最近、知り合いの方のお葬儀に参列なさった時の、ある知人のお写真をたまたま拝見して、「あら… :ooo: 」と、ちょっと気になったことがありました。 パール系だからよいと思ったのかもしれないけれど、それはお葬儀の時の喪服に合わせるのには、ふさわしいジュエリーではないと私には思えたからです。 :ooo:
世の中には「お洒落なんて見栄っ張りがするもの、ジュエリーなんて着けるのも大嫌い :su2: ❗ 」という考えの女性もいらっしゃるけれど、私はお洒落で身なりを整えようとする心がけは、自分のためだけでなく、周りの方のための礼節であり、自分が関わるすべての人に対する思いやりだと思っています。 だからこそ、たとえ自分が「これがカッコイイ :smile3: :onpu2: 」と思えても、他人に対して不快な印象を与えるものだったら、それはけして素敵なお洒落とは言えないのではないかと思うのです。
そして、「礼節」を基本に考えることが、とても大切なような気がします。 私に、「お葬儀にはふさわしくないな」と感じられたジュエリーのことのように、お洒落って自分中心にするものではないからこそ、TPOをわきまえたマナーや、きまりごとを守ることは、大人の女性として、とても大切なことだと思うし、そういうマナーや昔からのしきたりををきちんと知って身に着けた女性って、本当に素敵だとおもうのです。
礼節と言う言葉を辞書でひくと、「人として、他の人と接するときには当然守るべきだとされているきまり。」とのっていますが、礼儀から誠意が欠けて、単なる形式になってしまったもののことを、「虚礼」というのだそうです。
一般的に、喪に関しては、お通夜に駆けつける時には地味な服装であれば正式な喪服でなくても良いと言われています。 結婚式のように、前もって予定の立てられる嬉しいことではないだけに、「突然のことに、とるものもとりあえず駆けつけました」という意味もあって、お通夜の際にはグレーの服や、ブラウスに黒いスカートなど、地味目の色合いとデザインを選んで駆けつけるのは、失礼にはあたらないのだといわれています。
でも、お葬儀の際にはお葬儀の服装のルールがあります。 正式な喪服か、黒で飾りと光沢のない服(お葬儀に間に合わなければ黒に近い紺色)を着るのはどなたもご存じのことだと思いますが、お葬儀に参列した際に、たまにお見かけするのが、黒いスーツだからよいと思われたのか、服地は黒でも、華やかな飾りボタンや金ピカのボタンがついた服を着ている方…。 せめて急いで黒のボタンに付け替えるか、黒いボタンカバーをかけるのが、やはり大人の女性としてのエチケットだと思うのです。
また、黒いパンプスをお持ちではないのか、黒でもサンダル系のお靴を履いて、つま先やかかとがまる出しになっている方や、鮮やかな柄物のハンカチで涙をぬぐっている方をお見かけすることもありますが、不幸なことは事前にわかることではないだけに、喪服同様、黒いパンプスや白いハンカチなどは、何も起きていない普段から、きちんと正式なものを用意しておくのが、大人の女性のエチケットであるように私は思います。
さて、ジュエリーにも正式なルールがあります。 お葬儀や服喪中のためのジュエリーを「モーニングジュエリー」と言います。 「朝」のモーニングではなく、「mourninng(悲しむ)」です。
モーニングジュエリーとして正式に許されているジュエリーは、ジェットとパールです :smile1: パールはお祝いの時でも正式なジュエリーですから、パールを持っておけば、普段使いからお祝いごとやパーティーの時はもちろん、涙を表す意味合いがあるので、お葬儀の時も活用できるので便利ですね。
なので、パールのネックレスとひと粒パールのピアスかイヤリングを持っていれば、一生ものとして使えるわけです :smile1:
ただ、年齢を深めた大人の女性になってくると、お葬儀には白いパールよりも、ブラックパールのほうが落ちついた印象でよりふさわしいと思います。 ブラックパールは、もちろん華やかな場にも着けられる、高価だけどとてもエレガントなジュエリーですが、若い女性よりも、やはり年齢を重ねた大人の女性の方が、より素敵に着けこなせるものです :smile1:
一言にブラックパールと言っても、色合いが、ブルー系からパープル系、よりブラックに近い物や虹色を発する「ピーコック」と言われる種類など、様々なカラーがありますから、ご自身の肌色や個性に合ったタイプとサイズをお選びになることをおすすめします。
私は何年も前からブラックパールが欲しくて、いろいろと試してはみているのですが、残念なことにまだ、これを素敵に着けこなせるほどには成長できておらず、なんとなくちぐはぐな印象になってしまうのです。 だから将来的に、これが似合うようになることも、私のひとつの目標なんですよ :smile3:
少し前のことになるのですが、ある大物芸能人のお葬儀に、ある大物女優さんが参列なさった際に、2連にしたパールネックレスを首にかけていたことが、ファッション評論家の間でちょっとした物議をかもしたことがありました。
パールはとても高価なジュエリーですから、ましてや2連になるほどの長さとなると、とても高額なものです。 芸能界に永く貢献なさった大物である故人に敬意を表する意味で、ちゃちなジュエリーを着けるべきでないとお思いになってのことかもしれないのですが、葬儀で2連というのは、「悲しみを2重にする」という意味があって、実はマナー違反です。
当時も、「今どきそんな古臭いことを言わず、お葬儀のファッションとして別にかまわないのではないか」という意見もあったようなのですが、個人的に私はそれは違うと思います。
お洒落って、清潔な身だしなみをすることと同様、相手に対する礼節の意味もあって、単なる自己満足のためだけにするものではないだけに、TPOをわきまえたマナーや、昔からのしきたりも含め、きまりごとを守ることは、とても大切なことだと思うからです。
ちなみに、私の知人がお葬儀の際に身に着けていたジュエリーは、一粒の大き目のマベパール(半円のパール)の周りにダイヤモンドがあしらわれた、華やかな印象のペンダントでした。
たとえパールの種類ではあっても、これはお葬儀のためのジュエリーとは言えないと思います。 喪服が地味だけに、何か淋しげな印象になるのを避けるためだったのかもしれないのですが、むしろ喪服である以上、控えめであることに越したことはないような気がします。
こういう場合だと、いっそ何も着けないという決断が潔く、そして故人やそのご親族の方に対してのマナーであるような気がします。
さて、もうひとつのモーニングジュエリーである「ジェット」ですが、耳慣れないなぁ?と思われた方もいらっしゃるかも。 皇室や王室の方々がモーニングジュエリーとしてお使いで、実はパール以上に正式なのが、この「ジェット」といわれる黒いジュエリーです。
「ジェット」とは、流木が化石化したもので、控えめな漆黒の輝きと、なめらかな優しい肌触り、そして軽さもその魅力のひとつです :smile1:
モーニングジュエリーとしてのジェットの形は、様々なデザインを着けることができるようです。 ちなみに、美智子皇后様は、鼓型のジェットをお持ちでいらっしゃるそうです。
よく、「ビクトリアンジェット」ともいれれるのですが、アンティークや、ファッションやジュエリーの世界で、「ヴィクトリアン」といわれる、ヴィクトリア王朝の時代のものは、当時のビクトリア女王(在位1837~1901年)が、夫アルバート公が亡くなった後に、永いこと喪に服されたことから、ファッションも特に黒を基調とした、喪服的なデザインが特徴的で、また、この時代には、喪に服している女王に倣って、とても多くのモーニングジュエリーが生まれているのです。
「ロケット」といわれる、中に写真を入れられるペンダントを身に着け、故人を偲ぶことや、遺髪をブローチなどに細工したメモリアルジュエリーを身に着けることが、ヴィクトリアン王朝時代のイギリスではとても流行しました。 ジェットのジュエリーのデザインも、特にこの時代には素晴らしいものがたくさん生み出されています。
私は、どなたかのお葬儀には出来る限り参列させていただくつもりにしております。 何故なら、私と何かしらのご縁を頂いた方の、最後の最後となるセレモニーだからです。 不祝儀は、穢れだから、出来る限り避けて、お葬式などにも出来る限り関わらないほうがいいという考えの方も世の中にはいらっしゃるようですが、私にはとても残念な考え方に思えます。
確かに人の死はとても不幸なことではありますが、お葬儀自体を「そんなことに関わると、こっちにまで不幸がうつる」と言っているように聞こえて、とても悲しい発想のように感じてしまうのです。
いつ知らせがくるかわからない(できればそんな知らせは届かないほうがいい)悲しいセレモニーだけに、故人にきちんとお別れを告げるためのマナーとして、私は、夏冬の喪服とお葬儀用の一式の小物を、すぐに取り出せる所に収納しています。 ハンカチも、白のレースのものをお葬儀用に数枚、アイロンをかけてしまっています。 時計のベルトは、普段使っている時計のベルトを、すぐに光沢のないカーフの深い紺色のベルトに交換して出かけます。
私はまだジェットのジュエリーを持っていないのですが、パールネックレスは、パールの効果で顔が華やかになってしまう気がして、目上の方のお葬儀の際だと、母の持ち物のジェットのネックレスを借りて着ける場合もありますし、むしろ何も着けない選択をする場合もあります。 そんな時は、控えめに9mmサイズのパールのピアスだけを着けることにしています。
「お洒落は格好をつける事、自分を偽ることだから、お化粧をしたり、流行を追っかけたり、ジュエリーを着けて、自分を飾り立てようとすることは、女性として恥ずかしいことだ :su2: 」というポリシーをお持ちの女性も世の中には多くいらっしゃいます。 単にジュエリーや時計など、体に何か着けるのが肌に違和感があって、気持ちが悪いから嫌いだという方もいらっしゃいますから、一様に「そこを何とか考え直して~ ❗ 」とは言い難い部分もあるけれど、『お洒落=自分を飾る=恥ずかしい』という発想は、私にはとても淋しい考えに思えてしまいます。
すっぴんでシンプルな服装を心がけることが「素の自分を表現すること」なのでしょうか。 自分や自分の身の周りを自分の好みに飾ることは、そんなにみっともないことなのでしょうか…せっかく女性に生まれたのだから、女性であることを存分に楽しんだ方が、せっかくの人生がより楽しくなりそうだと私は想うのですが…。 :smile1:
それでも、お葬儀の際にだけは、自分を華やかに飾る必要は何もなく、あえて控えめに、メイクもかなり控えめにすることがマナーです。 最後のお別れに、きちんとこれまでのお礼とごあいさつを申し上げ、安らかに眠ってくださいとお伝えできること、そして、やがていつかはその方との大切な思い出を取り出して、笑顔で語れるようになること…それが故人に対しての供養でもあるような気がするのです。
そして、TPOをわきまえて、その場にそれぞれふさわしい、ルールとマナーをきちんとまもった身なりができることこそが、本当の素敵なお洒落だと思うのです。
ところで、パワーストーンとしての「ジェット」には、悲しみを癒し、心が沈まないようにそっと優しくなだめてくれる効果があるといわれています。
ジェットを身に着けると、自分の感情が流出するのを防いでくれて、また他人からの悪い影響を防いでくれる効果もあります。 ヨーロッパでは、古くから、魔除けや旅の護衛としても使われてきました。
「パール」もまた、守護のパワーがとても強いものです。 私も、自分にとって有益とは言えない…つまり、私に悪い影響を及ぼす人に会わなければならない事があったときに、(その時は、そんな人だとは思っていませんでした。) 自宅に帰ったら、大切にしていたパールのピアスがなくなっていたことがありました。 直感的に、「守ってくれた ❗ 」と思いました。 そんなこともあり、パールのピアスは私の定番アイテムの中でも、上位3位には必ず入っているジュエリーです :smile1:
パールの効果にも、疲れた心と体を癒し、守ってくれるパワーがあります。 マイナスの力を取り除き、プラスの力を持たせてくれるといわれています。 またイライラを静めて、感情を安定させてくれます。 女性の美しさや優しさ、柔らかさ、エレガントさを引き出してくれて、その人の内側にある美しさと魅力を引き出し、愛情、優しさを高めてくれるとも言われています。 また、周りの人へのいたわりの気持ち、、慈悲の心、優しさを授けてくれる力を持っています。
何も起きていない時が「当たり前」ではないのです。 何も起きていない平和な今に感謝して、こんな時だから普段のお洒落にも活用することができる、ジェットやパールを揃えておくことも、素敵な大人の女性としてのたしなみと言えるのではないでしょうか :smile1:
今日の応援もよろしくお願いいたします :smile2: :heart:
Ayaさま
お姉さま、さすがだわ~ :happy:
夏服の喪服を持っている方って、けっこういないのよ~。
真夏に冬の喪服を、汗ダラダラで来ているオジサマ、けっこういますよね。
女性は、黒いワンピースでごまかせますが(笑)
昔、パスパレイの船団に乗る機会があり、花玉をいくつか譲っていただきました。でも、着けるチャンスがまったくない!!
そう、アタクシにはユニフォームがあるから・・・(笑)
しおんさま
花玉ってホントに貴重で高価なのよ~~ :love: :kirakira:
あたくし、パールとダイヤが本当に好き :smile2: :heart:
それにしても、あのユニフォームは無敵よね!!
あのユニフォームをお召しになったしおんさまをお見かけしたら、
思わず手を合わせてしまうわ :happy: :kirakira:
しかし、和装にジュエリーを合わせたら、
とたんに極道の妻系になってしまうって、此れ如何に… 🙄