、たまたま芦屋を訪れた際に、芦屋神社にお詣りさせていただいたことで菊理姫様からのご縁をもらったのか、とにかく私にとって神戸は大好きな街なうえ、今でも芦屋は特別に好きなところです。

芦屋のほうにはしばらく、妹のBeBeも住んでいましたしね。 そういえば、先代うきわちゃんもこの街で過ごしていたことがあったのでした。 

芦屋や西宮のお散歩コースには素敵なカフェがたくさんあって、ペットと一緒に入れる可愛いお店もありました。

その時のお気に入りの一枚です♡ 今から12年くらい前でしょうか? 先代うきわちゃんもまだ若くて、新しいうきわちゃんとそっくりです。

安心して自由にいろんなところに行けるようになったら、すぐに神戸に向かいたいです。 久しぶりに、芦屋にもお邪魔したいなあ。

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